
危険物取扱者(乙種第4類)の合格を目指す皆様、学習の進み具合はいかがでしょうか? 大好評のオリジナル模擬試験シリーズ、第2回目の今回は、本試験で受験生がよく間違える「引っかけ問題」や、絶対に落とせない「重要数値」をピックアップして全55問のテスト形式にまとめました。
アドセンス審査やブログのSEO対策においても、この記事のように「問題とその場ですぐ確認できる詳しい解説」がセットになったコンテンツは、読者の満足度が高く、滞在時間の大幅なアップが見込めます。一発合格を目指して、ぜひ最後まで挑戦してみてください!
※学習しやすいよう、誤っている選択肢の「間違っている部分」には赤線と ❌印 をつけています。また、正解以外の選択肢が「なぜ違うのか」も詳しく解説していますので、引っかけのパターンをしっかり身につけましょう。
危険物に関する法令(問1〜問20)
問1:指定数量の組み合わせ
次の第4類危険物の品名と指定数量の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。
- アセトアルデヒド ―― 50L
- ガソリン ―― 200L
- メタノール ―― 400L
- 重油 ―― 1000L ❌
- ギヤー油 ―― 6000L
【解答と解説】正解:4
1:正しい。 アセトアルデヒドは「特殊引火物」であり、指定数量は50Lです。
2:正しい。 ガソリンは「第1石油類(非水溶性)」であり、指定数量は200Lです。
3:正しい。 メタノールは「アルコール類」であり、指定数量は400Lです。
4:誤り。 重油は「第3石油類(非水溶性)」に該当し、指定数量は2000Lです。1000Lは第2石油類(非水溶性)の灯油や軽油の指定数量です。
5:正しい。 ギヤー油は「第4石油類」であり、指定数量は6000Lです。
問2:製造所等の区分と種類
製造所等の区分において、「取扱所」に分類される4種類に該当しないものはどれか。
- 給油取扱所
- 販売取扱所
- 移送取扱所
- 屋内取扱所 ❌
- 一般取扱所
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:誤り(該当するため)。 取扱所は「給油取扱所(ガソリンスタンド等)」「販売取扱所(ペンキ屋等)」「移送取扱所(パイプライン等)」「一般取扱所(ボイラー施設等)」の4種類のみです。
4:正しい(該当しない)。 法令上、「屋内取扱所」という区分は存在しません。屋内に設けるのは「屋内貯蔵所」や「屋内タンク貯蔵所」といった『貯蔵所』の区分になります。
問3:危険物施設保安員
危険物施設保安員に関する記述で、正しいものはどれか。
- すべての製造所等 ❌に選任が義務付けられている。
- 甲種または乙種の危険物取扱者免状を持っていなければならない。 ❌
- 選任した場合は、遅滞なく市町村長等に届け出なければならない。 ❌
- 危険物保安監督者の指示を受け、施設の保安業務を行う。
- 実務経験が3年以上必要 ❌である。
【解答と解説】正解:4
1:誤り。 すべての施設ではなく、指定数量の倍数が100倍以上の製造所など、一定規模以上の施設にのみ義務付けられます。
2:誤り。 危険物施設保安員は、免状の有無は問われません(無資格者でもなれます)。免状が必須なのは「危険物保安監督者」です。
3:誤り。 選任・解任時の市町村長等への届出義務はありません(届出義務があるのは保安監督者です)。
4:正しい。 保安監督者の下で実際の保安実務(巡回や点検など)を行うスタッフです。
5:誤り。 実務経験の要件も一切ありません。
問4:保安距離の規定
次の製造所等のうち、保安距離を確保しなければならない施設はどれか。
- 地下タンク貯蔵所 ❌
- 屋内タンク貯蔵所 ❌
- 屋外タンク貯蔵所
- 第1種販売取扱所 ❌
- 給油取扱所 ❌
【解答と解説】正解:3
保安距離(学校や病院などから一定の距離を離すこと)が必要な施設は、「製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所」の5つのみです。
地中に埋まっている地下タンク貯蔵所(選択肢1)や、建物の壁で囲まれている屋内タンク(選択肢2)、小規模な販売取扱所(選択肢4)、ガソリンスタンド(選択肢5)には保安距離は不要です。
問5:標識と掲示板の寸法
製造所等に設ける「危険物施設であることの標識」および「防火に関し必要な事項の掲示板」の寸法として法令上正しいものはどれか。
- 幅0.2m以上、長さ0.5m以上 ❌
- 幅0.3m以上、長さ0.6m以上
- 幅0.4m以上、長さ0.8m以上 ❌
- 幅0.5m以上、長さ1.0m以上 ❌
- 寸法に規定はなく、見やすい大きさであればよい ❌
【解答と解説】正解:2
標識や掲示板の寸法は「幅0.3m以上、長さ0.6m以上」と法令で厳格に定められています。選択肢1、3、4のような他の数値や、選択肢5のような「規定はない」という引っかけに注意しましょう。
問6:免状の書換えと再交付
免状の手続きに関する記述で、誤っているものはどれか。
- 氏名に変更があった場合は、書換えを申請しなければならない。
- 本籍地の都道府県に変更があった場合は、書換えを申請しなければならない。
- 住所(居住地)が変更になった場合 ❌は、速やかに書換えを申請しなければならない。
- 免状を汚損した場合は、再交付を申請することができる。
- 免状の写真が撮影から10年を経過した場合は、写真の書換えを申請しなければならない。
【解答と解説】正解:3
1、2、5:正しい。 書換えが義務付けられているのは「氏名の変更」「本籍地の都道府県の変更」「写真撮影日から10年経過」の3パターンです。
3:誤り。 引っ越し等で単に「住所(居住地)」が変わっただけでは、免状の書換え申請は不要です(※同じ都道府県内での本籍変更も不要です)。
4:正しい。 汚損や破損、紛失した場合は「再交付」を申請します。
問7:定期点検の記録
定期点検を実施した場合の記録の保存期間として、原則正しいものはどれか。
- 1年間 ❌
- 3年間
- 5年間 ❌
- 10年間 ❌
- 施設を廃止するまで ❌
【解答と解説】正解:2
定期点検の記録は、原則として「3年間」保存しなければなりません。(※一定の地下貯蔵タンクの漏れ点検記録などは、例外として廃止するまで等、より長期間の保存が義務付けられる場合がありますが、原則は3年です)。
問8:予防規程の作成
予防規程を作成し、認可を受けなければならない施設に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 予防規程を作成・変更したときは、市町村長等の認可を受けなければならない。
- 予防規程の作成義務がある施設は、定期点検の実施義務もある。
- 指定数量の倍数が10倍以上の屋内貯蔵所 ❌は、作成が義務付けられている。
- 給油取扱所は、指定数量の倍数に関わらず作成が義務付けられている。
- 移送取扱所は、指定数量の倍数に関わらず作成が義務付けられている。
【解答と解説】正解:3
1:正しい。 予防規程は作成時だけでなく、変更時も市町村長等の認可が必要です。
2:正しい。 予防規程の作成対象施設は、すべて定期点検の対象施設にも含まれます(その逆は必ずしも真ではありません)。
3:誤り。 屋内貯蔵所で予防規程の作成が義務付けられるのは、指定数量の倍数が「150倍以上」の場合です。10倍以上で義務付けられるのは製造所や一般取扱所です。
4、5:正しい。 給油取扱所(ガソリンスタンド等)や移送取扱所(パイプライン等)は、影響範囲が広いため、倍数に関係なくすべて作成義務があります。
問9:各種の届出
「許可」ではなく「届出(事後または事前)」で済む手続きはどれか。
- 製造所の位置を変更する。 ❌
- 危険物を貯蔵するタンクを増設する。 ❌
- 貯蔵する危険物の品名と数量を変更する。
- 屋内貯蔵所の建物を全面的に改築する。 ❌
- 指定数量以上の危険物を一時的(10日以内)に仮貯蔵する。 ❌
【解答と解説】正解:3
1、2、4:誤り。 位置、構造、設備の変更(工事を伴うもの)は、事前に市町村長等の「許可」を受けなければなりません。
3:正しい。 施設等の工事を伴わない「品名・数量の変更」は、変更する日の1日前(前日)までの「事前の届出」で足ります。
5:誤り。 仮貯蔵は届出でも許可でもなく、消防長または消防署長の「承認」が必要です。
問10:危険物取扱者の種類と権限
乙種第4類危険物取扱者免状を有する者ができる業務として、誤っているものはどれか。
- ガソリンスタンドでの給油作業
- 第4類危険物を貯蔵する施設の危険物保安監督者(実務経験6ヶ月以上あり)
- 第4類危険物を運搬するトラックの運転手への同乗(運搬の監督)
- 第2類危険物(硫黄など)の取扱作業の立ち会い ❌
- セルフ式ガソリンスタンドでの監視業務
【解答と解説】正解:4
1、3、5:正しい。 第4類危険物の直接の取り扱いや、その運搬への同乗、セルフスタンドでの監視は乙4免状で可能です。
2:正しい。 乙種免状があり、かつ6ヶ月以上の実務経験があれば、第4類施設の保安監督者になれます。
4:誤り。 乙種取扱者は、自分が免状を持っている類(この場合は第4類)以外の危険物については、直接取り扱うことも、無資格者の作業に「立ち会う」こともできません。
問11:無資格者の取り扱い
危険物取扱者以外の者(無資格者)が危険物を取り扱う場合の条件として、正しいものはどれか。
- 甲種または乙種危険物取扱者が立ち会えば取り扱うことができる。
- 丙種危険物取扱者が立ち会えば ❌取り扱うことができる。
- 危険物保安監督者の許可があれば、単独で ❌取り扱うことができる。
- 昼間に限り、単独で ❌取り扱うことができる。
- 無資格者はいかなる場合も危険物を取り扱ってはならない。 ❌
【解答と解説】正解:1
1:正しい。 無資格者が危険物を取り扱うには、「甲種または乙種」危険物取扱者の立ち会い(直接の指揮監督)が必要です。
2:誤り。 丙種取扱者には、他人の作業に「立ち会う」権限がありません。
3、4、5:誤り。 許可の有無や時間帯に関係なく単独での取り扱いは違法ですが、「いかなる場合も禁止」されているわけではなく、有資格者の立ち会いがあれば可能です。
問12:運搬の基準(積載)
危険物を車両で運搬する際の基準として、正しいものはどれか。
- 固体の危険物は、内容積の100%まで ❌収納してよい。
- 液体の危険物は、内容積の98%以下の収納率とし、50℃でも漏れないだけの空間容積を確保する。
- 第4類危険物は、常に遮光性のシートで覆わなければならない。 ❌
- 指定数量未満であれば、運搬容器に品名などを表示しなくてよい。 ❌
- 異なる類の危険物を同一車両に混載することは、いかなる場合も禁止されている。 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 固体の収納率は内容積の「95%以下」と定められています。
2:正しい。 液体の危険物は熱膨張による漏洩を防ぐため、収納率98%以下とし、50℃で漏洩しない空間容積を設けます。
3:誤り。 遮光性シートで覆う義務があるのは、第1類(自然発火性等)や第5類、第6類などの一部であり、第4類には義務がありません。
4:誤り。 指定数量未満であっても、運搬容器の外部には品名や数量などの表示義務があります。
5:誤り。 規定の組み合わせ(第4類と第2類など)であれば混載は可能です。
問13:指定数量の計算
ある工場で、アセトアルデヒドを25L、軽油を1000L、ギヤー油を3000L貯蔵している。この工場の指定数量の倍数として正しいものはどれか。
- 1.0倍 ❌
- 1.5倍 ❌
- 2.0倍
- 2.5倍 ❌
- 3.0倍 ❌
【解答と解説】正解:3
指定数量(アセトアルデヒド:50L、軽油:1000L、ギヤー油:6000L)でそれぞれ割り算して合計します。
・アセト:25 ÷ 50 = 0.5倍
・軽油:1000 ÷ 1000 = 1.0倍
・ギヤー油:3000 ÷ 6000 = 0.5倍
0.5 + 1.0 + 0.5 = 「2.0倍」となります。
問14:保安講習の受講期限
新たに危険物取扱作業に従事することになった乙種第4類免状の保有者(過去に保安講習の受講歴なし)は、いつまでに保安講習を受講しなければならないか。
- 従事する前日まで ❌
- 従事した日から1ヶ月以内 ❌
- 従事した日から6ヶ月以内 ❌
- 従事した日から1年以内
- 従事した日から3年以内 ❌
【解答と解説】正解:4
新たに作業に従事する者は、原則として「従事した日から1年以内」に保安講習を受講する義務があります(※ただし例外として、免状取得日から2年以内に従事する場合は、免状交付日から3年以内となります)。すでに継続して従事している場合は3年ごとです。
問15:製造所等の廃止と免状返納
法令違反による行政処分等について、正しいものはどれか。
- 市町村長等 ❌は、危険物保安監督者が法に違反した場合、免状の返納を命じることができる。
- 都道府県知事 ❌は、製造所等の位置・構造が基準に適合しない場合、施設の修理等を命じることができる。
- 消防吏員や警察官は、走行中の移動タンク貯蔵所を停止させ、免状の提示を求めることができる。
- 危険物取扱者が法に違反した場合、ただちに罰金刑 ❌が科せられる。
- 無許可で施設を変更した場合、都道府県知事 ❌が使用停止命令を出す。
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 免状の返納命令を出すことができるのは「都道府県知事」のみです。
2:誤り。 施設の修理(措置命令)を出すのは、現場の管理者である「市町村長等」です。
3:正しい。 消防吏員や警察官は、タンクローリー等の移動タンク貯蔵所を停止させ、乗車している取扱者に免状の提示を求める権限(路上検査)があります。
4:誤り。 法違反時はまず免状の返納命令等行政処分が下されるのが原則であり、司法判断を要する罰金刑が直ちに科せられるわけではありません。
5:誤り。 使用停止命令を出すのも「市町村長等」です。
問16:消火設備の基準
指定数量の倍数が著しく大きい屋外タンク貯蔵所に義務付けられている、大規模火災用の設備はどれか。
- 第1種消火設備(屋内消火栓) ❌
- 第2種消火設備(スプリンクラー) ❌
- 第3種消火設備(泡消火設備など)
- 第4種消火設備(大型消火器) ❌
- 避雷設備 ❌
【解答と解説】正解:3
屋外タンク貯蔵所などの大規模施設で火災が起きた場合、人が近づいて消火器で対応することは不可能です。そのため、配管から自動で消火剤を放出するような「第3種消火設備(固定式の泡消火設備など)」の設置が義務付けられています。
問17:取扱いの基準
給油取扱所での取り扱い基準として、誤っているものはどれか。
- 自動車に給油するときは、自動車の原動機(エンジン)を停止させなければならない。
- 給油は、固定給油設備を使用して直接自動車の燃料タンクに行う。
- 給油中は、みだりに火気を使用しないよう客に注意を促す。
- オートバイに給油する際は、乗車したまま給油を行ってもよい。 ❌
- 容器にガソリンを詰め替える場合は、消防法に適合した金属製容器などを使用する。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 いずれもガソリンスタンドにおける基本的な安全ルールです。
4:誤り。 オートバイへの給油は、溢れたガソリンが高温のエンジンに触れて発火する危険や、転倒による大事故を防ぐため、必ず運転手を「降車させてから」給油を行わなければなりません。
問18:地下タンク貯蔵所
地下タンク貯蔵所の構造に関する記述で、誤っているものはどれか。
- タンクは地盤面下に設けられたタンク室に設置する。
- タンクとタンク室の内側との間には、乾燥砂を詰める。
- 危険物の漏洩を検知するための設備(漏洩検知管など)を設ける。
- 通気管の先端は、地上から2m以上の高さに設ける。
- タンク室は設けず、直接土の中にタンクを埋設するのが原則である。 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 地下タンクの安全性を確保するための重要な規定です。
5:誤り。 地下タンクは原則として、コンクリート等で造られた頑丈な「タンク室」の中に設置し、その周囲に乾燥砂を詰める必要があります(※二重殻タンクなど一部例外として直接埋設が認められるケースもありますが、原則はタンク室が必要です)。
問19:移動タンク貯蔵所
移動タンク貯蔵所(タンクローリー)の構造基準として、正しいものはどれか。
- タンクの容量に制限はない。 ❌
- タンク内には、容量4,000L以下ごとに間仕切板を設ける。
- タンクの揺れを防ぐ防波板の設置は任意である。 ❌
- 静電気を除去するための接地導体(アース)は不要である。 ❌
- 側面や後部に標識(危)を掲示する必要はない。 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 移動タンクの容量は「30,000L以下」という制限があります。
2:正しい。 タンクローリー走行時の液体の激しい波立ちや偏りを防ぐため、タンク内には「4,000L以下ごとに間仕切板」を設けなければなりません。
3:誤り。 一定の要件を満たす区画には「防波板」の設置が義務付けられています。
4:誤り。 給油・荷卸し時の静電気火災を防ぐため、接地導体(アース線)は必須です。
5:誤り。 車両の前後(または側面・後部)には「危」の標識が必要です。
問20:同一敷地内の混載
異なる類の危険物を同一の屋内貯蔵所で貯蔵する場合のルールとして、原則誤っているものはどれか。
- 原則として、異なる類の危険物は同一の貯蔵所で貯蔵してはならない。
- 第4類危険物と第2類危険物(引火性固体など)は、一定の条件を満たせば同一貯蔵所で貯蔵できる。
- 第4類危険物と第3類危険物(アルキルアルミニウム等を除く)は、間隔を1m以上あければ貯蔵できる。
- 混載可能な組み合わせであっても、それぞれの容器は密閉しなければならない。
- 第1類と第6類は性質が似ているため、間隔をあけずに密着させて貯蔵できる。 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 異なる類の混載貯蔵は原則禁止ですが、「423・524・61(しにさん・ごにし・ろくいち)」の組み合わせに限り、1m以上の間隔をあけるなどの条件付きで混載が可能です。
5:誤り。 第1類(酸化性固体)と第6類(酸化性液体)は混載貯蔵が可能な組み合わせですが、容器が破損して互いに接触し反応するのを防ぐため、他の組み合わせと同様に「1m以上の間隔をあける」必要があります。密着貯蔵はできません。
基礎的な物理学及び基礎的な化学(問21〜問35)
問21:物理変化と化学変化
次の現象のうち、「化学変化」に該当するものはどれか。
- ドライアイスが気体の二酸化炭素になる。 ❌
- 鉄が空気中で赤く錆びる。
- 水を加熱して水蒸気にする。 ❌
- ガソリンが揮発して蒸気になる。 ❌
- 砂糖を水に溶かす。 ❌
【解答と解説】正解:2
1、3、4:誤り。 固体から気体、液体から気体への変化は、物質そのものは変わらず「状態」だけが変わる『物理変化』です。
2:正しい。 鉄が錆びるのは、鉄が酸素と結びついて別の物質(酸化鉄)になる酸化反応であり、物質そのものが変化する『化学変化』です。
5:誤り。 砂糖が水に溶ける(溶解)のは、混ざっているだけで砂糖分子自体は変化していないため『物理変化』です。
問22:燃焼の形態
燃焼の形態と物質の組み合わせとして、誤っているものはどれか。
- 蒸発燃焼 ―― ガソリン、灯油
- 分解燃焼 ―― 木材、石炭
- 表面燃焼 ―― 木炭、コークス
- 自己燃焼(内部燃焼) ―― セルロイド、ニトロセルロース
- 蒸発燃焼 ❌ ―― マグネシウム、鉄粉
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 これらは代表的な燃焼形態の組み合わせです。必ずセットで覚えましょう。
5:誤り。 金属粉末(マグネシウムや鉄粉など)は、蒸発したり分解してガスを出したりせず、固体の表面が直接酸素と熱反応して燃える「表面燃焼」に分類されます(木炭と同じです)。
問23:静電気の性質と対策
静電気に関する説明で、正しいものはどれか。
- 電気の良導体(電気を通しやすい物質)ほど、 ❌静電気が蓄積しやすい。
- 液体の流速を遅くしても、静電気の発生量は変わらない。 ❌
- 湿度が70%以上になると、静電気は発生しにくくなる。
- ガソリンは電気をよく通すため、 ❌静電気による火災の危険はない。
- 異なる物質を摩擦させても、静電気は発生しない。 ❌
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 電気を通しやすい物質(金属など)は電気が逃げるため蓄積しません。蓄積しやすいのは、電気を通さない「不良導体(プラスチックなど)」です。
2:誤り。 流速を遅くすれば摩擦が減り、静電気の発生量は大きく減少します。
3:正しい。 湿度が上がり空気に水分が多くなると、空気中の水分を通じて静電気が逃げやすくなるため、帯電しにくくなります。
4:誤り。 ガソリンは電気を通しにくい「不良導体」であるため、静電気が激しく蓄積し大事故の要因になります。
5:誤り。 静電気の最も代表的な発生原因は「摩擦」です。
問24:ボイルの法則
「温度が一定のとき、一定質量の気体の体積は圧力に反比例する」という法則を利用した現象はどれか。
- 熱気球の空気をバーナーで温めると膨張して浮上する。 ❌
- 水の入った注射器の先端を塞ぎ、ピストンを強く押しても体積はほとんど変わらない。 ❌
- ポテトチップスの袋を高い山に持っていくと、気圧が下がり袋がパンパンに膨らむ。
- 氷を加熱すると水になる。 ❌
- 自転車のタイヤに空気を入れると、タイヤが硬くなる。 ❌
【解答と解説】正解:3
ボイルの法則は「圧力と体積の関係(押せば縮む)」です。
1:誤り。 温度を上げると体積が膨張するのは「シャルルの法則」です。
2:誤り。 液体(水)は圧力をかけてもほとんど圧縮されないという液体の性質であり、気体の法則ではありません。
3:正しい。 山に登って周囲の圧力(気圧)が下がったことで、反比例して袋の中の気体の体積が大きくなる現象であり、ボイルの法則の典型例です。
4:誤り。 状態変化(融解)です。
5:誤り。 気体の質量(量)を増やしているため、一定質量の法則には当てはまりません。
問25:比熱と熱容量
比熱と熱容量に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 比熱の単位は通常 [J/(g・K)] や [cal/(g・℃)] で表される。
- 水の比熱は、ガソリンや灯油の比熱よりも小さい。 ❌
- 熱容量は、物質の比熱にその物質の質量を掛けたものである。
- 熱容量が大きい物質ほど、温度が上がりにくく下がりにくい。
- 1gの水の温度を1℃上げるのに必要な熱量は、約4.2Jである。
【解答と解説】正解:2
1、3、4、5:正しい。 いずれも比熱と熱容量の正しい定義と性質です。
2:誤り。 水の比熱(温まりにくさ)はあらゆる液体の中でトップクラスに「大きい」です。そのため、水は周囲から大量の熱を奪う(吸収する)ことができ、優れた冷却消火剤として機能します。ガソリンなどは比熱が小さいため、すぐに温まって引火しやすくなります。
問26:物質の密度と比重
ある液体の体積が200cm³、質量が160gであった。この液体の密度と、水(密度1.0g/cm³)に浮くか沈むかの組み合わせで正しいものはどれか。
- 密度 0.8 g/cm³ ―― 水に浮く
- 密度 0.8 g/cm³ ―― 水に沈む ❌
- 密度 1.25 g/cm³ ❌ ―― 水に浮く
- 密度 1.25 g/cm³ ❌ ―― 水に沈む
- 密度 1.6 g/cm³ ❌ ―― 水に浮く
【解答と解説】正解:1
密度は「質量 ÷ 体積」で計算します。
160g ÷ 200cm³ = 0.8 g/cm³ となります。
水の密度(1.0)よりも小さいため(水より軽いため)、この液体は水に浮きます。※割り算の順番(体積 ÷ 質量)を間違えないようにしましょう。
問27:酸化と還元の定義
化学反応において、物質が「還元」されたといえる状態はどれか。
- 酸素を受け取ったとき ❌
- 水素を失ったとき ❌
- 電子を失ったとき ❌
- 酸素を失ったとき
- 酸化数が増加したとき ❌
【解答と解説】正解:4
還元とは、物質が「酸素を失う」「水素を受け取る」「電子を受け取る(酸化数が減少する)」反応のことです。
選択肢1、2、3、5はすべて「酸化」の定義です。
問28:金属の性質
金属全般に共通する一般的な性質として、誤っているものはどれか。
- 常温で固体である(水銀を除く)。
- 金属光沢がある。
- 熱や電気をよく伝える(良導体である)。
- 展性(薄く広がる)や延性(細く伸びる)がある。
- イオン化傾向の小さい金属ほど、 ❌空気中で錆びやすい。
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 これらは金属の代表的な共通性質です。
5:誤り。 イオン化傾向が「大きい」金属(ナトリウムやカリウムなど)ほど電子を手放して陽イオンになりやすく、非常に錆びやすい(酸化されやすい)性質を持ちます。金やプラチナなどイオン化傾向が小さい金属は、安定しているため錆びません。
問29:酸と塩基(アルカリ)
酸性・塩基性の水溶液に関する記述で、正しいものはどれか。
- 酸性の水溶液は、青色リトマス紙を赤色に変える。
- 塩基性の水溶液は、赤色リトマス紙を青色に変える。
- 酸性の水溶液には、水素イオン(H⁺)が多く含まれる。
- 塩基性の水溶液には、水酸化物イオン(OH⁻)が多く含まれる。
- 上記1から4の記述はすべて正しい。
【解答と解説】正解:5
酸は「青色リトマスを赤にし、水素イオン(H⁺)を出す」性質があります。
塩基(アルカリ)は「赤色リトマスを青にし、水酸化物イオン(OH⁻)を出す」性質があります。
したがって、選択肢1〜4の記述はすべて正解です。
問30:燃焼の難易
物質が燃焼しやすくなる条件として、誤っているものはどれか。
- 物質の酸化熱が大きいこと。
- 物質の熱伝導率が大きいこと。 ❌
- 可燃性ガスの燃焼範囲が広いこと。
- 空気(酸素)との接触面積が大きいこと。
- 周囲の温度が高いこと。
【解答と解説】正解:2
1、3、4、5:正しい。 酸化熱が大きい、酸素と触れやすい、周囲が高温などはすべて燃焼を促進する条件です。
2:誤り。 物質の熱伝導率が「小さい(熱を逃がしにくい)」物質ほど、与えられた熱がその場に蓄積されて発火点に達しやすくなるため、燃焼しやすくなります。(例:熱を逃がしやすい鉄板は燃えにくいが、熱を逃がしにくい木材や紙はすぐ燃える)。
問31:爆発の種類
可燃性蒸気が空気と混ざり合い、火源に触れて爆発的に燃焼する現象を何というか。
- 混合爆発
- 粉塵爆発 ❌
- 蒸気爆発 ❌
- 分解爆発 ❌
- 爆轟(ばくごう) ❌
【解答と解説】正解:1
可燃性ガスや蒸気が空気(酸素)と適度な濃度で混合した状態(燃焼範囲内)で着火して起こる爆発を「混合爆発」といいます。ガソリンの気化ガスによる事故など、第4類危険物で最も警戒すべき現象です。
粉塵爆発は小麦粉や金属の粉、分解爆発はアセチレンガスなど、蒸気爆発は水が急激に沸騰・膨張する現象です。
問32:消火の原理(窒息消火)
窒息消火の原理を利用した消火方法として、該当しないものはどれか。
- 燃えている油鍋に、濡れたシーツを被せる。
- 二酸化炭素消火器を放射し、周囲の酸素濃度を下げる。
- 泡消火器で燃焼物の表面を覆う。
- アルコール火災に大量の水をかけ、濃度を薄めて燃えなくする。 ❌
- 乾燥砂をかけて可燃物を覆い隠す。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:誤り(該当する)。 これらはすべて空気を遮断して酸素の供給を絶つ「窒息消火」の具体例です。
4:正しい(該当しない)。 水溶性のアルコールなどに水をかけて、可燃物の濃度を燃焼範囲外まで薄める方法は「希釈消火」と呼ばれます。
問33:化学反応式とモル
水素(H₂)と酸素(O₂)が反応して水(H₂O)ができる化学反応式として正しいものはどれか。
- H₂ + O₂ → H₂O₂ ❌
- 2H₂ + O₂ → 2H₂O
- H₂ + 2O₂ → 2H₂O ❌
- 4H + 2O → 2H₂O ❌
- H + O → H₂O ❌
【解答と解説】正解:2
化学反応式は、左辺と右辺の「原子の種類と数」が一致しなければなりません。
選択肢2の「2H₂ + O₂ → 2H₂O」は、左辺にHが4つ(2×2)、Oが2つ。右辺にもHが4つ(2×2)、Oが2つ(2×1)となり、数が完全に一致するため正解です。それ以外の選択肢は左右の原子数が合いません(選択肢1は水ではなく過酸化水素ができてしまっています)。
問34:有機化合物
第4類危険物の主成分である有機化合物に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 炭素原子(C)を含んでいる。
- 加熱すると焦げたり、燃えて二酸化炭素(CO₂)を発生したりする。
- 共有結合でできている分子が多く、融点や沸点が比較的低い。
- 電解質であり、水に溶けると電気をよく通す ❌ものが多い。
- 異性体(分子式は同じだが構造が異なる物質)が存在するものが多い。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 これらはすべて有機化合物の典型的な特徴です。
4:誤り。 有機化合物の多くは「非電解質」であり、水に溶けてもイオンに分かれず、電気を通しません(不良導体)。この「電気を通しにくい」という性質が、静電気を蓄積させやすい原因になります。
問35:熱膨張
温度が上がると物質の体積が大きくなる現象(熱膨張)について、正しいものはどれか。
- 一般に、固体よりも液体の方が体積膨張率が大きい。
- 容器に危険物を満タンに入れると、温度低下時に溢れる危険がある。 ❌
- 膨張率は物質に関わらず一定である。 ❌
- 温度が上がると、物質の質量も増加する。 ❌
- 温度が上がると、物質の密度は大きくなる。 ❌
【解答と解説】正解:1
1:正しい。 熱膨張率は一般的に「気体 > 液体 > 固体」の順に大きくなります。
2:誤り。 満タンの容器から溢れるのは、温度低下時ではなく「温度上昇時(夏場など)」に液体が膨張した時です。
3:誤り。 膨張率は物質ごとに異なります。
4:誤り。 温度が上がって体積が増えても、物質の質量(重さ)は変わりません。
5:誤り。 質量が同じで体積だけが大きくなるため、温度が上がると密度(詰まり具合)は「小さく」なります。
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(問36〜問55)
問36:引火点と発火点(総合)
第4類危険物の引火点と発火点に関する記述で、正しいものはどれか。
- 特殊引火物は、発火点が100℃以下、または引火点が-20℃以下かつ沸点40℃以下のものをいう。
- 第1石油類は、引火点が21℃以上70℃未満のものをいう。 ❌
- アルコール類は、引火点が常に0℃以下のものをいう。 ❌
- 第2石油類は、引火点が70℃以上200℃未満のものをいう。 ❌
- 第3石油類は、引火点が200℃以上のものをいう。 ❌
【解答と解説】正解:1
1:正しい。 特殊引火物の定義です。必ず暗記しましょう。
2:誤り。 第1石油類は引火点「21℃未満」です(21℃以上70℃未満は第2石油類)。
3:誤り。 アルコール類には引火点の厳密な定義温度はありません(炭素数1〜3の飽和アルコールという構造の定義になります)。
4:誤り。 第2石油類は引火点「21℃以上70℃未満」です(70℃以上200℃未満は第3石油類)。
5:誤り。 第3石油類は引火点「70℃以上200℃未満」です(200℃以上250℃未満は第4石油類)。
問37:二硫化炭素の燃焼
特殊引火物の二硫化炭素(CS₂)が燃焼したときに発生する、有毒で特異臭のある気体はどれか。
- 一酸化炭素 ❌
- 硫化水素 ❌
- 二酸化硫黄(亜硫酸ガス)
- シアン化水素 ❌
- 塩素ガス ❌
【解答と解説】正解:3
二硫化炭素(CS₂)が燃える(酸化する)と、炭素成分が酸化されて二酸化炭素(CO₂)になり、硫黄成分が酸化されて「二酸化硫黄(SO₂・亜硫酸ガス)」が発生します。二酸化硫黄は火山ガスにも含まれる非常に有毒な気体です。
問38:アセトアルデヒド
アセトアルデヒドの性質について、誤っているものはどれか。
- 特殊引火物に該当する。
- 水によく溶ける(水溶性である)。
- 沸点が約21℃と低く、夏場は常温で沸騰する危険がある。
- 酸化されると酢酸になる。
- 銅や銀などの容器に保存すると安定する。 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 水によく溶け、沸点が21℃と極めて低く、酸化されると酢酸(お酢の成分)になるのがアセトアルデヒドの重要特性です。
5:誤り。 アセトアルデヒドは、銅、銀、マグネシウムなどの金属と接触すると、爆発性の化合物(アセチリド等)を生成する性質があるため、これらの金属製容器での保管は厳禁です。
問39:ガソリンと灯油の比較
ガソリンと灯油を比較した記述として、正しいものはどれか。
- ガソリンの方が引火点が高い。 ❌
- ガソリンの方が発火点が高い。
- 灯油の方が蒸発しやすい。 ❌
- 灯油は静電気が発生しない。 ❌
- どちらも水に溶けやすい。 ❌
【解答と解説】正解:2
1:誤り。 引火点はガソリン(-40℃以下)の方が圧倒的に低いです(灯油は40℃以上)。
2:正しい。 炎がない状態で自ら発火する「発火点」は、ガソリン(約300℃)よりも灯油(約220℃)の方が「低い」です。つまり、ガソリンの方が発火点が高いという逆転現象が起きます。試験頻出ポイントです。
3:誤り。 引火点の低いガソリンの方が激しく蒸発します。
4:誤り。 どちらも電気の不良導体であり、静電気が発生・蓄積します。
5:誤り。 どちらも水には溶けません(非水溶性)。
問40:ボイルオーバー現象
重油などのタンク火災において、タンク底部の水が急激に沸騰し、燃えている油を巻き込んで噴出する現象を何というか。
- バックドラフト ❌
- フラッシュオーバー ❌
- スロップオーバー ❌
- ボイルオーバー
- BLEVE(ブリーブ) ❌
【解答と解説】正解:4
長時間のタンク火災で油の層を熱波が伝わり、タンク底部に溜まった水が急沸騰して油ごと吹き飛ばす大惨事を「ボイルオーバー」といいます。
消火時の水が表面の熱い油に触れて沸騰し、油が溢れる現象は「スロップオーバー」です。この2つの違いを正確に押さえておきましょう。
問41:アルコール類の性質
エタノール(エチルアルコール)の性質として、誤っているものはどれか。
- 無色透明の液体である。
- 揮発性が高く、特有の臭いがある。
- 燃焼範囲はガソリンよりも狭い。 ❌
- 引火点は約13℃であり、常温(20℃)で引火の危険がある。
- 水にも有機溶剤にもよく溶ける。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 エタノールの基本的な性質として正解です。
3:誤り。 エタノールの燃焼範囲(約3.3〜19.0%)は、ガソリン(約1.4〜7.6%)に比べて「広い」です。燃焼範囲が広いほど、少し薄まっても濃くても爆発するため危険度が高いと言えます。
問42:メタノールの毒性
メタノール(メチルアルコール)特有の危険性として、最も注意すべきものはどれか。
- 触れるだけで皮膚が溶ける強酸性がある。 ❌
- 蒸気を吸入したり飲用したりすると、失明や死に至る強い毒性がある。
- 空気中で自然発火する。 ❌
- 水に触れると可燃性ガスを発生する。 ❌
- 衝撃を与えると爆発する。 ❌
【解答と解説】正解:2
メタノールはエタノール(お酒の成分)と匂いや見た目が似ていますが、体内で猛毒のホルムアルデヒドやギ酸に分解されるため、絶対に飲用したり高濃度の蒸気を吸入したりしてはいけません(失明や死亡の危険があります)。他の選択肢のような強酸性や自然発火などの性質はありません。
問43:酢酸
酢酸(氷酢酸)の性質に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 第2石油類(水溶性)に該当する。
- 刺激臭のある無色透明の液体である。
- 温度が下がると(約17℃以下)、凍って固体になる。
- 強アルカリ性であり、金属を腐食しない。 ❌
- 水によく溶ける。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 酢酸はお酢のツンとする臭いの成分であり、冬場に凍るため「氷酢酸」とも呼ばれます。
4:誤り。 酢酸はその名の通り「酸性(弱酸性)」です。金属を腐食する性質があるため、鉄などの容器ではなく、耐酸性の容器(ガラスやポリエチレンなど)で保管します。
問44:クレオソート油
第3石油類に該当するクレオソート油の主な用途として、正しいものはどれか。
- 自動車のエンジンオイル ❌
- 木材の防腐剤
- 食用油 ❌
- 化粧品の原料 ❌
- 航空機の燃料 ❌
【解答と解説】正解:2
クレオソート油は、コールタールから作られる黒褐色の液体で、特有の強い臭気があります。腐敗やシロアリを防ぐ効果が高いため、主に「木材の防腐剤」として電柱や枕木などに塗布されて使用されます。
問45:動植物油類の自然発火
動植物油類が染み込んだウエス(布)が自然発火するのを防ぐ方法として、最も適切なものはどれか。
- 丸めてゴミ箱に捨てる。 ❌
- 風通しの悪い暖かい場所に山積みにする。 ❌
- 水の入った金属製容器に入れてフタをする。
- 直射日光の当たる場所で乾燥させる。 ❌
- 酸素を送り込んで冷却する。 ❌
【解答と解説】正解:3
アマニ油などの乾性油が染み込んだ布は、空気中の酸素と反応(酸化)して熱を出し、熱がこもると発火点に達して自然発火します。
廃棄する際は、布を「水の入った容器」に入れて水没させ、フタをすることで空気を遮断し、熱を逃がすのが最も確実で安全な処置です。山積みや丸めて捨てる行為は熱がこもるため厳禁です。
問46:第4類危険物の火災に対する消火
第4類危険物の火災に対して、有効な消火剤の組み合わせとして誤っているものはどれか。
- ガソリン火災 ―― 粉末消火剤
- 軽油火災 ―― 二酸化炭素消火剤
- 重油火災 ―― 泡消火剤
- メタノール火災 ―― 水溶性液体用泡消火剤(耐アルコール泡)
- 灯油火災 ―― 棒状の水 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい(有効である)。 粉末、二酸化炭素、泡はいずれも第4類の油火災(B火災)に有効です。水溶性のメタノールには専用の「耐アルコール泡」を使います。
5:誤り(使用厳禁)。 灯油などの油火災に「棒状の水」を放射すると、火のついた油が水の上に浮いて周囲に飛び散り、火災を拡大させるため絶対に使用してはいけません。
問47:空容器の危険性
ガソリンを使い切った後の「空のドラム缶」の取り扱いとして、正しいものはどれか。
- 液体が残っていないため、火気を近づけても引火の危険はない。 ❌
- 内部には可燃性蒸気が充満している可能性が高いため、満タン時以上に爆発に注意する。
- 蒸気を逃がすため、常にフタを開けっ放しにしておく。 ❌
- 内部を水で軽くすすげば、すぐに溶接などの火気作業を行ってよい。 ❌
- ガソリンの蒸気は空気より軽いため、放置すれば自然に抜ける。 ❌
【解答と解説】正解:2
ガソリンを使い切った空の容器内には、液体が気化した「可燃性蒸気」と「空気」が混ざり合い、まさに爆発しやすい濃度(燃焼範囲内)になっていることが多く、満タン時よりも爆発の危険性が高い状態と言えます。フタは密栓し、火気を絶対に近づけてはいけません。
問48:漏洩時の措置
屋内貯蔵所で第1石油類が床に漏洩した場合の初期対応として、誤っているものはどれか。
- 漏洩の拡大を防ぐため、周囲に土嚢や砂を積む。
- おがくずや乾燥砂を散布して吸収させる。
- 窓や扉をすべて閉め切り、蒸気が外部に漏れないようにする。 ❌
- 付近の火気の使用をただちに中止する。
- 換気設備を稼働させ、蒸気を安全な屋外の高所へ排出する。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 漏洩時の適切な初動対応です。
3:誤り。 漏洩時に窓や扉を閉め切ると、引火しやすい可燃性蒸気が屋内に滞留し、電気スイッチの火花などわずかな火源で大爆発を起こす危険があります。漏洩時は「通風・換気を十分に行う」ことが重要です。
問49:第1類危険物の性質
第1類危険物(酸化性固体)に共通する性質として、正しいものはどれか。
- 自ら激しく燃焼する可燃物である。 ❌
- 水に触れると発火する。 ❌
- 加熱や衝撃により分解し、大量の酸素を放出する。
- 空気中で自然発火する。 ❌
- すべて常温で液体である。 ❌
【解答と解説】正解:3
第1類危険物自体は「不燃性の固体」です。しかし、分子内に大量の酸素を含んでおり、加熱や摩擦、衝撃などで分解して酸素を放出するため、他の可燃物の燃焼を激しく助ける「強酸化剤」として働きます。
問50:第2類危険物の性質
第2類危険物(可燃性固体)の性質および取り扱いとして、誤っているものはどれか。
- 硫黄や赤リン、鉄粉などが該当する。
- 比較的低温で着火しやすい固体である。
- 酸化剤との混触を避けなければならない。
- 鉄粉やマグネシウム粉の火災には、大量の水をかけて消火する。 ❌
- 燃焼が速く、消火が困難なものが多い。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 これらは第2類危険物の代表的な性質です。
4:誤り。 第2類のうち、鉄粉やマグネシウムなどの金属粉末は、水と激しく反応して可燃性の水素ガスを発生し、爆発の危険があるため、「水による消火は絶対厳禁」です(乾燥砂や専用の粉末消火剤などを用います)。
問51:第3類危険物の性質
第3類危険物(自然発火性物質および禁水性物質)である「黄リン」の保存方法として正しいものはどれか。
- 石油類(灯油など)の中に沈めて保存する。 ❌
- 水中に沈めて保存する。
- 乾燥させた状態で密閉容器に保存する。 ❌
- アルコールの中に沈めて保存する。 ❌
- 換気の良い屋外に野積みで保存する。 ❌
【解答と解説】正解:2
黄リンは空気に触れると約34℃で自然発火するため、「水中に沈めて(没して)」空気を遮断し保存します。水とは反応しません。
逆に、同じ第3類でもナトリウムなどは水と激しく反応(禁水性)するため、水分を避けて「灯油などの油中」に保存します。この保存方法の違いは超頻出です。
問52:第5類危険物の性質
第5類危険物(自己反応性物質)の性質として、正しいものはどれか。
- 不燃性の液体である。 ❌
- 分子内に酸素を含有しており、空気(酸素)がなくても自己燃焼する。
- 水に触れると発火する。 ❌
- 常温で空気中に放置すると自然発火する。 ❌
- 引火点が-40℃以下である。 ❌
【解答と解説】正解:2
第5類危険物(ニトログリセリンやTNTなど)は、物質の分子内に「可燃物」と「酸素供給源」の両方を兼ね備えています。そのため、密閉空間や水中など、外部に空気が全くない状態でも爆発的に燃焼(自己燃焼・内部燃焼)する極めて危険な性質を持っています。
問53:第6類危険物の性質
第6類危険物(酸化性液体)に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 物質自体は燃焼しない(不燃性である)。
- 過酸化水素や硝酸などが該当する。
- 他の物質を酸化させる性質が強い。
- 水に溶けないものが多い。 ❌
- 可燃物や有機物と混ざると発火や爆発の危険がある。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 これらは第6類危険物の重要な特性です。第1類と同じく自体は燃えませんが、強力な酸化剤として働きます。
4:誤り。 第6類の代表である過酸化水素や硝酸は、水に「よく溶けます」。
問54:危険物の混在(応用)
ある運搬車両に、第4類危険物のガソリンを積載している。法令上、この車両に混載して運搬することが「できない」危険物はどれか。(指定数量の10分の1を超える場合とする)
- 第2類危険物
- 第3類危険物
- 第5類危険物
- 第6類危険物 ❌
- 第4類危険物の軽油
【解答と解説】正解:4
混載可能な組み合わせは語呂合わせ「423・524・61(しにさん・ごにし・ろくいち)」で判断します。
第4類は、第2類、第3類、第5類とは混載可能です(同類である軽油等とも当然可能です)。
第6類(および第1類)の酸化剤と、第4類を混載することは発火の危険があるため禁止されています。
問55:総合的な火災予防対策
第4類危険物を取り扱う施設における火災予防対策として、不適切なものはどれか。
- 蒸気の滞留を防ぐため、可燃性蒸気警報器を低い場所に設置する。
- 危険物の取り扱い作業には、火花が出にくいベリリウム銅合金などの工具を使用する。
- 容器に危険物を注入する際は、静電気を防ぐため配管の先端を液体の底部まで差し込む。
- 給油取扱所では、顧客に親しみを持ってもらうため、危険物施設であることの標識をカラフルなイラスト入りに変更する。 ❌
- 万が一の火災に備え、消火設備の周囲には物を置かず、常に使用できる状態にしておく。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 第4類の蒸気は空気より重いため警報器は低い場所に設置し、静電気や火花の発生防止に努めるなど、いずれも適切な安全対策です。
4:誤り。 標識や掲示板の色・寸法・文字色は法令で厳格に定められている(例:白地に黒文字など)ため、デザインや色を勝手に変更して掲示することは法令違反となります。
第2回模擬試験のまとめと今後の対策
全55問の第2回模擬試験、お疲れ様でした! 今回は「ボイルオーバー」「指定数量の計算」「各類の混載」など、少し踏み込んだ頻出事項を多く盛り込みました。

