
危険物取扱者試験の合格を目指す皆様、試験対策は順調に進んでいますか? 本記事では、過去の出題傾向を徹底分析し、本番さながらの「オリジナル模擬試験(全55問)」をご用意しました。
アドセンスや各種アフィリエイトなどのWebサイト運営においても、資格学習系のコンテンツは「読者の滞在時間が長く、繰り返し訪問されやすい」という特徴があります。この記事が皆様の学習ペースメーカーとなり、見事一発合格を勝ち取るための強力なサポートとなれば幸いです。
※学習しやすいよう、誤っている選択肢の「間違っている部分」には赤線と ❌印 をつけています。また、正解以外の選択肢が「なぜ違うのか」も詳しく解説していますので、しっかり読み込んで知識を定着させましょう。
それでは、さっそく模擬試験に挑戦してみましょう!
危険物に関する法令(問1〜問20)
問1:指定数量
消防法で定める第4類危険物の指定数量について、誤っている組み合わせはどれか。
- 特殊引火物 ―― 50L
- 第1石油類(非水溶性) ―― 200L
- アルコール類 ―― 400L
- 第2石油類(非水溶性) ―― 2000L ❌
- 動植物油類 ―― 10000L
【解答と解説】正解:4
1:正しい。 特殊引火物(二硫化炭素、ジエチルエーテルなど)は最も危険性が高いため、指定数量は最も少ない「50L」です。
2:正しい。 第1石油類(ガソリンなど)の非水溶性は「200L」です(水溶性は400L)。
3:正しい。 アルコール類(メタノールなど)は一律で「400L」です。
4:誤り。 第2石油類(灯油、軽油など)の非水溶性の指定数量は正しくは「1000L」です。2000Lは第2石油類の「水溶性」、または第3石油類の「非水溶性」の数値です。
5:正しい。 動植物油類(アマニ油など)は最も指定数量が大きく「10000L」です。
《乙4の得点ポイント!》
指定数量は試験で確実に出題されます。「特=50、1非=200、ア=400、1水=400、2非=1000、2水=2000、3非=2000、3水=4000、4=6000、動植物=10000」と何度も唱えて暗記しましょう。水溶性は非水溶性の「2倍」になるのがルールです。
問2:製造所等の区分
次のうち、「貯蔵所」に分類されないものはどれか。
- 屋内貯蔵所
- 屋外タンク貯蔵所
- 給油取扱所 ❌
- 地下タンク貯蔵所
- 移動タンク貯蔵所
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:誤り(これらはすべて貯蔵所であるため)。 これらは危険物を貯蔵することを主目的とした施設であり、全7種類ある「貯蔵所」に分類されます(他に屋外貯蔵所、屋内タンク貯蔵所、簡易タンク貯蔵所があります)。
3:正しい(貯蔵所ではない)。 給油取扱所(ガソリンスタンドなど)は、名称の通り「取扱所」に分類されます。
《乙4の得点ポイント!》
危険物施設(製造所等)は大きく分けて「製造所(1種類)」「貯蔵所(7種類)」「取扱所(4種類)」の3つに区分されます。取扱所は「給油・販売・移送・一般」の4つしかないため、この4つを暗記してしまえば消去法で楽に解けます。
問3:保安距離と保有空地
保安距離と保有空地に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 保安距離は、すべての製造所等に設けなければならない。 ❌
- 保有空地は、火災が発生した際の延焼防止や消火活動のために確保する空地である。
- 第6種消火設備を設置すれば、 ❌保有空地の幅を狭めることができる。
- 地下タンク貯蔵所には、保安距離と保有空地の両方が必要である。 ❌
- 屋外貯蔵所には、保安距離は必要だが保有空地は不要である。 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 保安距離が必要なのは特定の5施設(製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所)のみであり、すべてではありません。
2:正しい。 保有空地は延焼防止や消防隊の消火活動スペースとして確保する「絶対的な空間」であり、物を置くことは一切禁止されています。
3:誤り。 そもそも「第6種消火設備」というものは存在しません(消火設備は第1種から第5種までです)。また、消火設備によって空地を狭める規定もありません。
4:誤り。 地下タンク貯蔵所は地中に埋まっているため周囲への延焼リスクが低く、保安距離も保有空地も「両方とも不要」です。
5:誤り。 屋外貯蔵所は、保安距離と保有空地の「両方」が必要です。
《乙4の得点ポイント!》
保安距離と保有空地の「両方」が必要なのは、「製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所」の5つです。これを丸暗記しておきましょう。
問4:危険物取扱者免状
危険物取扱者免状に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 免状の交付は、都道府県知事が行う。
- 氏名に変更があった場合は、遅滞なく免状の書換えを申請しなければならない。
- 住所(居住地)が変わった場合、本籍地の都道府県に変更がなければ書換え申請は不要である。
- 免状の写真を撮影してから10年が経過した場合、写真の書換えを申請しなければならない。
- 免状を紛失して再交付を受けた後、古い免状を発見した場合は、自身で速やかに破棄する。 ❌
【解答と解説】正解:5
1:正しい。 交付、書換え、再交付などの免状に関する権限はすべて「都道府県知事」にあります。
2:正しい。 氏名が変更になった場合は書換え申請が必要です。
3:正しい。 「単なる引っ越し(住所変更)」では書換えは不要です。必要なのは「本籍地の都道府県」が変わった場合です。
4:正しい。 免状の写真は「撮影日」から10年で書換えが必要です(交付日からではありません)。
5:誤り。 古い免状を発見した場合は、自身で勝手に破棄してはいけません。10日以内に、再交付を受けた都道府県知事に提出(返納)する義務があります。
《乙4の得点ポイント!》
免状の書換えが必要なのは「氏名の変更」「本籍地の都道府県の変更」「写真の10年経過」の3パターンのみと覚えておきましょう。
問5:予防規程
予防規程を作成し、市町村長等の認可を受けなければならない施設として、法令上定められていないものはどれか。
- 指定数量の倍数が10倍以上の製造所
- 指定数量の倍数が100倍以上の屋外タンク貯蔵所
- 指定数量の倍数が150倍以上の屋内貯蔵所
- すべての給油取扱所
- すべての地下タンク貯蔵所 ❌
【解答と解説】正解:5
1、2、3:誤り(作成義務があるため)。 製造所や一般取扱所は「10倍以上」、屋外タンク貯蔵所は「100倍以上」、屋内・屋外貯蔵所などは「150倍以上」など、一定の規模以上の施設には予防規程の作成義務があります。
4:誤り(作成義務があるため)。 給油取扱所や移送取扱所は、一般客が出入りしたり影響範囲が広いため、規模(倍数)に関係なくすべて作成義務があります。
5:正しい(作成義務がない)。 地下タンク貯蔵所は、指定数量の倍数がどれだけ大きくても予防規程の作成義務はありません。
《乙4の得点ポイント!》
予防規程は「危険物施設の自主的なルールブック」です。地下タンク貯蔵所や移動タンク貯蔵所(タンクローリー)には作成義務がない点が出題されやすいので注意しましょう。
問6:定期点検
定期点検の実施と記録に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 定期点検は、3年に1回以上 ❌実施しなければならない。
- 定期点検の記録は、原則として1年間 ❌保存しなければならない。
- 定期点検を実施できるのは、危険物保安監督者のみ ❌である。
- 移動タンク貯蔵所は、定期点検の義務対象外 ❌である。
- 定期点検の記録は、原則として3年間保存しなければならない。
【解答と解説】正解:5
1:誤り。 定期点検は「1年に1回以上」実施しなければなりません。
2:誤り。 記録の保存期間は原則「3年間」です(一定の地下タンクなどはより長期間)。
3:誤り。 点検を実施できるのは「危険物施設保安員」または「危険物取扱者」ですが、無資格者であっても危険物取扱者の「立ち会い」があれば実施可能です。
4:誤り。 移動タンク貯蔵所(タンクローリー)や地下タンク貯蔵所は、定期点検の義務対象施設です。
5:正しい。 点検記録は原則3年間の保存が義務付けられています。
問7:危険物保安監督者
危険物保安監督者を選任しなければならない製造所等において、選任要件として正しいものはどれか。
- 甲種または乙種危険物取扱者で、6ヶ月以上の実務経験を有する者
- 丙種危険物取扱者 ❌で、1年以上の実務経験を有する者
- 甲種または乙種危険物取扱者で、実務経験は問われない ❌
- 甲種または乙種危険物取扱者で、3年以上の ❌実務経験を有する者
- 危険物取扱者の免状を持っていれば誰でもよい ❌
【解答と解説】正解:1
1:正しい。 危険物保安監督者(現場の保安責任者)になるには、「甲種または乙種」の免状を有しており、かつ「6ヶ月以上の実務経験」が必須となります。
2:誤り。 丙種はどんなに実務経験を積んでも保安監督者にはなれません。
3、4、5:誤り。 資格(甲・乙)と実務経験(6ヶ月以上)の両方が必ず求められます。
《乙4の得点ポイント!》
選任または解任した場合は、遅滞なく「市町村長等」へ届け出る必要があります(知事ではありません)。
問8:保安講習
危険物取扱者の保安講習に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 危険物取扱作業に従事している者は、原則として3年以内に保安講習を受講しなければならない。
- 免状を取得して新たに危険物取扱作業に従事する者は、原則として1年以内に受講しなければならない。
- 危険物取扱作業に従事していない免状保持者は、保安講習を受講する義務はない。
- 受講義務があるのに受講しなかった場合、免状の返納を命じられることがある。
- 保安講習は、消防署長 ❌が実施する。
【解答と解説】正解:5
1、2:正しい。 作業に従事している者は原則3年ごと、新たに従事する者は1年以内に受講する義務があります。
3:正しい。 免状を持っていても、危険物の取り扱い作業に「従事していない」場合は、受講義務はありません(希望すれば受講可能です)。
4:正しい。 受講義務違反は、都道府県知事による免状の返納命令の対象となります。
5:誤り。 保安講習を実施するのは「都道府県知事(または知事が指定した機関)」です。消防署長ではありません。
問9:各種申請・届出
製造所等の設置や変更における手続きで、正しいものはどれか。
- 製造所等を設置する際は、市町村長等の「許可」を受けなければならない。
- 危険物の品名や数量を変更する場合は、変更の30日前までに ❌届け出なければならない。
- 製造所等を廃止した場合は、遅滞なく都道府県知事に ❌届け出なければならない。
- 危険物保安監督者を選任した場合は、許可を受ける必要がある。 ❌
- 所有者が変更になった(譲渡・引渡)場合は、事前届出が必要 ❌である。
【解答と解説】正解:1
1:正しい。 製造所等を新たに設置したり、位置・構造・設備を変更(工事を伴うもの)する場合は、事前に市町村長等の「許可」が必要です。
2:誤り。 品名や数量の変更は「変更の1日前(前日)まで」の届出です。
3:誤り。 廃止の届出先は知事ではなく「市町村長等」です。
4:誤り。 保安監督者の選任は許可ではなく「事後の届出(遅滞なく)」です。
5:誤り。 譲渡や引渡による所有者の変更も、事後の届出(遅滞なく)で足ります。
《乙4の得点ポイント!》
「許可」と「届出」の違いは超頻出です!工事が伴うものは「許可」、品名数量は「事前の届出」、その他(廃止・所有者変更・監督者)は「事後の届出」と整理しましょう。
問10:標識と掲示板
給油取扱所に設置する掲示板の色と文字の組み合わせで、正しいものはどれか。
- 「火気厳禁」―― 赤地の板に白文字
- 「給油中エンジン停止」―― 黄地の板に黒文字
- 「危険物施設」の標識―― 白地の板に黒文字 ❌(※標識と掲示板の混同に注意)
- 「駐停車禁止」―― 青地の板に白文字 ❌
- 「指定数量」―― 黒地の板に白文字 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り(問題の意図として)。 「火気厳禁」の色(赤地に白文字)自体は正しいですが、これは第4類危険物全般に適用される掲示板です。問題文が「給油取扱所に設置する」と指定しているため、給油取扱所特有のものを指す選択肢2が正解となります(試験でよくある引っかけです)。
2:正しい。 「給油中エンジン停止」は黄地の板に黒文字です。
3:誤り。 「危険物施設」と表示するのは掲示板ではなく「標識」であり、白地に黒文字です。
4:誤り。 法令上、「駐停車禁止」という指定の掲示板はありません。
5:誤り。 指定数量や品名などを記載する掲示板は「白地に黒文字」です。
(注:法令問題は範囲が広いため、問11〜20も重要な頻出テーマから出題します)
問11:運搬の基準
危険物を車両で運搬する際の基準として、誤っているものはどれか。
- 運搬容器の外部には、危険物の品名、数量、注意事項を記載する。
- 指定数量以上の危険物を運搬する場合は、車両の前後に「危」の標識を掲げる。
- 運搬時は、危険物取扱者が必ず同乗しなければならない。 ❌
- 指定数量以上の運搬では、消火設備を備えなければならない。
- 混載が禁止されている危険物の組み合わせがある。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 指定数量以上を運搬する場合は「危」の標識や消火設備が必要です。
3:誤り。 「運搬(トラック等でドラム缶などの容器を運ぶこと)」の場合、危険物取扱者の乗車・同乗義務は一切ありません。免許がない人が運転しても構いません。
《乙4の得点ポイント!》
取扱者の免状携帯と乗車が義務付けられているのは、タンクローリーなどによる「移送」の場合のみです。試験では「運搬」と「移送」の言葉のすり替えが必ず出ます。
問12:危険物の混載
車両での運搬において、第4類危険物と混載が可能な危険物の組み合わせはどれか。
- 第1類危険物と第4類危険物 ❌
- 第2類危険物と第4類危険物
- 第4類危険物と第6類危険物 ❌
- 第1類危険物と第6類危険物 ❌(※この2つは混載可能ですが、第4類との組み合わせではありません)
- 第2類危険物と第3類危険物 ❌
【解答と解説】正解:2
1、3:誤り。 第4類(可燃物)と第1・6類(酸化剤)を混載すると、発火・爆発の危険(混合危険)があるため禁止されています。
2:正しい。 第4類危険物は、第2類、第3類、第5類と混載が可能です。
4:誤り。 第1類と第6類は混載可能ですが、設問が「第4類危険物と混載可能なもの」を求めているため不正解です。
5:誤り。 第2類と第3類は混載できません。
《乙4の得点ポイント!》
混載の可否は語呂合わせ「423(しにさん)・524(ごにし)・61(ろくいち)」で一発暗記しましょう。これさえ覚えていれば即答できます。
問13:消火設備の区分
第1種から第5種までの消火設備のうち、第4種消火設備に該当するものはどれか。
- 屋内消火栓設備 ❌
- スプリンクラー設備 ❌
- 大型消火器
- 小型消火器 ❌
- 乾燥砂、水バケツ ❌
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 屋内・屋外消火栓設備は「第1種」です。
2:誤り。 スプリンクラー設備は「第2種」です。
3:正しい。 大型消火器(車輪がついてゴロゴロ運ぶようなもの)が「第4種」です。
4、5:誤り。 小型消火器や乾燥砂、水バケツ、膨張ひる石などは、最も簡易的な「第5種」です。
※なお、配管が固定された泡消火設備や粉末消火設備などは「第3種」に該当します。
問14:警報設備
指定数量の倍数が10倍以上の製造所等に設置が義務付けられている自動火災報知設備に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 自動火災報知設備は、熱や煙を感知して自動的に警報を発する。
- すべての危険物施設に設置が義務付けられているわけではない。
- 屋外タンク貯蔵所には、自動火災報知設備の設置義務はない。
- 設置にあたっては、消防法で定める技術上の基準に従う。
- 警報設備は、自動火災報知設備のみが認められている。 ❌
【解答と解説】正解:5
1、2、4:正しい。 自動火災報知設備は熱や煙を感知するものであり、施設の規模に応じて設置義務が変わります。
3:正しい。 屋外タンク貯蔵所は屋外にあるため、煙や熱を感知する自動火災報知設備の設置義務はありません。
5:誤り。 警報設備には、自動火災報知設備のほかにも、消防機関に報知できる電話、非常ベル、拡声装置、警鐘などがあり、施設の規模等に応じてこれらを選択、または複数を設置します。「〜のみ」という選択肢には常に警戒しましょう。
問15:行政命令
市町村長等が発する行政命令について、誤っているものはどれか。
- 位置、構造、設備が基準に適合していない場合、修理や改造を命じることができる(措置命令)。
- 無許可で製造所等を設置した場合、使用停止を命じることができる。
- 危険物保安監督者を選任していない場合、使用停止を命じることができる。
- 危険物取扱者が消防法に違反した場合、市町村長等 ❌は免状の返納を命じることができる。
- 予防規程の変更を命じることができる。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 これらはすべて、施設や設備、現場の管理に関する命令であり、現場の許可権者である「市町村長等」が発することができます。
4:誤り。 免状の返納を命じることができるのは、免状の交付権限を持つ「都道府県知事」のみです。市町村長等や消防署長にはその権限がありません。
《乙4の得点ポイント!》
「施設や設備の修理・使用停止」に関する命令は現場を管理する【市町村長等】、「人(免状や講習)」に関する罰則・命令は【都道府県知事】と分けて覚えると間違えません。
問16:製造所等の廃止
製造所等の用途を廃止した場合の届出について、正しい期限はどれか。
- 廃止する日の14日前まで ❌
- 廃止する日の7日前まで ❌
- 廃止する前日まで ❌
- 廃止した日から遅滞なく
- 廃止した日から30日以内 ❌
【解答と解説】正解:4
1、2、3:誤り。 廃止の届出は事後で構わないため、事前の届出は不要です。なお「前日まで」の届出が必要なのは「品名・数量の変更」です。
4:正しい。 用途の廃止、所有者の変更(譲渡・引渡)、保安監督者の選任・解任などは、事後「遅滞なく(速やかに)」届け出る必要があります。
5:誤り。 法令上、「30日以内」という具体的な日数は規定されておらず、「遅滞なく」が正解となります。
問17:取扱いの基準
危険物の貯蔵および取扱いの共通基準として、誤っているものはどれか。
- 危険物は、温度計、湿度計、圧力計等により監視しながら取り扱う。
- 危険物のくずやかすは、1日に1回以上、安全な場所で廃棄その他適切な処置をする。
- 許可された品名以外の危険物は、いかなる場合も一時的にであっても貯蔵してはならない(仮貯蔵の承認を受けた場合を除く)。
- 第4類危険物の取扱場所では、火花を発する機械器具を使用してはならない。
- 給油取扱所では、顧客に自ら給油させることは一切禁止されている。 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 法令で定められた基本的な取り扱いの共通基準です。
5:誤り。 セルフ式ガソリンスタンド(顧客自ら給油等をさせる給油取扱所)のように、法令の基準を満たし許可を受けた施設では、顧客自身による給油が合法的に認められています。「一切禁止」ではありません。
問18:完成検査
製造所等の完成検査に関する記述で、正しいものはどれか。
- 設置の許可を受けた後、工事に着手する前に ❌完成検査を受けなければならない。
- 完成検査済証が交付される前でも、一部であれば施設を使用できる。 ❌
- 液体危険物のタンクを有する施設は、完成検査前にタンクの完成検査を受けなければならない。
- 完成検査は、消防設備士 ❌が実施する。
- 変更工事の場合、完成検査は不要である。 ❌
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 完成検査は、工事が「完了した後」に受けるものです。
2:誤り。 完成検査済証が交付されるまでは、原則として施設を一切使用できません(市町村長等の「仮使用の承認」を受けた場合を除きます)。
3:正しい。 液体危険物のタンクは、配管等で隠れてしまう前に漏れや変形がないかを確認するため、「完成検査前」に水張検査または水圧検査(タンク検査)を受ける必要があります。
4:誤り。 完成検査は市町村長等(消防機関)が行う行政上の手続きです。
5:誤り。 許可が必要な変更工事を行った場合は、完成後に改めて完成検査を受ける必要があります。
問19:深夜の無人営業
給油取扱所の営業時間に関する記述で、正しいものはどれか。
- セルフ式スタンドは、24時間完全に無人で ❌の営業が認められている。
- 給油取扱所を営業する際は、必ず危険物取扱者が立ち会うか、自ら作業しなければならない。
- 夜間は危険物の指定数量が半分に制限される。 ❌
- 丙種危険物取扱者 ❌は、セルフ式スタンドの監視業務を行うことができる。
- 営業時間を変更する場合は、市町村長等の許可が必要である。 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 セルフ式であっても、制御室内で甲種または乙種危険物取扱者が監視し、給油許可ボタンを押す必要があります。そのため「完全無人」での営業は違法です。
2:正しい。 危険物の取り扱いには有資格者の作業か立ち会い(監視)が必須です。
3:誤り。 夜間だからといって指定数量が制限されるような規定はありません。
4:誤り。 丙種取扱者は、無資格者の作業に「立ち会う(監視する)」権限がないため、セルフスタンドの監視業務(給油許可を出す業務)は行えません。
5:誤り。 営業時間の変更は、位置・構造・設備の変更ではないため許可は不要です。
問20:仮貯蔵・仮取扱い
指定数量以上の危険物を、一時的に製造所等以外の場所で貯蔵・取り扱う場合の手続きとして正しいものはどれか。
- 消防長または消防署長の承認を受ければ、10日以内に限り仮貯蔵・仮取扱いができる。
- 市町村長等 ❌の許可 ❌を受ければ、30日以内 ❌に限り仮貯蔵できる。
- 都道府県知事に届け出 ❌れば、10日以内に限り仮貯蔵できる。
- 消防長または消防署長の許可 ❌を受ければ、期間の制限なく ❌仮貯蔵できる。
- 警察署長の承認 ❌を受ければ、10日以内に限り仮貯蔵できる。
【解答と解説】正解:1
1:正しい。 仮貯蔵・仮取扱いは、現場のプロである「消防長または消防署長」の「承認」を受けることで、「10日以内」に限り行うことができます。
2〜5:誤り。 仮貯蔵に関する手続きは「許可」ではなく「承認」です。また、期間は「10日以内」と厳密に決まっています。
《乙4の得点ポイント!》
試験では「市町村長等の許可」や「14日以内」といった引っかけが多発します。「消防長・承認・10日」をセットで丸暗記しましょう。
基礎的な物理学及び基礎的な化学(問21〜問35)
問21:燃焼の3要素
燃焼が起こるために必要な「燃焼の3要素」に含まれないものはどれか。
- 可燃物
- 酸素供給源
- 点火源(火気等)
- 連鎖反応(燃焼の継続)
- 窒素ガス ❌
【解答と解説】正解:5
1、2、3:正しい(含まれる)。 燃焼の3要素は「可燃物」「酸素供給源」「点火源」です。
4:正しい(含まれる)。 3要素に「連鎖反応」を加えたものを「燃焼の4要素」と呼びます。
5:誤り。 窒素ガスは不燃性気体であり、燃焼を助けるどころか抑制するために使われることがあります。
問22:引火点と発火点
引火点と発火点の説明として、正しいものはどれか。
- 引火点 ❌は、物質が自ら燃え出す最低の温度である。
- 発火点 ❌は、炎を近づけたときに燃え出す最低の温度である。
- 一般に、同じ物質であれば引火点よりも発火点の方が高い。
- ガソリンの引火点は約200℃ ❌である。
- 引火点が低い ❌物質ほど、安全性が高い。
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 自ら燃え出すのは「発火点」の説明です。
2:誤り。 炎を近づけて燃え出すのは「引火点」の説明です。
3:正しい。 常に「引火点 < 燃焼点 < 発火点」の関係になり、発火点の方が高くなります。
4:誤り。 ガソリンの引火点は「-40℃以下」と非常に低く、約300℃というのはガソリンの「発火点」です。
5:誤り。 引火点が低いほど、常温でも引火しやすいため「危険性が高い」ことになります。
問23:静電気
静電気に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 静電気は、異なる物質が摩擦したり剥離したりするときに発生しやすい。
- 湿度が低い(空気が乾燥している)と、静電気は発生しやすくなる。
- 静電気の蓄積を防ぐため、配管やタンクは接地(アース)する。
- 危険物を配管に流す際の流速を速くすると、静電気の発生は減少する。 ❌
- 作業服に帯電防止服を着用することは、静電気対策として有効である。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 いずれも静電気の基本的な性質と有効な対策です。特に「接地(アース)」は最重要の対策です。
4:誤り。 液体の流速を速くすると、配管との摩擦が大きくなり、静電気の発生量は激増します。静電気対策としては「流速を遅くする」ことが重要です。
問24:熱の移動
熱の移動現象に関する用語の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。
- 伝導:固体を伝わって熱が移動する現象
- 対流:液体や気体の流れによって熱が移動する現象
- 放射(輻射):電磁波として空間を伝わり熱が移動する現象
- 太陽の熱が地球に届くのは「対流」 ❌によるものである。
- 暖炉の前にいると暖かく感じるのは、主に「放射(輻射)」によるものである。
【解答と解説】正解:4
1〜3:正しい。 熱の移動の3原則の正しい定義です。
4:誤り。 太陽から宇宙空間(真空)を通って地球に熱が届く現象は電磁波による「放射(輻射)」です。対流は空気や水の流れが必要なため、真空の宇宙では起こりません。
5:正しい。 暖炉の熱が直接肌に伝わるのも放射(輻射)熱によるものです。
問25:物質の三態
物質の三態変化に関する記述で、正しいものはどれか。
- 固体から直接気体になる変化を「融解」 ❌という。
- 液体から気体になる変化を「凝縮」 ❌という。
- 気体から液体になる変化を「蒸発」 ❌という。
- 固体から液体になる変化を「昇華」 ❌という。
- 液体から固体になる変化を「凝固」という。
【解答と解説】正解:5
1:誤り。 固体⇔気体の直接変化は「昇華」です。
2:誤り。 液体⇒気体は「蒸発(気化)」です。
3:誤り。 気体⇒液体は「凝縮(液化)」です。
4:誤り。 固体⇒液体は「融解」です。
5:正しい。 水が氷になるように、液体が固体になることを「凝固」と呼びます。
問26:密度と比重
密度と比重に関する説明で、誤っているものはどれか。
- 水の密度は、4℃のときが最も大きい。
- 液体の比重が1より大きい物質は、水に浮く。 ❌
- 第4類危険物の多くは、液体の比重が1より小さい。
- 蒸気比重は、同体積の空気の重さを1として比較した値である。
- 蒸気比重が1より大きい気体は、低い場所に滞留しやすい。
【解答と解説】正解:2
1、4、5:正しい。 いずれも物理の基本事項として正しい記述です。
2:誤り。 比重の基準は「水=1」です。比重が1より大きい(水より重い)物質は水に沈み、1より小さい物質は水に浮きます。
3:正しい。 第4類危険物の大半は比重が1より小さいため水に浮きます(※二硫化炭素など一部例外あり)。
問27:ボイル・シャルルの法則
気体の体積、圧力、温度の関係を示す法則に関する記述で、正しいものはどれか。
- 温度が一定のとき、気体の体積は圧力に比例 ❌する(ボイルの法則)。
- 圧力が一定のとき、気体の体積は絶対温度に反比例 ❌する(シャルルの法則)。
- 気体の体積は、圧力に反比例し、絶対温度に比例する。
- 温度が上がるほど、気体の体積は小さくなる。 ❌
- 圧力が上がるほど、気体の体積は大きくなる。 ❌
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 圧力をかければ(押せば)体積は縮むため、「反比例」が正解です。
2:誤り。 温度が上がれば(温めれば)体積は膨らむため、「比例」が正解です。
3:正しい。 ボイル・シャルルの法則の正しい説明です。
4、5:誤り。 温度が上がれば体積は大きくなり、圧力が上がれば体積は小さくなります。
問28:酸化と還元
酸化と還元反応に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 物質が酸素と化合することを酸化という。
- 物質が水素を失うことを酸化という。
- 物質が電子を失うことを還元 ❌という。
- 酸化と還元は常に同時に起こる。
- 酸化剤は、他の物質を酸化させ、自らは還元される物質である。
【解答と解説】正解:3
1、2:正しい。 酸化の定義です。
3:誤り。 物質が電子を「失う」ことは「酸化」です。電子を「受け取る(得る)」ことが「還元」になります。
4、5:正しい。 酸化と還元は必ずセットで起こり、相手を酸化させる物質(酸化剤)は自身は還元されます。
《乙4の得点ポイント!》
酸化の定義は「①酸素と結びつく、②水素を失う、③電子を失う」の3つです。還元はその逆と覚えましょう。
問29:イオン化傾向
金属のイオン化傾向に関する記述で、正しいものはどれか。
- イオン化傾向が大きい金属ほど、錆びにくい(酸化されにくい)。 ❌
- 金(Au)は、カリウム(K)よりもイオン化傾向が大きい。 ❌
- イオン化傾向が大きい金属は、陽イオンになりやすい。
- イオン化傾向が小さい金属ほど、化学的に活性である。 ❌
- 鉄は銅よりもイオン化傾向が小さい。 ❌
【解答と解説】正解:3
1、4:誤り。 イオン化傾向が大きい金属ほど化学的に活性であり、非常に錆びやすい(酸化されやすい)性質を持ちます。
2:誤り。 金やプラチナはイオン化傾向が極めて小さいため錆びません。カリウムは最大クラスです。
3:正しい。 イオン化傾向が大きいほど、電子を失って陽イオンになりやすいです。
5:誤り。 語呂合わせ「…あ(Zn)て(Fe)に(Ni)すん(Sn)な(Pb)ひ(H)ど(Cu)…」の通り、鉄(Fe)の方が銅(Cu)より大きいです。
問30:有機化合物と無機化合物
有機化合物に関する一般的な性質として、誤っているものはどれか。
- 炭素(C)を骨格として構成されている。
- 融点や沸点が低いものが多い。
- 水に溶けやすく、有機溶剤に溶けにくい ❌ものが多い。
- 可燃性のものが非常に多い。
- 第4類危険物は、すべて有機化合物である。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 有機化合物は炭素を骨格とし、燃えやすく融点が低い(常温で液体や気体のものが多い)特徴があります。第4類危険物はすべて有機化合物です。
3:誤り。 有機化合物(ガソリンや油など)は、一般的に「水に溶けにくく、有機溶剤(アルコールやベンゼンなど)に溶けやすい」性質を持っています。逆の記述になっているため不正解です。
問31:熱量と比熱
熱に関する用語の説明として、正しいものはどれか。
- 比熱とは、物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量のことである。
- 水の比熱は、他の一般的な液体と比べて非常に小さい。 ❌
- 熱容量が大きい物質ほど、温まりやすく冷めやすい。 ❌
- 1カロリー(cal)は、約4.2キロジュール(kJ) ❌である。
- 潜熱 ❌とは、温度変化を伴う熱のことである。
【解答と解説】正解:1
1:正しい。 比熱の正しい定義です。
2:誤り。 水は比熱が非常に「大きい」ため、温まりにくく冷めにくい性質があり、これが優れた消火能力(冷却効果)に繋がっています。
3:誤り。 熱容量が大きい物質は、温めるのに大量の熱が必要なため「温まりにくく冷めにくい」です。
4:誤り。 1カロリーは約4.2ジュール(J)です。キロジュールではありません。
5:誤り。 状態変化(氷から水へなど)に使われ、温度変化を伴わない熱を「潜熱」、温度変化を伴う熱を「顕熱(けんねつ)」といいます。
問32:燃焼範囲(爆発限界)
燃焼範囲に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 可燃性蒸気が空気と混合し、燃焼(爆発)を起こす濃度範囲のことである。
- 燃焼範囲の下限値が低い物質ほど、わずかな漏洩で危険な状態になる。
- 燃焼範囲が広い物質ほど、火災や爆発の危険性が高い。
- ガソリンの燃焼範囲の下限値は、約1.4vol%と非常に低い。
- 蒸気濃度が燃焼範囲の上限値を超えていれば、いかなる場合も安全である。 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 燃焼範囲の定義やガソリンの危険性に関する正しい記述です。
5:誤り。 上限値を超えている(ガスが濃すぎる)状態では空気が足りず着火しませんが、換気などで空気が混ざって濃度が薄まると一気に燃焼範囲に突入し大爆発を起こすため、「いかなる場合も安全」というのは大きな誤りです。
問33:消火の原理
消火の原理(消火の3要素+1)の組み合わせとして、誤っているものはどれか。
- 冷却消火 ―― 水をかけて温度を下げる
- 窒息消火 ―― 泡で覆って酸素を遮断する
- 除去消火 ―― ガス栓を閉じて可燃物の供給を絶つ
- 抑制消火 ―― ハロゲン化物で燃焼の連鎖反応を断つ
- 希釈消火 ―― ガソリンに水をかけて濃度を薄める ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 それぞれの消火原理と具体例の組み合わせとして正解です。
5:誤り。 ガソリンは水に浮くため、水をかけても薄まる(希釈される)ことはなく、水面で火災が広がるため大変危険です。希釈消火が有効なのは、水に溶ける水溶性アルコールなどの一部のみです。
問34:酸と塩基
pH(水素イオン指数)に関する説明で、正しいものはどれか。
- pH7は強い酸性 ❌を示す。
- pHの値が小さいほど酸性が強い。
- pHの値が大きい ❌ほど酸性が強い。
- 中性の水溶液のpHは0 ❌である。
- アルカリ性の水溶液はpH7未満 ❌である。
【解答と解説】正解:2
1、4:誤り。 pHは「7」が中性です。
2:正しい。 7より数値が小さいほど酸性が強くなります(例:pH1は強酸)。
3:誤り。 値が大きいほど塩基性(アルカリ性)が強くなります。
5:誤り。 アルカリ性はpHが「7より大きい(7を超える)」状態です。
問35:化学反応式
プロパン(C3H8)が完全燃焼したときの化学反応式として、正しいものはどれか。
- C3H8 + O2 → CO2 + H2O ❌
- C3H8 + 5O2 → 3CO2 + 4H2O
- 2C3H8 + 7O2 → 6CO2 + 8H2O ❌
- C3H8 + 3O2 → 3CO + 4H2O ❌
- C3H8 + O2 → C3H8O2 ❌
【解答と解説】正解:2
有機化合物の燃焼では、必ず二酸化炭素(CO2)と水(H2O)が生成されます。
プロパン(C3H8)の炭素(C)3つが燃えて3CO2になり、水素(H)8つが燃えて4H2Oになります。右辺の酸素(O)の総数が10個(3×2 + 4×1)になるため、左辺のO2には係数5がつき、正解は選択肢2となります。
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(問36〜問55)
問36:第4類危険物の共通特性
第4類危険物全般に共通する特性として、誤っているものはどれか。
- すべて常温(20℃)で液体である。
- 引火しやすい物質が多い。
- 発生する蒸気は空気より軽い ❌ものが多い。
- 水に溶けない(非水溶性)物質が多い。
- 液体の比重は水より軽い(1より小さい)ものが多い。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 これらは第4類危険物の代表的な共通特性です。
3:誤り。 第4類危険物の蒸気は、空気よりも「重い(蒸気比重が1より大きい)」ものがほとんどです。そのため、蒸気は床などの低い場所に滞留しやすく、遠くの火源から引火する危険があります。
問37:特殊引火物の定義
法令上「特殊引火物」に分類される基準として、正しいものはどれか。
- 1気圧において、発火点が100℃以下のもの、または引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のもの。
- 1気圧において、引火点が21℃未満のもの。 ❌
- 1気圧において、引火点が-40℃以下のもの。 ❌
- 1気圧において、引火点が21℃以上70℃未満のもの。 ❌
- 1気圧において、発火点が200℃以下のもの。 ❌
【解答と解説】正解:1
1:正しい。 特殊引火物は第4類の中で最も危険なグループであり、発火点が100℃以下(二硫化炭素など)、または引火点が-20℃以下かつ沸点が40℃以下(ジエチルエーテルなど)のものが該当します。
2:誤り。 これは「第1石油類」の定義です。
3:誤り。 ガソリンなどの特性ですが、法令上の区分定義ではありません。
4:誤り。 これは「第2石油類」の定義です。
5:誤り。 このような区分の定義はありません。
《乙4の得点ポイント!》
特殊引火物の定義である「100、-20、40」の数字は必ず暗記してください。
問38:二硫化炭素
二硫化炭素の性質について、誤っているものはどれか。
- 特殊引火物に該当する。
- 発火点が約90℃と非常に低い。
- 水より軽く、水に浮く。 ❌
- 燃焼すると有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生する。
- 保管時は、可燃性蒸気の発生を防ぐため水中に没して貯蔵する。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 これらはすべて二硫化炭素の極めて重要な特徴であり、試験頻出事項です。
3:誤り。 第4類危険物の中では珍しく、「液体の比重が水より重い(比重約1.26)」物質です。そのため、水中に沈めて(水没させて)蒸発を防ぐ特殊な貯蔵方法がとられます。
問39:ジエチルエーテル
ジエチルエーテルの性質として、正しいものはどれか。
- 第1石油類 ❌に該当する。
- 水によく溶ける。 ❌
- 日光や空気に触れると爆発性の過酸化物を生成する。
- 麻酔作用はない。 ❌
- 静電気は発生しにくい。 ❌
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 第1石油類ではなく「特殊引火物」に該当します。
2:誤り。 非水溶性であり、水にはほとんど溶けません。
3:正しい。 ジエチルエーテルは、長期間保管して空気や光に触れると、衝撃で爆発する「過酸化物」を生成する厄介な性質があります。暗所に密栓して保存します。
4:誤り。 特有の甘い臭気があり、強い麻酔作用を持ちます。
5:誤り。 電気の不良導体であり、静電気が発生・蓄積しやすい物質です。
問40:ガソリンの性質
自動車用ガソリンの性質として、誤っているものはどれか。
- 第1石油類(非水溶性)に該当する。
- 引火点は-40℃以下であり、冬でも引火の危険がある。
- 自動車用ガソリンは、灯油などと区別するためにオレンジ色に着色されている。
- 電気の不良導体であり、静電気が蓄積しやすい。
- 燃焼範囲が広いため、密閉空間での取り扱いは安全である。 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 いずれもガソリンの超重要事項です。オレンジ色への着色や、静電気の蓄積しやすさは必ず覚えましょう。
5:誤り。 燃焼範囲が1.4〜7.6%と低濃度で爆発するため、密閉空間での取り扱いは蒸気が滞留し「極めて危険」です。必ず風通しの良い場所で取り扱います。
問41:灯油の性質
灯油(ケロシン)の性質について、正しいものはどれか。
- 第1石油類 ❌に該当する。
- 引火点は40℃以上である。
- 発火点はガソリンよりも高い。 ❌
- 水によく溶ける。 ❌
- 無色透明または淡黄色であり、特有の臭気がない。 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 第1石油類ではなく「第2石油類」に該当します。
2:正しい。 第2石油類の定義の通り、引火点は40℃以上(約40℃)です。
3:誤り。 実は、ガソリン(約300℃)よりも灯油(約220℃)の方が「発火点は低い」ため、高温のパイプ等に触れると自然発火しやすい点に注意が必要です。
4:誤り。 非水溶性であり、水には溶けません。
5:誤り。 無色〜淡黄色は正しいですが、特有の灯油臭があります。
問42:軽油の性質
軽油の性質に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 第2石油類(非水溶性)に該当する。
- ディーゼルエンジンの燃料として用いられる。
- 引火点は45℃以上である。
- 常温(20℃)では、マッチの火を近づけるとすぐに引火する。 ❌
- 霧状にすると、常温でも引火しやすくなる。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 これらは軽油の基本的な性質です。
4:誤り。 軽油の引火点は45℃以上のため、常温(20℃程度)では自ら引火性の蒸気を出していません。そのため液面にマッチの火を近づけても通常は引火しません(ただし、布に染み込ませたり霧状になったりすると引火しやすくなります)。
問43:アルコール類
法令で定めるアルコール類に関する記述で、正しいものはどれか。
- 炭素原子数が4以上の ❌アルコールを指す。
- メタノール、エタノールはアルコール類に該当する。
- 水には溶けない ❌が、有機溶剤には溶ける。
- アルコール火災には、通常の水溶性液体用ではない水泡消火器 ❌が有効である。
- 燃焼時の炎はオレンジ色 ❌で、昼間でも見えやすい。
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 法令のアルコール類は、炭素数が「1〜3」の飽和アルコールを指します(炭素数4以上は別の類になります)。
2:正しい。 メタノール(炭素数1)やエタノール(炭素数2)は代表的なアルコール類です。
3:誤り。 アルコール類は水に「よく溶ける(水溶性)」性質があります。
4:誤り。 水溶性のため、通常の泡消火剤では泡が消えてしまいます。「耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)」が必要です。
5:誤り。 燃焼時の炎は「淡い青色」のため、昼間は火災が見えにくく非常に危険です。
問44:第3石油類
重油やクレオソート油が該当する第3石油類の特徴として、誤っているものはどれか。
- 引火点は70℃以上200℃未満である。
- 一般に粘度が高く、流動しにくい。
- 水より軽いものが多いが、中には水より重いものもある。
- 常温(20℃)で引火する危険性が非常に高い。 ❌
- 燃焼すると大量の黒煙を発生する。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 重油などに代表される第3石油類の特徴です(グリセリンやクレオソート油などは水より重い例外です)。
4:誤り。 引火点が70℃以上であるため、常温(20℃)では自ら引火性の蒸気を発生せず、マッチを近づけても引火しません。加熱された場合に初めて危険になります。
問45:動植物油類
動植物油類(アマニ油やボイル油など)の性質として、正しいものはどれか。
- 第4類危険物の中で最も引火点が低い ❌グループである。
- ヨウ素価が小さい ❌油ほど、自然発火しやすい。
- 乾性油が染み込んだ布を山積みにすると、酸化熱が蓄積して自然発火することがある。
- 水によく溶ける。 ❌
- 蒸発しやすいため、密閉容器で冷暗所に保管する必要はない。 ❌
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 動植物油類の引火点は250℃未満であり、第4類の中では引火点が「高い」グループです。
2:誤り。 ヨウ素価が「大きい(130以上)」油(乾性油)ほど、自然発火しやすくなります。
3:正しい。 乾性油(アマニ油など)は空気中の酸素と結びついて硬化(酸化)する際に熱を出します。この熱が布などに蓄積すると自然発火の原因になります。
4:誤り。 一般的な油であり、水には溶けません。
5:誤り。 酸化による自然発火を防ぐため、密閉して冷暗所に保管するなどの対策が必要です。
問46:危険物の類ごとの性質
第1類から第6類までの危険物の性質の組み合わせとして、正しいものはどれか。
- 第1類 ―― 可燃性固体 ❌
- 第2類 ―― 酸化性固体 ❌
- 第3類 ―― 自然発火性物質および禁水性物質
- 第5類 ―― 酸化性液体 ❌
- 第6類 ―― 自己反応性物質 ❌
【解答と解説】正解:3
正しい性質名(通称)は以下の通りです。試験では必ず出題される基本事項です。
・第1類:酸化性固体(※1は誤り)
・第2類:可燃性固体(※2は誤り)
・第3類:自然発火性物質および禁水性物質(※3が正解)
・第4類:引火性液体
・第5類:自己反応性物質(※4は誤り)
・第6類:酸化性液体(※5は誤り)
問47:禁水性物質
第3類危険物のうち、水に触れると発火・爆発する危険があるため「水による消火が絶対厳禁」な物質の代表例はどれか。
- 赤リン ❌
- ナトリウム
- ガソリン ❌
- 過酸化水素 ❌
- ニトログリセリン ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 赤リンは第2類危険物であり、水消火が有効です。
2:正しい。 ナトリウムやカリウム(第3類)は水と激しく反応し、可燃性の水素ガスを発生して爆発・発火するため、水消火は絶対厳禁です。消火には乾燥砂などを被せます。
3:誤り。 ガソリン(第4類)は禁水性物質ではありません(水消火は不適ですが、水素を出して爆発するわけではありません)。
4:誤り。 過酸化水素(第6類)は水溶液として存在します。
5:誤り。 ニトログリセリン(第5類)は爆発物ですが、禁水性物質ではありません。
問48:自己反応性物質(第5類)
第5類危険物(ニトロ化合物など)の火災予防および消火方法として、最も適切なものはどれか。
- 物質自体が酸素を含んでいるため、窒息消火が最も有効である。 ❌
- 爆発的な燃焼をするため、初期火災であっても直ちに避難する。 ❌
- 大量の水による冷却消火が最も有効である。
- 火気に対しては安全である ❌ため、直射日光のみ避ければよい。
- 泡消火器 ❌で表面を覆うことが義務付けられている。
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 第5類危険物は自ら酸素を供給するため、外部の空気を遮断する「窒息消火」は全く効果がありません。
2:誤り。 極めて危険ですが、初期火災であれば大量の水で消火を試みるのが基本です。
3:正しい。 温度を下げるための大量の水による「冷却消火」が唯一の有効な手段となります。
4:誤り。 加熱や衝撃、摩擦などにより容易に爆発するため、火気厳禁です。
5:誤り。 表面を覆う泡消火器は窒息消火にあたるため無効です。
問49:静電気火災の防止
第4類危険物の取り扱いにおいて、静電気による火災を予防するための対策として間違っているものはどれか。
- 湿度を高く保つ。
- 危険物を容器に注入する際は、配管の先端を液体の底部まで差し込む。
- 絶縁性の高いプラスチック容器を積極的に使用する。 ❌
- 設備を接地(アース)する。
- 帯電防止靴を着用する。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 湿度の保持、飛び散り防止(液中への注入)、アース、帯電防止靴はすべて有効な静電気対策です。
3:誤り。 プラスチックなどの絶縁体(電気を通しにくい物質)は静電気を逃がさずに蓄積しやすいため、危険物の取り扱い容器としては導電性のある金属製の容器(アースが取れるもの)等を使用するのが安全です。
問50:消火剤の適応性
第4類危険物の火災に対して、適応性がない(使用してはいけない)消火設備はどれか。
- 泡消火設備
- 二酸化炭素消火設備
- 粉末消火設備
- 棒状の水を放射する水消火器 ❌
- ハロゲン化物消火設備
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい(適応性がある)。 泡(窒息)、二酸化炭素(窒息)、粉末(窒息・抑制)、ハロゲン(抑制)はすべて第4類の油火災(B火災)に有効です。
4:誤り(使用厳禁)。 油火災に「棒状の水」をかけると、火のついた油が水に浮いて周囲に飛び散り、火災を激しく拡大させるため絶対に使用してはいけません。(※細かい「霧状の水」であれば、冷却効果が期待できるため適応となる場合があります)。
問51:水溶性液体の消火
エタノールやアセトンなどの「水溶性」の第4類危険物が燃えている場合、通常の泡消火剤を使用するとどうなるか。
- 泡が素早く広がり、瞬時に消火できる。 ❌
- 泡の水分が危険物に吸収され、泡が消えてしまう。
- 泡が硬化してコンクリートのようになる。 ❌
- 泡が有毒ガスに変化する。 ❌
- 水溶性液体は燃えないため、消火の必要はない。 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 通常の泡では消火できません。
2:正しい。 水溶性の液体火災に通常の泡消火剤を使うと、泡の水分がアルコール等に溶け込んで泡が破壊され、消えてしまいます。そのため「水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡)」を使用する必要があります。
3、4、5:誤り。 このような化学変化や現象は起きません。
問52:屋内貯蔵所の火災
屋内貯蔵所で第1石油類の火災が発生した。避難および消火活動として誤っているものはどれか。
- 火災の状況を速やかに消防機関へ通報する。
- 初期消火が可能と判断した場合は、粉末消火器などを使用する。
- 有毒な燃焼ガスを避けるため、風上に避難する。
- 危険物の流出を防ぐため、シャッターや防火戸を開け放つ。 ❌
- 延焼の危険がある場合は、無理をせずに速やかに避難する。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 通報、初期消火、風上への避難、早期避難の判断はすべて火災時の正しい原則です。
4:誤り。 火災発生時は、新しい空気(酸素)の供給を断ち、炎や危険物が外へ流出するのを防ぐために、防火戸やシャッターは「閉める」のが正しい行動です。
問53:引火性液体の火災分類
火災の分類において、第4類危険物(引火性液体)の火災は何火災に分類されるか。
- A火災(普通火災) ❌
- B火災(油火災)
- C火災(電気火災) ❌
- D火災(金属火災) ❌
- ガス火災 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 A火災は、木材、紙、繊維などの一般的な可燃物が燃える火災です。
2:正しい。 ガソリンや灯油などの引火性液体による火災は「B火災(油火災)」に分類されます。
3:誤り。 C火災は、変圧器や配電盤などの電気設備による火災です。
4:誤り。 D火災は、マグネシウムなどの金属粉末による特殊な火災です。
5:誤り。 ガス火災という分類記号はありません(プロパン等はガス火災と呼ばれますが、A〜Cの基本分類には含まれません)。
問54:危険物の指定数量計算(応用)
ガソリンを100L、灯油を1000L、重油を4000L貯蔵している施設がある。この施設の指定数量の倍数はいくつか。
- 1.0倍 ❌
- 1.5倍 ❌
- 2.0倍 ❌
- 3.5倍
- 4.0倍 ❌
【解答と解説】正解:4
複数の危険物を貯蔵する場合は、それぞれの指定数量で割り算した数値を「合計」して倍数を求めます。
・ガソリン(指定数量200L):100 ÷ 200 = 0.5倍
・灯油(指定数量1000L):1000 ÷ 1000 = 1.0倍
・重油(指定数量2000L):4000 ÷ 2000 = 2.0倍
0.5 + 1.0 + 2.0 = 「3.5倍」となります。
問55:日常の火災予防
第4類危険物を取り扱う事業所での、日常の火災予防上の留意点として誤っているものはどれか。
- 危険物を取り扱う場所は、常に整理整頓に努める。
- 漏洩にいち早く気付くため、換気はなるべく行わず匂いを充満させておく。 ❌
- 漏れた危険物は速やかに乾燥砂などで吸収させ、安全な場所で処理する。
- 空の容器であっても、可燃性蒸気が残っている可能性があるため火気を近づけない。
- 従業員に対して、定期的に危険物の性質や消火器の使い方の教育を行う。
【解答と解説】正解:2
1、3、4、5:正しい。 整理整頓、漏洩時の迅速な砂による処理、空容器の残存蒸気への注意、従業員教育はすべて適切な予防管理です。
2:誤り。 第4類危険物の蒸気は有毒なものが多く、また引火・爆発の危険性が高いため、可燃性蒸気が滞留しないように「常に十分な換気」を行う必要があります。匂いを充満させるというのは極めて危険な状態です。
第1回模擬試験のまとめと今後の学習法
全55問の模擬試験、お疲れ様でした! 実際の乙種第4類試験は「法令15問・物理化学10問・性質消火10問」の計35問ですが、本記事では網羅性を高めるために各分野から重要問題を抽出し、計55問の大ボリュームでお届けしました。

