
危険物取扱者(乙種第4類)の試験対策ブログへようこそ! いよいよ当ブログのオリジナル模擬試験も、この第4回が「最終回(総仕上げ)」となります。
本試験では、過去問の焼き直しだけでなく、少し視点を変えた引っかけ問題や、複数の知識を組み合わせないと解けない問題が出題されます。今回の55問は、そうした「本番で焦りやすい問題」を中心に構成しました。 ここまでやり遂げたあなたなら、きっと合格できるはずです。試験直前の力試しとして、全問正解を目指してチャレンジしてください!
※学習しやすいよう、誤っている選択肢の「間違っている部分」には赤線と ❌印 をつけています。また、正解以外の選択肢が「なぜ違うのか」も詳しく解説していますので、引っかけのパターンをしっかり見破れるようになりましょう。
危険物に関する法令(問1〜問20)
問1:指定数量の組み合わせ(復習)
第4類危険物の品名と指定数量の組み合わせで、正しいものはどれか。
- 特殊引火物 ―― 100L ❌
- 第1石油類(水溶性) ―― 200L ❌
- アルコール類 ―― 400L
- 第2石油類(非水溶性) ―― 2000L ❌
- 第3石油類(非水溶性) ―― 4000L ❌
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 特殊引火物は「50L」です。
2:誤り。 第1石油類の非水溶性が200Lであり、水溶性はその2倍の「400L」です。
3:正しい。
4:誤り。 第2石油類(非水溶性)は「1000L」です。
5:誤り。 第3石油類(非水溶性)は「2000L」です。
※水溶性はそれぞれ非水溶性の2倍になることをしっかり覚えておきましょう。
問2:危険物保安統括管理者
危険物保安統括管理者を定めて、市町村長等に届け出なければならない施設はどれか。(※指定数量の倍数が著しく多いものとする)
- 第1種販売取扱所 ❌
- 屋内タンク貯蔵所 ❌
- 給油取扱所 ❌
- 製造所
- 移動タンク貯蔵所 ❌
【解答と解説】正解:4
「危険物保安統括管理者」は、大規模なコンビナートなどで施設全体の保安業務を統括するトップ(工場長など)です。選任義務があるのは、指定数量の倍数が著しく多い「製造所」「一般取扱所」「移送取扱所」「屋外タンク貯蔵所(※第4類のみ)」の4施設のみです。給油取扱所や移動タンク貯蔵所などには不要です。
問3:予防規程の作成義務
予防規程を作成し、市町村長等の認可を受けなければならない施設として、誤っているものはどれか。
- 指定数量の倍数が10倍以上の製造所
- 指定数量の倍数が100倍以上の屋外タンク貯蔵所
- 指定数量の倍数が150倍以上の屋内貯蔵所
- 給油取扱所(倍数に関係なくすべて)
- 販売取扱所(倍数に関係なくすべて) ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 いずれも法令で定められた予防規程の作成義務対象です。
5:誤り。 販売取扱所(第1種・第2種)には、どんなに危険物を扱っていても予防規程の作成義務はありません。逆に「給油取扱所」と「移送取扱所」は、規模(倍数)に関係なくすべて作成義務があります。
問4:製造所等の廃止と免状の返納
法令違反による処分等に関する記述で、正しいものはどれか。
- 市町村長等は、 ❌危険物取扱者が消防法に違反した場合、免状の返納を命じることができる。
- 免状の返納を命じられた者は、その後いかなる場合も再交付を受けることができない。 ❌
- 免状の返納命令を受けた日から起算して1年を経過しない者は、免状の交付を受けられないことがある。
- 製造所等を廃止した場合は、廃止の30日前までに都道府県知事に ❌届け出なければならない。
- 所有者を変更(譲渡・引渡)した場合は、市町村長等の許可を受けなければならない。 ❌
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 免状の返納命令を出せるのは市町村長等ではなく「都道府県知事」です。
2:誤り。 返納命令を受けても、1年経過すれば再び交付を受けることが可能になります。
3:正しい。 返納命令を受けてから「1年を経過しない者」には、免状の交付を行わないことができます。
4:誤り。 用途の廃止は、事後「遅滞なく(すみやかに)」「市町村長等」へ届け出ます。
5:誤り。 所有者の変更も、許可ではなく事後「遅滞なく」「届出」です。
問5:保安講習の受講免除
危険物取扱者の保安講習に関する記述で、誤っているものはどれか。
- 危険物取扱作業に従事している者は、原則として3年以内ごとに受講しなければならない。
- 免状を新たに取得してすぐ作業に従事する者は、原則として1年以内に受講する。
- 免状を持っているが、危険物の作業に全く従事していない者は受講義務がない。
- 作業に従事していない者が、自己啓発のために保安講習を受講することは禁じられている。 ❌
- 受講義務があるのに受講しない場合、免状の返納命令の対象となり得る。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 保安講習の義務とルールの正しい記述です。
4:誤り。 危険物取扱作業に従事していない者(受講義務がない者)であっても、希望すれば保安講習を受講することは可能です。法律で受講を禁じられることはありません。
問6:地下タンクの定期点検
地下タンク貯蔵所の定期点検において、とくに重要な点検項目として法令で定められているものはどれか。
- タンクの塗装の剥がれ具合 ❌
- タンク室の温度・湿度 ❌
- タンクおよび配管の漏れの有無(漏洩検査)
- 防油堤のひび割れ ❌
- 屋根の不燃材料の劣化具合 ❌
【解答と解説】正解:3
地下タンクは地中に埋まっており目視で直接確認できないため、万一危険物が漏れ出すと土壌汚染や地下水汚染などの大事故に繋がります。そのため、定期点検において「タンクや配管から危険物が漏れていないか(漏洩検査)」を専用の微圧検査機器等を用いて確認することが極めて重要視されています。なお地下タンクに防油堤や屋根は存在しません。
問7:消火設備の第1種〜第3種
次の消火設備のうち、「第3種消火設備」に該当するものはどれか。
- 屋内消火栓設備 ❌
- スプリンクラー設備 ❌
- 水蒸気消火設備や固定式の泡消火設備
- 大型消火器 ❌
- 小型消火器、乾燥砂 ❌
【解答と解説】正解:3
消火設備は規模や種類によって5つに分類されます。
・第1種:屋内・屋外消火栓(選択肢1)
・第2種:スプリンクラー(選択肢2)
・第3種:水蒸気、水噴霧、泡、二酸化炭素、ハロゲン化物などの「固定式(配管が固定された)」消火設備(選択肢3)
・第4種:大型消火器(選択肢4)
・第5種:小型消火器、水バケツ、乾燥砂など(選択肢5)
問8:保安距離を必要としない施設
次のうち、保安距離を確保しなくてよい施設はどれか。
- 屋内貯蔵所 ❌
- 屋外貯蔵所 ❌
- 一般取扱所 ❌
- 屋内タンク貯蔵所
- 製造所 ❌
【解答と解説】正解:4
保安距離(学校や住宅などから一定の距離を離すこと)が必要なのは、「製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所」の5施設のみです。屋内タンク貯蔵所や地下タンク貯蔵所、給油取扱所などには不要です。
問9:保有空地の目的
保有空地を確保する主な目的として、最も適切なものはどれか。
- 従業員の休憩スペースとして利用するため。 ❌
- 延焼の防止および消火活動を円滑に行うため。
- 危険物を一時的に仮置きするため。 ❌
- 訪問者の駐車場として利用するため。 ❌
- 有毒ガスが発生した際の拡散スペースとするため。 ❌
【解答と解説】正解:2
保有空地は、火災時の「周囲への延焼防止」と消防隊による「消火活動のスペース」として絶対に確保しなければならない空き地です。そのため、一時的であっても物品を置いたり、駐車場として利用したりすることは一切禁止されています。
問10:施設の基準(屋内貯蔵所)
屋内貯蔵所の構造基準として、誤っているものはどれか。
- 原則として独立した専用の建築物とする。
- 屋根は不燃材料で造り、金属板などの軽量な不燃材料でふく。
- 床は地面より高くし、水が浸入しないようにする。 ❌
- 網入りガラスを用いた採光窓を設ける。
- 可燃性蒸気が滞留するおそれがある場合は、高所に排出する設備を設ける。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 いずれも屋内貯蔵所の正しい基準です(屋根を軽くするのは、爆発時に威力を上に逃がすためです)。
3:誤り。 第4類危険物などを貯蔵する屋内貯蔵所の床は、「床を地盤面より高くする(浸水防止)」のではなく、逆に危険物が外に漏れ出ないように「床を周囲の敷地より低くし、ためます等の流出防止設備を設ける」必要があります。(※第2類などの一部の固体を貯蔵する場合のみ、水濡れ防止のために床を高くします)。
問11:給油取扱所の基準
セルフ式給油取扱所(顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所)の基準として、正しいものはどれか。
- 顧客は、ガソリンを自らポリタンク等の容器に詰め替えることができる。 ❌
- 顧客が給油している間、監視員は仮眠をとっていてもよい。 ❌
- 給油ホースの先端には、満量時に自動的に給油が停止する装置を設ける。
- 丙種危険物取扱者が単独で ❌監視・給油許可の業務を行うことができる。
- 営業中は常に給油所のシャッターを閉め切り、 ❌関係者以外立ち入り禁止とする。
【解答と解説】正解:3
1:誤り。 顧客が自らガソリンを容器(携行缶など)に詰め替えることは法令で固く禁じられています(有資格の従業員が行う必要があります)。
2:誤り。 監視員は制御卓で常時監視し、安全を確認した上で給油許可を出す必要があります。
3:正しい。 セルフスタンドの給油ノズルには、溢れ防止のための自動停止装置が必須です。
4:誤り。 セルフスタンドの監視・給油許可を出せるのは「甲種」または「乙種(第4類)」の危険物取扱者のみです。丙種は単独で監視業務を行えません。
5:誤り。 給油取扱所のシャッター等に関するそのような規定はありません。
問12:移送と運搬の違い
危険物の「移送」と「運搬」の違いに関する記述で、正しいものはどれか。
- トラックにドラム缶を積んで運ぶことを「移送」 ❌という。
- タンクローリーで大量の危険物を運ぶことを「運搬」 ❌という。
- 「運搬」の際は、必ず危険物取扱者が乗車 ❌しなければならない。
- 「移送」の際は、必ず危険物取扱者が乗車し、免状を携帯しなければならない。
- 運搬容器の収納率は、移送の場合のみ ❌適用される。
【解答と解説】正解:4
・移送:移動タンク貯蔵所(タンクローリー)で、タンクに直接危険物を入れて運ぶこと。危険物取扱者の乗車が「必須」です。
・運搬:危険物を容器(ドラム缶やポリタンク等)に詰めて車両で運ぶこと。無資格者でも運搬可能であり、危険物取扱者の乗車義務は「ありません」。この違いは超頻出です。
また、収納率の制限は「運搬」の容器にも「移送」のタンクにもそれぞれ適用されます。
問13:運搬容器の収納率
第4類危険物(液体)を運搬容器に収納する際の基準として、正しいものはどれか。
- 収納率は内容積の100%とする。 ❌
- 収納率は内容積の98%以下とし、55℃の温度でも漏れない十分な空間容積を設ける。
- 収納率は内容積の90%以下とする。 ❌
- 内容積の50%以上の空間容積を ❌確保する。
- 固体の危険物の場合は、収納率の規定はない。 ❌
【解答と解説】正解:2
液体の危険物を運搬容器に入れる際は、温度上昇による熱膨張を見越して「収納率98%以下」かつ「55℃でも漏れない空間」を確保します。なお、固体の危険物の収納率は「95%以下」と定められています。
問14:混載の禁止(例外)
車両による運搬時、第4類危険物と混載することが【できる】ものはどれか。(※指定数量の10分の1を超える場合)
- 第1類危険物 ❌
- 第2類危険物
- 第6類危険物 ❌
- 高圧ガス ❌
- 毒物 ❌
【解答と解説】正解:2
第4類危険物と混載できるのは「第2類」「第3類」「第5類」です。(語呂合わせ:423、524、61)。第1類と第6類は強力な酸化剤であり、第4類(可燃物)と混ぜると大爆発の危険(混合危険)があるため混載禁止です。高圧ガスや毒物との混載も原則禁止されています。
問15:危険物の取扱い基準(廃棄)
危険物を廃棄する際の方法として、法令上誤っているものはどれか。
- 焼却する場合は、安全な場所で、かつ燃焼を管理できる方法で行う。
- 埋没する場合は、危険物の性質に応じた安全な場所で行う。
- 水溶性の第4類危険物は、そのまま下水道に流して廃棄する。 ❌
- 廃棄する場合は、見張人を付けるなど火災予防上必要な措置を講じる。
- 危険物のくずやかすは、1日に1回以上、安全な場所で廃棄その他適切な処置をする。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 いずれも法令で定められた廃棄・処置の基準です。
3:誤り。 危険物をそのまま下水道や海・河川に流出(廃棄)させることは、環境汚染を引き起こすだけでなく、下水道内での気化による大爆発を引き起こす危険があるため、水溶性であっても「絶対に行ってはいけません」。
問16:指定数量の倍数計算(応用)
ガソリン(指定数量200L)を150L、灯油(指定数量1000L)を400L、ギヤー油(第4石油類・指定数量6000L)を3000L貯蔵している。この場所の指定数量の倍数はいくつか。
- 1.25倍 ❌
- 1.65倍
- 2.15倍 ❌
- 2.50倍 ❌
- 3.00倍 ❌
【解答と解説】正解:2
それぞれの物質の(貯蔵量 ÷ 指定数量)を計算して足し合わせます。
・ガソリン:150 ÷ 200 = 0.75倍
・灯油:400 ÷ 1000 = 0.4倍
・ギヤー油:3000 ÷ 6000 = 0.5倍
合計:0.75 + 0.4 + 0.5 = 「1.65倍」 となります。
問17:製造所等の所有者の変更
製造所等を譲り渡した(所有者が変わった)場合の手続きとして正しいものはどれか。
- 譲り受けた者が、事前の許可 ❌を受けなければならない。
- 譲り渡した者が、事前の許可 ❌を受けなければならない。
- 譲り受けた者が、遅滞なく市町村長等に届け出なければならない。
- 譲り渡した者が、遅滞なく都道府県知事に ❌届け出なければならない。
- 所有者が変わっても、手続きは一切不要 ❌である。
【解答と解説】正解:3
譲渡や引渡によって所有者が変わった場合、「譲り受けた者(新しい所有者)」が、事後「遅滞なく市町村長等へ届出」を行います。売った側(譲り渡した者)ではなく買った側が申請し、許可ではなく事後の届出である点がポイントです。
問18:仮使用の承認
製造所等の位置、構造または設備を変更する工事を行う場合、工事部分以外の部分を仮に使用するための手続きを何というか。
- 仮貯蔵の承認 ❌
- 仮使用の承認
- 変更の許可 ❌
- 一時使用の届出 ❌
- 完成検査前検査 ❌
【解答と解説】正解:2
工事中の施設で、工事に関係ない安全な部分だけを継続して使用したい場合に、市町村長等から受ける手続きを「仮使用の承認」といいます。
※「仮貯蔵・仮取扱いの承認」は、指定数量以上の危険物を、施設以外の場所で10日以内に限って扱うためのものであり、混同しやすいので注意してください。
問19:完成検査前検査
タンクを有する製造所等において、配管等で隠れる前に漏れがないかを確認する「完成検査前検査(水張・水圧検査)」の対象となるタンクはどれか。
- 気体の危険物を ❌貯蔵するタンクのみ
- 固体の危険物を ❌貯蔵するタンクのみ
- 液体危険物のタンク(容量に関わらず対象)
- 容量が10,000L以上の ❌液体危険物タンクのみ
- すべての製造所等の建物の壁 ❌
【解答と解説】正解:3
液体危険物を貯蔵・取り扱うタンクは、容量に関わらずすべて設置段階(土で埋めたり配管で覆ったりする前)において、漏れや変形がないかを確認する「完成検査前検査(水張検査または水圧検査)」を受ける必要があります。
問20:掲示板の文字色
製造所等に設ける掲示板のうち、「青地の板に白文字」で表示しなければならないものはどれか。
- 火気厳禁 ❌
- 禁水
- 給油中エンジン停止 ❌
- 危険物施設 ❌
- 指定数量の倍数 ❌
【解答と解説】正解:2
・禁水(第3類の禁水性物質など) = 青地に白文字
・火気厳禁、火気注意 = 赤地に白文字
・給油中エンジン停止 = 黄地に黒文字
・危険物施設、指定数量などの掲示 = 白地に黒文字
基礎的な物理学及び基礎的な化学(問21〜問35)
問21:燃焼の三要素
燃焼の三要素(可燃物・酸素供給源・点火源)のうち、「点火源」に該当しないものはどれか。
- 静電気の火花 ❌
- 衝撃や摩擦による火花 ❌
- 酸化熱や分解熱などの蓄積 ❌
- マッチの炎 ❌
- 窒素ガス
【解答と解説】正解:5
1〜4:誤り(点火源になる)。 明確な炎や火花だけでなく、目に見えない酸化熱などの蓄積による自然発火も「点火源」に該当します。
5:正しい。 窒素ガスは安定した不燃性気体であり、燃焼を助ける性質(酸素供給源)も点火源になる性質もありません。むしろ酸素濃度を下げる窒息消火用のガスとして用いられます。
問22:フラッシュオーバー
室内で火災が発生した際、可燃性ガスが天井に蓄積し、ある瞬間に室内全体が一気に炎に包まれる現象を何というか。
- バックドラフト ❌
- フラッシュオーバー
- ボイルオーバー ❌
- スロップオーバー ❌
- BLEVE(ブリーブ) ❌
【解答と解説】正解:2
初期火災から最盛期へ移行する際に、蓄積した可燃性ガスに引火して室内全体が爆発的に炎に包まれる現象を「フラッシュオーバー」といいます。
※バックドラフトは、酸素不足で燻っている密閉空間に、ドアを開けるなどして急に空気が流れ込んだときに起こる爆発現象です。ボイルオーバー等は油タンク特有の現象です。
問23:熱の伝わり方(輻射)
太陽の熱が地球に届くように、空間を電磁波として熱が伝わる現象を何というか。
- 熱伝導 ❌
- 熱対流 ❌
- 熱放射(輻射)
- 熱膨張 ❌
- 熱分解 ❌
【解答と解説】正解:3
熱が電磁波(赤外線など)として空間を直接伝わる現象を「熱放射(輻射)」といいます。火災現場で、風上であっても炎から離れた建物の壁が熱で焦げたり燃え移ったりするのは、この輻射熱が主な原因です。(※物質の中を伝わるのが伝導、空気や水が動いて伝わるのが対流です)。
問24:状態変化
気体が冷却されて液体になる状態変化を何というか。
- 融解 ❌
- 蒸発 ❌
- 凝縮(液化)
- 昇華 ❌
- 凝固 ❌
【解答と解説】正解:3
・気体 → 液体 = 凝縮(または液化)
・液体 → 気体 = 蒸発(気化)
・液体 → 固体 = 凝固
・固体 → 液体 = 融解
・固体 ⇄ 気体 = 昇華
問25:比熱
比熱が大きい物質の特徴として、正しいものはどれか。
- 温まりやすく、冷めやすい。 ❌
- 温まりにくく、冷めにくい。
- 温度変化に質量は関係ない。 ❌
- 密度が非常に大きい。 ❌
- 電気を通しやすい。 ❌
【解答と解説】正解:2
比熱とは「1gの物質を1℃上げるのに必要な熱量」のことです。比熱が大きい物質(代表例:水)ほど、温度を上げるために大量の熱を必要とするため「温まりにくく、一度温まると冷めにくい」性質を持ちます。
問26:静電気の帯電
静電気が蓄積(帯電)しやすい物質の一般的な特徴はどれか。
- 電気の良導体である ❌(電気をよく通す)。
- 電気の不良導体である(電気を通しにくい)。
- 水によく溶ける。 ❌
- 常にマイナスの電気を ❌帯びている。
- 湿度が高い環境にある。 ❌
【解答と解説】正解:2
電気を通しにくい物質(不良導体・絶縁体)ほど、発生した静電気が逃げ場を失ってその場にどんどん蓄積(帯電)しやすくなります。第4類危険物の多くは不良導体であるため、静電気火災に厳重な警戒が必要です。(湿度は高い方が静電気が空気中の水分を伝って逃げるため帯電しにくくなります)。
問27:ボイル・シャルルの法則
一定質量の気体の体積に関する法則で、「圧力に反比例し、絶対温度に比例する」という法則名を何というか。
- アボガドロの法則 ❌
- ヘンリーの法則 ❌
- ファラデーの法則 ❌
- ニュートンの法則 ❌
- ボイル・シャルルの法則
【解答と解説】正解:5
「圧力をかけると体積は小さくなる(反比例)」というボイルの法則と、「温度を上げると体積は大きくなる(比例)」というシャルルの法則を組み合わせたものが「ボイル・シャルルの法則」です。
問28:金属の防食
金属の腐食(錆び)を防ぐ方法として、誤っているものはどれか。
- 表面に塗料を塗る。
- 表面にメッキを施す。
- 湿度を高く保ち、水滴を付着させる。 ❌
- イオン化傾向のより大きい金属を接続する(犠牲陽極法)。
- 表面に酸化被膜を作る。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 いずれも金属を酸素や水分から守るための防食・防錆処理です。
3:誤り。 金属の腐食(酸化)は、酸素と「水分」が接触することで激しく進行します。湿度を高くして水滴を付着させるのは、腐食をわざわざ促進させる行為です。
問29:酸と塩基の中和
酸性の水溶液と塩基性(アルカリ性)の水溶液を混ぜ合わせたとき、互いの性質を打ち消し合って水と塩(えん)ができる反応を何というか。
- 酸化反応 ❌
- 還元反応 ❌
- 中和反応
- 分解反応 ❌
- 縮合反応 ❌
【解答と解説】正解:3
酸(水素イオンH+を出す)と塩基(水酸化物イオンOH-を出す)が反応して、互いの性質を打ち消し合い「水(H2O)」と「塩(えん)」ができる化学反応を「中和反応」といいます。
問30:触媒の性質
化学反応における触媒に関する記述で、正しいものはどれか。
- 触媒自身は反応の前後で変化しない。
- 反応熱を大きく増加させる。 ❌
- 反応を遅くするためだけに使用される。 ❌
- 反応に必要な活性化エネルギーを大きくする。 ❌
- 触媒を加えると、生成物の種類が変わる。 ❌
【解答と解説】正解:1
触媒とは、自身は反応の前後で変化(消耗)することなく、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)のハードルを「小さく」して、反応のスピードを速める物質のことです。
問31:酸化と還元
物質が酸素を受け取る反応を「酸化」というが、次のうち「酸化」に該当しない現象はどれか。
- 鉄が空気中で錆びる。 ❌
- 炭素が燃えて二酸化炭素になる。 ❌
- 酸化銅が炭素と反応して、金属の銅になる。
- ガソリンが燃焼する。 ❌
- 物質が水素を失う。 ❌
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:誤り(これらは酸化である)。 錆や燃焼は酸素と結びつく「酸化」です。また、化学において「水素を失う」ことも酸化と定義されます。
3:正しい。 酸化銅(CuO)が酸素を奪われて銅(Cu)に戻る反応は、酸素を失っているため酸化の逆の「還元反応」です。
問32:有機化合物の特徴
有機化合物の一般的な特徴として、正しいものはどれか。
- 完全燃焼すると、主に窒素と水を発生する。 ❌
- 構成元素として必ず炭素(C)を含んでいる。
- すべて水によく溶ける。 ❌
- すべて不燃性である。 ❌
- 無機化合物に比べて種類が非常に少ない。 ❌
【解答と解説】正解:2
有機化合物は炭素(C)を骨格とした化合物の総称です。種類は無数に存在し、多くは可燃性で水には溶けにくい性質を持ちます。炭素を含んでいるため、完全燃焼すると「二酸化炭素(CO2)」と水(H2O)になります。
問33:熱膨張
温度変化による物質の体積変化(熱膨張)について、膨張する割合が一般的に大きい順に並んでいるものはどれか。
- 固体 > 液体 > 気体 ❌
- 液体 > 気体 > 固体 ❌
- 気体 > 液体 > 固体
- 気体 > 固体 > 液体 ❌
- 固体 > 気体 > 液体 ❌
【解答と解説】正解:3
熱を加えられたときの体積の膨張率(ふくらむ割合)は、分子が自由に飛び回っている「気体」が圧倒的に大きく、次いで「液体」、最も膨張しにくいのが分子が固定されている「固体」です。
問34:燃焼範囲(爆発限界)
ガソリンの燃焼範囲はおおよそ1.4〜7.6vol%である。空気中のガソリン蒸気の濃度が10vol%の場合の状態で、正しいものはどれか。
- 燃焼範囲の下限を下回っているため ❌、引火しない。
- 燃焼範囲内であるため ❌、火気を近づけると爆発する。
- 燃焼範囲の上限を上回っている(濃すぎる)ため、火気を近づけてもその状態では引火・爆発しない。
- 濃度が高いため、火気がなくても自然発火する。 ❌
- 酸素濃度が100%になっているため ❌、激しく燃焼する。
【解答と解説】正解:3
蒸気濃度が10%ということは、上限値(7.6%)を超えているため、酸素が足りず(濃すぎて)そのままでは着火しません。ただし、風が吹くなどして空気が混入し濃度が薄まれば、一瞬で燃焼範囲内に入り大爆発を起こすため、極めて危険な状態であることに変わりはありません。
問35:粉塵爆発
粉塵爆発を起こしやすい物質はどれか。
- 石綿(アスベスト)の粉末 ❌
- セメント粉 ❌
- 小麦粉やアルミニウム粉
- 砂ぼこり ❌
- 塩の粉末 ❌
【解答と解説】正解:3
粉塵爆発は「可燃性」の細かい粉末が空中に舞って着火した場合に起こります。小麦粉、砂糖、石炭粉、アルミニウムなどの金属粉が代表例です。セメントや砂、塩などの「不燃物」は燃えないため爆発しません。
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(問36〜問55)
問36:第4類危険物の共通特性
第4類危険物に共通する性質として、誤っているものはどれか。
- 常温(20℃)で液体である。
- 引火しやすい。
- 発生する可燃性蒸気は空気より重いものが多い。
- 水に溶けない(非水溶性)ものが多い。
- 液体の比重は水より重い(1より大きい)ものが多い。 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 第4類危険物の基本性質です。蒸気比重は空気より重いため床などに滞留します。
5:誤り。 第4類危険物の多くは、液体の比重が1より小さく「水より軽い」ため、水の上に浮いてしまいます。(二硫化炭素などごく一部の例外を除きます)。
問37:特殊引火物の定義
特殊引火物の定義として正しいものはどれか。
- 発火点が100℃以下、または引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のもの。
- 引火点が21℃未満のもの。 ❌
- 引火点が0℃以下のもの。 ❌
- 発火点が200℃以下のもの。 ❌
- 燃焼範囲の下限値が1.0%以下のもの。 ❌
【解答と解説】正解:1
選択肢1が法令上の「特殊引火物」の定義です。(ジエチルエーテル、二硫化炭素、アセトアルデヒド等)。
※選択肢2の「引火点が21℃未満」は第1石油類の定義です。この数字は丸暗記必須です。
問38:二硫化炭素
二硫化炭素の性質として、正しいものはどれか。
- 水より軽いため ❌水に浮く。
- 引火点は約100℃と高い。 ❌
- 発火点が約90℃と低いため、自然発火に注意する。
- 燃焼すると無毒なガスになる。 ❌
- 第1石油類に該当する。 ❌
【解答と解説】正解:3
二硫化炭素は特殊引火物です。引火点-30℃、発火点は約90℃と極めて低く、蒸気等の配管に触れただけで発火する危険があります。水より重いため蒸発を防ぐために「水中に保存」します。燃焼すると有毒な二酸化硫黄ガスを発生します。
問39:ジエチルエーテル
ジエチルエーテルの取り扱い上の注意点として、誤っているものはどれか。
- 蒸気は空気より重いため、換気に注意する。
- 日光や空気に触れて長期間保存すると、爆発性の過酸化物を生成する。
- 静電気が発生しやすいため、アースをとる。
- 特殊引火物に該当する。
- 水によく溶けるため、 ❌水溶性液体用泡消火剤を使用する。
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 ジエチルエーテルの超頻出の特徴です(特に過酸化物の生成)。
5:誤り。 ジエチルエーテルは「非水溶性」であり水には溶けません。したがって通常の泡消火剤等を使用します。
問40:ガソリン
自動車用ガソリンの性質について、誤っているものはどれか。
- オレンジ色に着色されている。
- 引火点は-40℃以下である。
- 燃焼範囲は約1.4〜7.6%である。
- 発火点は灯油よりも低い。 ❌
- 電気の不良導体であり、静電気が蓄積しやすい。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 ガソリンの基本性質です。
4:誤り。 ガソリンの発火点(約300℃)は、灯油の発火点(約220℃)よりも「高い」です。火を近づけたときの引火しやすさ(引火点)はガソリンの方が圧倒的に危険ですが、加熱し続けたときの自然発火しやすさ(発火点)は逆転している点に注意が必要です。
問41:灯油と軽油
灯油と軽油の比較として、正しいものはどれか。
- どちらも第1石油類 ❌である。
- 灯油の引火点は40℃以上、軽油の引火点は45℃以上である。
- 軽油の方が蒸発しやすい。 ❌
- 灯油は水に溶けるが ❌、軽油は溶けない。
- どちらも常温(20℃)でマッチの火を近づけると容易に引火する。 ❌
【解答と解説】正解:2
灯油(引火点40℃以上)と軽油(引火点45℃以上)はともに第2石油類(非水溶性)です。常温(20℃)ではどちらも引火点に達していないため、通常は火を近づけても引火しません(ただし霧状になれば常温でも引火します)。
問42:アルコール類
法令上のアルコール類に該当するメタノールとエタノールに共通する性質として、誤っているものはどれか。
- どちらも水によく溶ける。
- 燃焼時の炎は淡い青色で、昼間は見えにくい。
- 蒸気は空気より軽い。 ❌
- 電気の良導体であり、静電気は発生しにくい。
- 消火には水溶性液体用泡消火剤が有効である。
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 アルコール類特有の性質です(静電気が起きにくく水に溶けます)。
3:誤り。 メタノール(分子量32)、エタノール(分子量46)の蒸気は、空気(平均分子量29)よりも「重い」ため、漏れると低い場所に滞留します。
問43:メタノールの毒性
メタノール(メチルアルコール)特有の危険性はどれか。
- 空気中で自然発火する。 ❌
- 水に触れると有毒ガスを発生する。 ❌
- 飲用したり蒸気を吸入したりすると、失明や死に至る強い毒性がある。
- 強酸性であり ❌、金属を激しく腐食する。
- 凍結しやすく ❌、冬場は固体になる。
【解答と解説】正解:3
メタノールは劇物に指定されており、体内でホルムアルデヒド等に分解されて視神経を破壊し、失明や死に至る猛毒です。過去に酒類(エタノール)と間違えて飲用し命を落とす事故が多発しました。
問44:酢酸
第2石油類(水溶性)である酢酸(氷酢酸)の性質として、正しいものはどれか。
- 無臭の液体 ❌である。
- 温度が下がると(約17℃以下)、凍結して固体になる。
- 強アルカリ性 ❌である。
- 水には溶けない。 ❌
- 引火点は-20℃以下 ❌である。
【解答と解説】正解:2
酢酸はお酢の成分であり強い刺激臭があります(弱酸性で水によく溶けます)。冬場などの低温(約17℃以下)で凍結して固体になるため「氷酢酸」とも呼ばれます。引火点は約39℃(第2石油類)です。
問45:重油とボイルオーバー
第3石油類の重油がタンクで燃焼している際、タンク底部の水分が急激に沸騰し、燃えている油を巻き込んで外部に噴出する現象を何というか。
- スロップオーバー ❌
- ボイルオーバー
- フラッシュオーバー ❌
- バックドラフト ❌
- キャビテーション ❌
【解答と解説】正解:2
タンク火災の熱波が底部に到達し、底に溜まっていた水分の急激な沸騰によりタンク内の油が大規模に噴出する大惨事を「ボイルオーバー」といいます。重油など粘度が高い油で発生しやすい現象です。(※スロップオーバーは、消火のために外部からかけた水が沸騰して油が溢れる現象です)。
問46:動植物油類
動植物油類に関する記述で、正しいものはどれか。
- ヨウ素価が小さい油ほど ❌、自然発火しやすい。
- アマニ油などの乾性油が染み込んだ布は、放置すると酸化熱により自然発火する危険がある。
- すべて水溶性である。 ❌
- 引火点は第4類危険物の中で最も低い。 ❌
- 蒸発しやすいため ❌、密栓して保存する。
【解答と解説】正解:2
ヨウ素価が大きい(130以上)油を乾性油と呼び、これらが布等に染み込んで放置されると酸化熱がこもり「自然発火」します。動植物油類の引火点は250℃未満と第4類の中で最も高く、常温ではほとんど蒸発しません(非水溶性です)。
問47:第1類危険物の性質
第1類危険物(酸化性固体)の性質として、正しいものはどれか。
- 物質自体が激しく燃焼する。 ❌
- 水に触れると発火する。 ❌
- 加熱や衝撃により分解し、酸素を放出して他の物質の燃焼を助ける。
- 空気中で自然発火する。 ❌
- すべて常温で液体である。 ❌
【解答と解説】正解:3
第1類危険物は酸化性「固体」であり、物質自体は燃えない「不燃性」です。しかし、強力な酸化剤として働き、加熱等により酸素を放出して他の可燃物の燃焼を激しく促進します。
問48:第3類危険物の性質
第3類危険物(自然発火性物質および禁水性物質)であるカリウムやナトリウムの取り扱いとして、正しいものはどれか。
- 空気を遮断するため水中に保存する。 ❌
- 水と激しく反応するため、灯油や軽油などの保護液中に保存する。
- 燃焼した場合は、大量の水で冷却消火する。 ❌
- 常温で気体である。 ❌
- 直射日光を当てて乾燥状態を保つ。 ❌
【解答と解説】正解:2
カリウムやナトリウムなどの禁水性物質は、水と激しく反応して可燃性の水素ガスを出し爆発するため、水消火は絶対厳禁です。空気中の水分とも反応するため「灯油などの油中(保護液中)」に沈めて保存します。(※同じ第3類でも黄リンは水中に保存します)。
問49:第5類危険物の性質
第5類危険物(自己反応性物質)の性質として、正しいものはどれか。
- 不燃性である。 ❌
- 分子内に酸素を含んでおり、空気がなくても自己燃焼(内部燃焼)する。
- 水に触れると有毒ガスを発生する。 ❌
- すべて水溶性の液体である。 ❌
- 消火には窒息消火が最も有効 ❌である。
【解答と解説】正解:2
ニトログリセリンなどの第5類危険物は、可燃物と酸素の両方を自ら持っているため、密閉空間や水中でも爆発的に燃焼します。酸素を遮断する「窒息消火」は全く効果がありません(大量の水による冷却消火を行います)。
問50:混合危険
第4類危険物と混ざることで、発火や爆発の危険性(混合危険)が高まる物質はどれか。
- 水 ❌
- 窒素ガス ❌
- 乾燥砂 ❌
- 第1類または第6類の危険物
- 二酸化炭素 ❌
【解答と解説】正解:4
第4類(可燃物)に、第1類や第6類(強力な酸化剤・酸素供給源)が混ざると、燃焼の条件が一気に揃い、少しの摩擦や衝撃で大爆発を起こす危険があります。
問51:消火剤の適応性
第4類危険物の火災に対して、使用してはならない消火方法はどれか。
- 粉末消火器を使用する。
- 二酸化炭素消火器を使用する。
- 乾燥砂をかける。
- 棒状の水を放射する。 ❌
- 泡消火器を使用する。
【解答と解説】正解:4
油火災に「棒状の水」をかけると、水の上に火のついた油が浮き、周囲に飛び散って火災が拡大するため絶対に使用厳禁です(注水火災)。粉末や泡による窒息消火が基本です。
問52:漏洩時の措置
屋内貯蔵所でガソリンが漏洩した場合の対応として、最も不適切なものはどれか。
- 付近の火気の使用を直ちに中止する。
- 漏洩の拡大を防ぐため、土嚢や乾燥砂でせき止める。
- 窓や扉を開け、可燃性蒸気を屋外に排出(換気)する。
- 漏れたガソリンはおがくず等で吸収させ、安全な場所で処理する。
- 蒸気を逃がさないように、部屋を完全に密閉する。 ❌
【解答と解説】正解:5
1〜4:正しい。 流出事故時の基本的な対応手順です。
5:誤り。 ガソリンの蒸気は爆発しやすいため、密閉すると部屋の中に蒸気が充満し、静電気などの些細な火花で大爆発を起こす危険があります。直ちに「通風・換気」を行って蒸気を逃がすのが正解です。
問53:空容器の危険性
ガソリンを使い切った空のドラム缶の取り扱いとして、正しいものはどれか。
- 液体がないため、火気を近づけても全く安全である。 ❌
- 内部に可燃性蒸気が残っており、空気と混ざって爆発しやすい状態であるため火気を近づけない。
- 蒸気を抜くため、常にフタを開けっ放しに ❌して保管する。
- 水で軽く洗えば、すぐに溶接作業を行ってよい。 ❌
- ガソリン蒸気は空気より軽いため、放置すれば自然に無くなる。 ❌
【解答と解説】正解:2
空容器の中は、液体のガソリンが気化して空気と混ざり、「燃焼範囲」にぴったり入っていることが多く、満タン時よりも爆発の危険性が高い状態です。火気を近づけたり、洗浄不十分なまま溶接を行ったりして爆発する事故が絶えません。
問54:静電気火災の防止
静電気による火災を防止するための対策として、誤っているものはどれか。
- 設備や容器を接地(アース)する。
- 湿度を高く保つ。
- 危険物を配管に流すときは、流速を遅くする。
- 作業服は、ナイロンなどの合成繊維を重ね着する。 ❌
- 帯電防止靴を着用する。
【解答と解説】正解:4
1、2、3、5:正しい。 静電気の蓄積を防ぐ有効な手段です。
4:誤り。 ナイロンなどの合成繊維は静電気が帯電しやすいため、重ね着すると衣服の摩擦で静電気が大量に発生し非常に危険です。綿素材や帯電防止作業服を着用します。
問55:総合問題
危険物の類ごとの一般的な消火方法の組み合わせとして、誤っているものはどれか。
- 第1類危険物 ―― 大量の水による冷却消火
- 第2類危険物の引火性固体 ―― 泡や粉末による窒息消火
- 第3類危険物の禁水性物質 ―― 大量の水による冷却消火 ❌
- 第4類危険物 ―― 泡や二酸化炭素による窒息消火
- 第5類危険物 ―― 大量の水による冷却消火
【解答と解説】正解:3
1、2、4、5:正しい。 各類の性質に応じた適切な消火方法です。
3:誤り。 第3類の禁水性物質(ナトリウム等)や第2類の金属粉などに水をかけると、激しく反応して可燃性の水素ガスが発生・爆発するため「水による消火は絶対厳禁」です。乾燥砂や専用の金属火災用粉末消火剤を用います。
第4回(最終回)模擬試験のまとめと本試験へのエール
全55問の最終模擬試験、本当にお疲れ様でした! 今回で当ブログの模擬試験シリーズ(第1回〜第4回、合計220問)は完結となります。
実際の乙種第4類試験は「35問」ですが、このブログで出題した様々なパターンの問題を解き、解説をしっかり読み込んでいれば、本試験の問題が驚くほど簡単に感じられるはずです。

