
危険物取扱者乙種第4類、いわゆる「乙4」の勉強をしていると、
「結局、何を暗記すればいいの?」
と迷う人は多いのではないでしょうか。
乙4は、単純な丸暗記だけで解ける試験ではありません。
しかし一方で、「知らなければ選択肢を見ても判断できない知識」がかなりあります。
特に、
- 指定数量
- 危険物の分類
- 法令上の数字
- 引火点・発火点などの用語
- 第4類危険物の性質
- 各危険物の特徴
- 消火方法
- 保安距離・保有空地
- 危険物取扱者の役割
などは、知識そのものを覚えておかないと苦戦します。
そこでこの記事では、乙4受験者向けに、「これは暗記しておきたい」という知識だけを1問1答形式で200問にまとめました。
なお、乙4試験は法令15問、基礎的な物理学・化学10問、危険物の性質・火災予防・消火10問の合計35問です。
まず覚えるべき乙4の超重要数字
最初に、乙4で頻出する数字をまとめます。
第4類危険物の指定数量
| 区分 | 指定数量 |
|---|---|
| 特殊引火物 | 50L |
| 第1石油類・非水溶性 | 200L |
| 第1石油類・水溶性 | 400L |
| アルコール類 | 400L |
| 第2石油類・非水溶性 | 1,000L |
| 第2石油類・水溶性 | 2,000L |
| 第3石油類・非水溶性 | 2,000L |
| 第3石油類・水溶性 | 4,000L |
| 第4石油類 | 6,000L |
| 動植物油類 | 10,000L |
これらは現行の危険物の規制に関する政令の指定数量に基づくものです。
【第1部】危険物に関する法令編
1~20 危険物の基本
第1問
Q. 第4類危険物とは何か?
A. 引火性液体。
第4類危険物は消防法によって「引火性液体」と明確に定義されています。
常温(20℃)において液体であり、火源(マッチの火や静電気の火花など)を近づけると引火して燃焼する性質を持つ物質群です。
ガソリンや灯油、アルコールなど私たちの身近にある多くの燃料がこれに該当し、乙4試験のメインテーマとなります。
第2問
Q. 第4類危険物の引火点は何℃未満か?
A. 250℃未満。
消防法上、第4類危険物に該当する条件の一つが「引火点が250℃未満の液体」であることです。
引火点とは、点火源を近づけたときに燃え出す最低の液温を指します。
250℃以上のものは第4類危険物からは除外され、指定可燃物など別の扱いになります。
第3問
Q. 第1類危険物は何か?
A. 酸化性固体。
第1類危険物は「酸化性固体」と呼ばれ、物質そのものは燃焼しません(不燃性)。
しかし、加熱や衝撃によって大量の酸素を放出し、他の物質の燃焼を強く助ける「支燃性」を持つのが特徴です。
塩素酸カリウムなどが代表例で、可燃物との混触を厳重に避ける必要があります。
第4問
Q. 第2類危険物は何か?
A. 可燃性固体。
第2類危険物は「可燃性固体」です。
火気を近づけたり、比較的低温で加熱されたりするだけで容易に燃焼を始める固体の物質を指します。
硫黄や赤リンなどが該当し、燃焼スピードが速く消火が困難になるケースが多いのが特徴です。
第5問
Q. 第3類危険物は何か?
A. 自然発火性物質及び禁水性物質。
第3類危険物は、空気に触れるだけで自然に発火するものや、水に触れると発火・可燃性ガスを発生する非常に危険な物質です。
空気に触れないよう水中で保存する黄リン(自然発火性)や、水に触れないよう石油中で保存するナトリウム(禁水性)が代表的です。
取り扱いや保存方法が物質によって大きく異なる点に注意が必要です。
第6問
Q. 第5類危険物は何か?
A. 自己反応性物質。
第5類危険物は「自己反応性物質」であり、物質の分子内に自ら燃焼するための「酸素」を含んでいます。
そのため、外部から空気を供給されなくても、加熱や衝撃だけで自ら激しく燃焼・爆発する性質を持ちます。
ニトロ化合物などが該当し、一度火災が起きると窒息消火が効かないため極めて危険です。
第7問
Q. 第6類危険物は何か?
A. 酸化性液体。
第6類危険物は「酸化性液体」で、第1類(酸化性固体)の液体版とも言える性質を持っています。
物質自体は燃えませんが、他の物質を強く酸化させ、可燃物と混ざると燃焼を急激に促進させます。
過酸化水素や硝酸などが該当し、強い腐食性(皮膚や金属を溶かす性質)を併せ持つのが特徴です。
第8問
Q. 乙種第4類で取り扱える危険物は何類か?
A. 第4類。
乙種危険物取扱者の免状は、第1類から第6類まで「類ごと」に独立して発行されます。
試験に合格して取得した類の危険物のみを取り扱うことができるため、乙種第4類(乙4)の資格で扱えるのは「第4類危険物(引火性液体)」に限定されます。
甲種免許であればすべての類を扱えますが、乙種の場合はそれぞれの類ごとに試験に合格する必要があります。
第9問
Q. ガソリンは何類の危険物か?
A. 第4類。
ガソリンは第4類危険物(引火性液体)の中でも、特に危険性が高い「第1石油類(非水溶性)」に分類されます。
引火点が-40℃以下と非常に低く、真冬の常温でも常に揮発して引火の危険があるため厳重な管理が求められます。
乙4の試験において、性質や取り扱い時の注意事項が最も頻繁に出題される超重要物質です。
第10問
Q. 灯油は何類の危険物か?
A. 第4類。
灯油は第4類危険物(引火性液体)のうち、「第2石油類(非水溶性)」に分類されます。
引火点は40℃以上であり、ガソリンと違って常温(20℃など)では火を近づけても簡単には引火しません。
しかし、ストーブなどで加熱されて引火点以上の温度になると、ガソリンと同様に危険な引火状態になります。
第11問
Q. 軽油は何類の危険物か?
A. 第4類。
軽油も灯油と同じく、第4類危険物の「第2石油類(非水溶性)」に分類されます。
主にトラックなどのディーゼルエンジンの燃料として広く使われており、引火点は45℃以上です。
灯油よりも少し引火点が高いですが、取り扱いや保管の基本的な注意点は灯油とほぼ同じです。
第12問
Q. 重油は何類の危険物か?
A. 第4類。
重油は第4類危険物のうち「第3石油類(非水溶性)」に分類されます。
引火点が70℃以上または200℃未満(第3石油類の定義)と高いため、常温での引火の危険は比較的低いです。
工場の大規模ボイラーや船舶の燃料として使われ、ドロドロとして粘度が高いのが特徴です。
第13問
Q. アルコール類は何類か?
A. 第4類。
「アルコール類」は第4類危険物の独立した品目として指定されています(炭素数1〜3の飽和アルコール)。
メタノールやエタノールが代表的で、水に溶けやすい「水溶性」という大きな特徴を持っています。
そのため、火災時には普通の泡消火剤ではなく、泡が消えない「水溶性液体用泡消火剤」を使う必要があります。
第14問
Q. 危険物を「製造所・貯蔵所・取扱所」の3つに大別することを覚える必要があるか?
A. ある。
消防法では、指定数量以上の危険物を取り扱う施設を大きく「製造所」「貯蔵所」「取扱所」の3つに厳格に分類しています。
それぞれの施設ごとに守るべき保安基準、建物の構造ルール、必要な設備が細かく定められているため、この大分類を理解しておくことは法令科目を解く上での必須知識となります。
第15問
Q. 危険物施設の3分類は?
A. 製造所、貯蔵所、取扱所。
危険物施設は、危険物を作り出す「製造所」、危険物を保管しておく「貯蔵所」、そして危険物を消費したり販売・移送したりする「取扱所」の3つに分類されます。
製造所は1種類ですが、貯蔵所はさらに7種類、取扱所はさらに4種類に細分化されており、それぞれの名称と役割を覚える必要があります。
第16問
Q. 屋内で危険物を貯蔵する施設を何という?
A. 屋内貯蔵所。
建物の内部(屋内)に、ドラム缶や一斗缶などの容器に入れた危険物を保管・貯蔵する施設を「屋内貯蔵所」と呼びます。
火災発生時に火が周囲へ延焼するのを防ぐため、屋根や壁を不燃材料で作る、あるいは防火戸を設けるなど、厳格な構造基準が設定されています。
第17問
Q. 屋外タンクで危険物を貯蔵する施設を何という?
A. 屋外タンク貯蔵所。
屋外の地面に固定された大型タンクで危険物を貯蔵する施設を「屋外タンク貯蔵所」と呼びます。
製油所や大規模なコンビナート敷地内で見られる巨大なタンクがこれに該当します。
地震や火災時に危険物が敷地外へ大量に流出しないよう、タンクの周囲に「防油堤(ぼうゆうてい)」を設ける義務があります。
第18問
Q. 地下に埋設したタンクで危険物を貯蔵する施設を何という?
A. 地下タンク貯蔵所。
地面の下(地下)に埋められたタンクで危険物を貯蔵する施設を「地下タンク貯蔵所」と呼びます。
ガソリンスタンドの地下に埋まっている燃料タンクなどが代表例です。
土中に埋まっているため万が一漏えいした際の発見が遅れやすく、漏えい検知管などの設備設置が義務付けられています。
第19問
Q. タンクローリーなどによる危険物の移送に関係する貯蔵所は?
A. 移動タンク貯蔵所。
車両に固定されたタンク(タンクローリー)で、危険物を貯蔵しながら移動・移送する施設を「移動タンク貯蔵所」と呼びます。
車両そのものが一つの「貯蔵所」として扱われる特殊な施設です。
公道を走るため危険性が高く、運転中は必ず危険物取扱者が乗車(または免状の携帯)することが義務付けられています。
第20問
Q. ガソリンスタンドの施設区分は?
A. 給油取扱所。
ガソリンスタンドは、自動車などの燃料タンクに直接給油するための施設であり、法律上は「給油取扱所」という取扱所の1つに分類されます。
不特定多数の一般客や車両が出入りするため、万が一の火災に備えて安全に避難できる「給油空地」を確保するなどの独自の厳しい安全基準が設けられています。
Q. 特殊引火物の指定数量は?
A. 50L
わずかな量でも火災のリスクが大きいため、指定数量は全類の中で最小の50Lに設定されています。
ジエチルエーテルや二硫化炭素などが該当し、乙4の試験でも頻出の数字です。
Q. 第1石油類・非水溶性液体の指定数量は?
A. 200L
水に溶けない(非水溶性)ため、火災時に水をかけると油が浮いて火災が広がってしまいます。
指定数量200Lは、一般的なドラム缶1本分に相当するとイメージすると覚えやすいです。
Q. 第1石油類・水溶性液体の指定数量は?
A. 400L
水に溶ける分、非水溶性に比べて危険性がわずかに下がるとみなされ、指定数量が倍の400Lに緩和されています。
消火の際は通常の泡ではなく、泡が消えない「水溶性液体用泡消火薬剤」を使用する必要がある点に注意です。
Q. アルコール類の指定数量は?
A. 400L
性質としては水溶性の液体であるため、第1石油類の水溶性と同じ「400L」が指定数量に設定されています。
引火点は常温以下のものが多く、お酒のアルコール度数が高いもの(60%以上など)も危険物に該当します。
Q. 第2石油類・非水溶性液体の指定数量は?
A. 1,000L
常温ではガソリンほど簡単に引火しませんが、一度火がつくと高温になり消火が困難です。
指定数量の1,000Lは、家庭用の大型ホームタンク(約200L)5個分に相当します。
Q. 第2石油類・水溶性液体の指定数量は?
A. 2,000L
非水溶性に比べて延焼のリスクなどが若干低いため、指定数量は倍の2,000Lに設定されています。
試験では具体的な物質名とセットで「水溶性であること」が問われることが多いです。
Q. 第3石油類・非水溶性液体の指定数量は?
A. 2,000L
常温では引火の危険が少ないため、指定数量は第2石油類よりも多い2,000Lとなっています。
ただし、加熱して引火点以上の温度で取り扱う場合は、ガソリンと同等の危険な状態になります。
Q. 第3石油類・水溶性液体の指定数量は?
A. 4,000L
第3石油類かつ水に溶けるため危険性が相対的に低く、指定数量は4,000Lと大きくなっています。
無色透明で甘みを持つ物質が多く、試験でも物質の特徴としてよく出題されます。
Q. 第4石油類の指定数量は?
A. 6,000L
引火点が高く非常に燃えにくいですが、一旦火災になると油の温度が極めて高くなり大火災に発展します。
水溶性の区分が存在せず、すべて非水溶性として扱われるのも第4石油類の特徴です。
Q. 動植物油類の指定数量は?
A. 10,000L
第4類の中で最も指定数量が大きい10,000Lですが、引火点が250℃未満のものが対象となります。
布に染み込んだ状態で放置すると、酸化熱が蓄積して「自然発火」を起こす危険がある点に要注意です。
Q. ガソリンの指定数量は?
A. 200L
乙4試験で最も出題頻度が高い物質であり、この数値は絶対に暗記しておく必要があります。
セルフガソリンスタンドでも、顧客が自らポリタンクにガソリンを給油することは法令で禁止されています。
Q. 灯油の指定数量は?
A. 1,000L
家庭用の暖房燃料として身近な存在ですが、指定数量以上を保管する場合は消防法の厳しい規制を受けます。
引火点は40℃以上であり、夏の暑い日などには引火点に達する可能性があるため取り扱いには注意が必要です。
Q. 軽油の指定数量は?
A. 1,000L
ディーゼル車の燃料として事業所等で大量に保管されるケースが多く、倍数計算の実務でも重要になります。
引火点は45℃以上と灯油よりわずかに高いですが、法令上の扱いや危険性は灯油とほぼ同じです。
Q. 重油の指定数量は?
A. 2,000L
大規模なボイラー燃料などに使われ、第1種〜第3種(A重油〜C重油)に分かれていますが、指定数量は全て同じです。
粘度が高いため引火しにくいですが、火災になると消火が長引く厄介な危険物です。
Q. アセトンの指定数量は?
A. 400L
マニキュアの除光液や塗料の溶剤として使われる、揮発性が高く特有の臭いを持つ液体です。
引火点が-20℃と低く水にも溶けるため、消火の際には水溶性用の耐アルコール泡消火剤が必要です。
Q. エタノールの指定数量は?
A. 400L
消毒用アルコールや酒類の主成分であり、濃度が60%(重量%)以上になると危険物として扱われます。
水に極めて溶けやすく、燃焼する際に炎が青白くて見えにくいという危険な特徴があります。
Q. メタノールの指定数量は?
A. 400L
燃料や化学工業の原料として使われますが、人体には強い毒性があり、摂取すると失明の原因になることで有名です。
エタノールと同様に炎が見えにくく、引火点が11℃と常温以下であるため取り扱いに注意を要します。
Q. 指定数量とは何か?
A. 消防法上、危険物の規制を行う基準となる数量
危険性が高い物質(ガソリンなど)ほど小さく、危険性が低い物質(重油など)ほど大きく設定されています。
試験では「指定数量の定義」や「各物質の数量」が必ずと言っていいほど出題されます。
Q. 指定数量の1倍を超える危険物を貯蔵・取り扱う場合、消防法上の規制対象になるか?
A. なる
無許可で指定数量以上の危険物を保管すると、消防法違反として厳しい罰則が科せられます。
なお、指定数量の5分の1以上1倍未満の場合は「少量危険物」として、市町村の火災予防条例の規制を受けます。
Q. 指定数量の倍数はどのように求める?
A. 貯蔵・取扱数量 ÷ 指定数量
この計算結果が「1以上」になれば消防法の規制対象となり、施設の許可や危険物取扱者の選任が必要になります。
法令試験の倍数計算問題は毎回のようによく出るため、確実に計算できるよう練習が必要です。
Q. ガソリン100Lは指定数量の何倍?
A. 0.5倍
計算式は「実際の量(100L) ÷ 指定数量(200L) = 0.5」となります。
1倍未満(0.5倍)なので消防法に基づく危険物施設の設置許可は不要ですが、市町村の少量危険物の規制対象にはなります。
Q. ガソリン400Lは指定数量の何倍?
A. 2倍
計算式は「実際の量(400L) ÷ 指定数量(200L) = 2」となります。
1倍を超えているため、消防法に基づく製造所等の許可が必須となり、無許可での貯蔵は違法です。
Q. 灯油500Lは指定数量の何倍?
A. 0.5倍
計算式は「実際の量(500L) ÷ 指定数量(1,000L) = 0.5」となります。
指定数量の基準となるリットル数を完璧に暗記していないと、この倍数計算問題は解くことができません。
Q. 灯油2,000Lは指定数量の何倍?
A. 2倍
計算式は「実際の量(2000L) ÷ 指定数量(1,000L) = 2」となります。
実務でも、冬場に大量の灯油をストックする事業所などでは、この計算を行って法令違反にならないか確認する必要があります。
Q. 重油1,000Lは指定数量の何倍?
A. 0.5倍
計算式は「実際の量(1000L) ÷ 指定数量(2000L) = 0.5」となります。
重油はガソリンに比べて危険性が低いため指定数量が大きく、1000Lという大量であっても0.5倍にしかなりません。
Q. 重油4,000Lは指定数量の何倍?
A. 2倍
計算式は「実際の量(4000L) ÷ 指定数量(2000L) = 2」となります。
倍数計算の問題では「第3石油類」と書かれずに「重油」と物質名で出題されるため、物質名と指定数量を紐づけておく必要があります。
Q. ガソリン100Lと灯油500Lを同時に貯蔵する場合、それぞれの指定数量の倍数を合計する必要があるか?
A. 必要がある
これは「異なる危険物を一緒に置くと、火災時の危険性が合算されて高まる」という考え方に基づいています。
合計倍数が1以上になれば、それぞれの量は少なくても消防法の規制対象となります。
Q. ガソリン100Lと灯油500Lの合計指定数量倍数は?
A. 1倍
灯油の倍数:500L ÷ 1,000L = 0.5倍
これらを合計すると「0.5 + 0.5 = 1」となり、合計で指定数量の1倍となります。ぴったり1倍の場合も規制対象となります。
Q. 指定数量の倍数を計算するとき、異なる種類の危険物は単純にリットル数を足してはいけないか?
A. はい。指定数量に対する倍数をそれぞれ計算して合計する。
単純にリットル数を足してしまうと、危険性の重みを正しく評価できなくなってしまいます。
必ず「それぞれの物質ごとに倍数を計算してから、その倍数を足し合わせる」という手順を踏む必要があります。
Q. 第4類の指定数量は、危険性が高いものほど小さい傾向があるか?
A. ある
逆に引火点が高い第4石油類や動植物油類は、火災リスクが比較的低いため指定数量が大きく設定されています。
この原則を理解しておくと、試験で指定数量を忘れても推測しやすくなります。
Q. 甲種危険物取扱者が取り扱える危険物は?
A. すべての類
受験には大学で化学を専攻していることや、特定の乙種免状を複数持っていることなど、厳しい受験資格が求められます。
危険物に関するスペシャリストとしての位置づけになります。
Q. 乙種危険物取扱者が取り扱える危険物は?
A. 免状を取得した類の危険物
例えば「乙種第4類」の免状を持っていれば、第4類危険物に限り、自ら取り扱ったり、無資格者の作業に立ち会ったりすることが可能です。
複数の類を扱いたい場合は、それぞれの試験に合格する必要があります。
Q. 丙種危険物取扱者が取り扱える危険物は?
A. 指定された第4類危険物
乙種とは異なり、無資格者が危険物を扱う際の「立ち会い」を行う権限はありません。
また、危険物保安監督者になることもできないなど、業務範囲が限定されています。
Q. 乙4で取り扱える代表的な危険物は?
A. ガソリン、灯油、軽油、重油、アルコール類など
燃料系の油のほか、潤滑油、動植物油類(サラダ油など)、塗料の溶剤なども含まれます。
生活や産業で最も広く使われる危険物をカバーしているため、乙4は非常に需要が高い資格です。
Q. 危険物取扱者免状は全国で有効か?
A. 有効
例えば東京都で試験に合格して免状を交付された場合でも、北海道や沖縄県の事業所で危険物取扱者として働くことができます。
勤務地が変わっても免状を取り直す必要はありません。
Q. 乙種危険物取扱者試験に受験資格は必要か?
A. 原則として不要
誰でも受験することができ、小学生や中学生が合格するケースもあるほど間口が広い資格です。
対して、甲種試験には一定の受験資格(大学の化学単位や実務経験など)が必須となります。
Q. 危険物取扱者免状の写真は定期的に書き換える必要があるか?
A. ある(10年ごと)
本人の容姿が変わることで、身分証明としての役割を果たせなくなるのを防ぐためです。
また、氏名や本籍(都道府県)が変更になった場合も、遅滞なく免状の書き換え申請を行う必要があります。
Q. 危険物取扱者が消防法に違反した場合、免状の返納を命じられることがあるか?
A. ある
返納を命じられた場合、その日から1年間は新たに危険物取扱者免状の交付を受けることができなくなります。
有資格者として高い安全意識と法令遵守が求められます。
Q. 無資格者が危険物を取り扱う場合、誰の立ち会いが必要か?
A. 甲種または乙種の取扱者
立ち会いとは、すぐそばで作業を監視し、安全な取り扱いを指示できる状態にあることを指します。
丙種危険物取扱者には、この立ち会い権限は与えられていません。
Q. ガソリンスタンドのアルバイト(無資格)が給油できるのはなぜ?
A. 有資格者が立ち会っているから
もし有資格者が不在の時間帯に無資格者だけで営業し、給油作業を行った場合は明らかな消防法違反となります。
そのためガソリンスタンドでは乙4資格者が常に重宝されます。
Q. 危険物保安監督者になれるのは誰か?
A. 甲種または乙種危険物取扱者で、実務経験が6ヶ月以上ある者
甲種または乙種の免状取得後、危険物の取扱いに「6ヶ月以上」従事した実務経験がなければ選任されません。
丙種危険物取扱者は、実務経験の長さに関わらず保安監督者になることはできないため注意が必要です。
Q. 危険物保安監督者の選任・解任は誰に届け出るか?
A. 市町村長等
施設の所在地を管轄する行政機関が、誰が責任者なのかを正確に把握しておく必要があるためです。
消防署長や都道府県知事ではない点が、試験の引っかけ問題として頻出します。
Q. 危険物保安監督者を選任しなければならない施設は?
A. 製造所、屋外タンク貯蔵所、給油取扱所など
一方で、地下タンク貯蔵所や移動タンク貯蔵所(タンクローリー)など、特定の施設では選任が不要とされています。
どの施設で選任が必要か(不要か)は、施設区分を理解する上での重要なポイントです。
Q. 危険物施設保安員になるための資格は必要か?
A. 不要(資格は問われない)
危険物取扱者の免状を持っていなくても、施設を所有する事業者から任命されれば保安員になることができます。
ただし、大規模な製造所など、特定の巨大施設にのみ選任義務があります。
Q. 予防規程を作成・変更したときはどうするか?
A. 市町村長等の「認可」を受ける
これを作成・変更する際は、単に提出するだけの「届出」ではなく、行政側が内容を審査して許可する「認可」が必要です。
行政の審査を伴う「認可」と、ただ知らせるだけの「届出」の違いは法令でよく狙われます。
Q. 予防規程を定めなければならない施設は?
A. 指定数量の倍数が一定以上の大規模な施設
例えば、製造所や一般取扱所であれば指定数量の10倍以上、屋外タンク貯蔵所なら100倍以上が基準となります。
例外として、給油取扱所(ガソリンスタンド)などは数量に関わらず全て作成義務があります。
Q. 定期点検の記録は原則として何年間保存するか?
A. 3年間
機器の保守運用と同じく、危険物施設も安全性を維持するための定期的なチェックと記録の保持が欠かせません。
ただし、特定屋外タンク貯蔵所など、一部の特殊な施設では保存期間が異なります。
Q. 定期点検を実施できるのは誰か?
A. 危険物取扱者、または危険物施設保安員
無資格者が点検を行うことも不可能ではありませんが、その場合は必ず「危険物取扱者の立ち会い」が必須となります。
誰が点検できるのか、誰の立ち会いが必要なのかは整理して覚えておきましょう。
Q. 製造所等を設置(新設)する場合、誰の許可が必要か?
A. 市町村長等
周囲の環境や安全基準を満たしているかを事前に審査するため、無許可での設置は厳しく罰せられます。
許可を得て工事が完了した後も、「完成検査」に合格しなければ施設を使用することはできません。
Q. 製造所等の位置、構造、設備を変更する場合、どうするか?
A. 市町村長等の「許可」を受ける
変更によって安全基準から外れてしまわないかを再審査するためです。
新設時と同じく、変更工事後には「完成検査」を受ける必要があります。
Q. 危険物の品名、数量、指定数量の倍数を変更する場合、どうするか?
A. 変更する日の10日前までに市町村長等に「届け出る」
ただし、事後報告ではなく、必ず「変更する日の10日前まで」に行政へ知らせなければなりません。
「許可」が必要なケースと「届出」で済むケースの線引きは頻出問題です。
Q. 製造所等の譲渡・引渡があった場合、どうするか?
A. 遅滞なく市町村長等に「届け出る」
施設の構造そのものが変わるわけではないため、「許可」ではなく「届出」となります。
新たな所有者は、以前の所有者が受けていた許可の地位をそのまま引き継ぎます。
Q. 製造所等の用途を廃止した場合、どうするか?
A. 遅滞なく市町村長等に「届け出る」
行政側が「あそこの危険物施設はもう無くなった」と台帳を更新するためです。
こちらも構造の変更ではないため、「許可」ではなく「届出」の扱いになります。
Q. 新たに危険物取扱業務に従事する者は、いつまでに保安講習を受けなければならないか?
A. 従事し始めた日から1年以内
新たに業務に就く場合は、原則として「業務に従事し始めた日から1年以内」に受講しなければなりません。
ただし、過去2年以内に免状の交付を受けている等の例外規定もあります。
Q. 継続して危険物取扱業務に従事している者は、何年ごとに保安講習を受けるか?
A. 3年以内ごと
実務では「3年に1回は講習に行く」と認識しておけば概ね間違いありません。
講習を受講しないと、最悪の場合、免状の返納命令を受けることになります。
Q. 危険物業務に従事していない危険物取扱者は、保安講習を受ける義務があるか?
A. ない
免状を取得しただけで、実際には危険物に関わる仕事をしていない人は、受講する義務はありません。
数年間業務から離れていて再び業務に就く場合は、改めて受講のルールに従うことになります。
Q. 保安距離が必要な施設はどれか?
A. 製造所、屋内貯蔵所、屋外タンク貯蔵所、屋外貯蔵所、一般取扱所
大量の危険物を扱う「製造所」や「屋外タンク貯蔵所」などで厳格に定められています。
一方で、地下タンク貯蔵所など、火災が周囲に広がるリスクが低い施設には保安距離は不要です。
Q. 保安距離において、学校・病院等から確保すべき距離は?
A. 30m以上
一般の住宅(10m以上)よりも、さらに厳しい距離制限が課せられています。
これらの具体的な距離(何mか)は、数字の暗記問題としてよく出題されます。
Q. 保安距離において、重要文化財等から確保すべき距離は?
A. 50m以上
一般住宅の10m、学校・病院の30m、重要文化財の50mという3つの数字はセットで覚えましょう。
都市計画など実務の現場でも非常に重要視される法規制です。
Q. 保有空地とは何か?
A. 延焼防止や消防活動のために、危険物施設の周囲に確保する空き地
保安距離が「他人の建物からどれだけ離れるか」であるのに対し、保有空地は「自分の敷地内にどれだけの空き地を作るか」という違いがあります。
両方の確保が義務付けられている施設も多く存在します。
Q. 保有空地に物を置くことはできるか?
A. できない
日常業務で邪魔だからと、空地にドラム缶や機材を一時的にでも置いてしまうと法令違反となります。
常に「空き地」のまま維持しなければなりません。
Q. 製造所等に設置する「標識」のサイズや色は?
A. 幅0.3m以上、長さ0.6m以上、白地に黒文字
「幅0.3m以上、長さ0.6m以上」という長方形で、「白地に黒文字」で表記するのが絶対のルールです。
このサイズは、後述する掲示板とも共通の規格となります。
Q. 防火に関し必要な事項を記載した「掲示板」のサイズや色は?
A. 幅0.3m以上、長さ0.6m以上、白地に黒文字
標識と同じく、サイズは「幅0.3m以上、長さ0.6m以上」で「白地に黒文字」です。
火災時に消防隊員が「中に何がどれくらいあるか」を即座に把握するための重要な設備です。
Q. 第4類危険物の注意事項を記した掲示板の色と文字は?
A. 「火気厳禁」で赤地に白文字
色は危険を強烈に知らせる「赤地に白文字」です。
屋外での作業や調理など日常的な火気であっても、施設の周囲では絶対に使用してはいけません。
Q. 禁水性物質(第3類)の掲示板の色と文字は?
A. 「禁水」で青地に白文字
そのため、水を連想させる「青地に白文字」で「禁水」と掲示し、水系消火器の使用を厳重に警告します。
第2類の「火気注意」など、他の類の注意事項と混同しないように整理して暗記しましょう。
Q. 製造所等の屋根は原則としてどんな材料で作るか?
A. 不燃材料などの軽い材料
もし屋根を頑丈な鉄筋コンクリートなどにしてしまうと、圧力が横の壁に向かって建物を全壊させ、周囲に甚大な被害を及ぼすためです。
「屋根を頑丈にする」という引っかけ選択肢には要注意です。
Q. 屋内貯蔵所の床はどのようにするべきか?
A. 危険物が浸透しない構造にし、適当な傾斜とためます(集油設備)を設ける
さらに、こぼれた油が一定の場所に集まるよう床に傾斜をつけ、一番低いところに「ためます(集油設備)」を設けることが法令で義務付けられています。
Q. 地下タンク貯蔵所のタンクは地盤面下どれくらいに埋めるか?
A. タンクの頂部が0.6m以上になるようにする
具体的には、タンクの一番高い部分(頂部)から地盤面までの深さを「0.6m以上」確保しなければなりません。
この「0.6m」は過去問でも数字の穴埋めとしてよく出題される重要数値です。
Q. 移動タンク貯蔵所(タンクローリー)には、消火器をいくつ設置するか?
A. 自動車用消火器を2個以上
そのため、法令により「自動車用消火器を2個以上」設置することが義務付けられています。
粉末消火器などが一般的で、運転席や車両の側面など、すぐ取り出せる場所に配置されます。
Q. 給油取扱所で、顧客が自らガソリンを給油できるか?
A. できない(顧客自ら給油できるのはセルフスタンドのみ)
セルフスタンドとして営業するためには、顧客の安全を守るための専用の制御設備や、従業員が監視するための監視ブースなどを設置し、事前の許可を得る必要があります。
Q. 給油取扱所の「給油空地」のサイズは?
A. 間口10m以上、奥行き6m以上
サイズは「間口10m以上、奥行き6m以上」と決まっており、このスペースには自動販売機などの物を置いたり、給油以外の目的で使用したりすることはできません。
敷地を広く安全に保つための重要なルールです。
Q. 移動タンク貯蔵所のタンクの最大容量は?
A. 30,000L以下
タンク全体の内容積は「30,000L以下」としなければなりません。
街を走る特大サイズのローリーであっても、この上限基準の中で設計・運用されています。
Q. 移動タンク貯蔵所のタンク内を仕切る「防波板」の目的は?
A. 走行時の液揺れを防ぐため
これを防ぐため、容量が2,000L以上のタンク室には、進行方向に対して平行に「防波板(ぼうはばん)」と呼ばれる仕切りを設置し、液揺れの衝撃を和らげる構造が義務付けられています。
Q. 移動タンク貯蔵所を運転する際、必ず携帯しなければならないものは?
A. 危険物取扱者免状
コピーの携帯や写真データでは法令違反となります。
運転免許証と同様に、万が一の事故や警察・消防の立ち入り検査時に、有資格者であることをすぐに証明できるようにするためです。
Q. 危険物の運搬容器の外面に表示すべき事項は?
A. 危険物の品名、数量、注意事項など
「第4類」「品名(ガソリンなど)」「危険等級」「数量」に加え、「火気厳禁」などの注意事項を必ず記さなければなりません。
ラベルが剥がれている状態での運搬は禁止されています。
Q. 第4類危険物を混載してはいけない危険物は何類か?
A. 第1類、第6類など(酸化性の物質)
燃料となる引火性液体の第4類は、酸素を大量に放出して燃焼を強く助ける第1類(酸化性固体)や第6類(酸化性液体)と一緒に運搬することは絶対にできません。
「火と酸素を一緒に運ばない」とイメージすると覚えやすいです。
Q. 指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合、標識(危)のサイズは?
A. 0.3m四方
サイズは「0.3m四方(30cm×30cm)」で、黒地に黄色の反射塗料などで書かれたものが使用されます。
Q. 車両で危険物を運搬する際、消火設備の設置は必要か?
A. 指定数量以上の場合は必要
指定数量未満の少量であれば法的な設置義務はありませんが、安全対策としては用意しておくことが推奨されます。
「指定数量以上かどうか」が設備義務の境界線になります。
Q. ガソリンを容器に入れて運搬する場合、どのような容器が必要か?
A. 消防法令で定められた金属製容器など(性能試験をクリアしたもの)
ガソリンは静電気が溜まりやすく揮発性が高いため、容器が溶けたり爆発したりする恐れがあります。
必ず消防法の性能試験に合格した専用の「金属製ガソリン携行缶」を使用しなければなりません。
Q. 危険物の運搬における「積載方法」と「運搬方法」の基準は、指定数量未満でも適用されるか?
A. 適用される(すべての運搬に適用される)
たとえ指定数量未満の少量(ガソリン10Lなど)であっても、容器の転倒防止などの積載・運搬ルールはすべての危険物に等しく適用されます。
運搬事故は公道で発生し、周囲を巻き込むリスクが高いためです。
Q. 爆発範囲の上限を何という?
A. 爆発上限界(UEL)
この濃度を超えると、今度は逆に空気が足りなくなり、着火源があっても燃焼・爆発しなくなります。
Q. 爆発下限界未満では、可燃性蒸気が薄すぎて燃焼しにくいか?
A. はい(燃焼しない)
この値より蒸気の濃度が薄い状態では、燃料が少なすぎて火を近づけても燃焼・爆発は起こりません。
ただし、温度が上がって蒸発が進めば、すぐに危険な濃度に達するため油断は禁物です。
Q. 爆発上限界を超えると、可燃性蒸気が濃すぎて燃焼しにくいか?
A. はい(燃焼しない)
しかし、換気などで外気(新鮮な空気)が入り込んで濃度が薄まると、爆発範囲内に戻ってしまい突然爆発する危険性があります。
Q. 静電気は第4類危険物の火災原因になり得るか?
A. なり得る
蓄積した静電気が放電する際の火花は、引火点に達している可燃性蒸気を一瞬で着火させる強力な点火源となります。
Q. 静電気火花は点火源になり得るか?
A. なり得る
特に乾燥した環境では静電気が発生しやすく、重大な火災事故の主要な原因の一つとされています。
Q. 静電気対策として接地は有効か?
A. 有効
乙4試験でも「接地する」「湿度を上げる」「流速を遅くする」という静電気の3大対策は必ず出題されます。
Q. 危険物の移送時に静電気が発生することがあるか?
A. ある
特に流れるスピード(流速)が速いほど静電気が大量に発生するため、危険物を移送する際はポンプの流速を適切に抑える必要があります。
Q. 摩擦によって静電気が発生することがあるか?
A. ある
危険物を取り扱う作業着がこすれたり、清掃時にウエス(布)でこすったりするだけでも静電気が発生するため、静電気帯電防止作業服の着用などが推奨されます。
Q. ガソリンは常温でも引火する危険性が高いか?
A. 非常に高い
つまり、常温の環境下では「いつ火花が散っても即座に引火・爆発する状態」であるため、取り扱いには最大限の警戒が必要です。
Q. ガソリンの蒸気は火源から離れた場所でも危険になることがあるか?
A. ある
そのため、離れた場所でタバコを吸ったり火花を散らしたりしただけでも、蒸気を伝って火が走り、大火災につながる危険があります。
Q. 水の化学式は?
A. H₂O
第4類危険物の火災に対して、棒状の水をかけると油が水面に浮いて火災が拡大するため厳禁ですが、霧状(噴霧)にして放射すれば冷却消火として有効な場合があります。
Q. 酸素の化学式は?
A. O₂
空気中に約21%含まれており、これが供給され続ける限り燃焼は続きます。
消火の基本である「窒息消火」は、この酸素の供給を絶つ(濃度を下げる)ことで火を消す原理です。
Q. 二酸化炭素の化学式は?
A. CO₂
この性質を利用した二酸化炭素消火器は、電気火災や危険物の火災に対して窒息消火の効果を発揮し、消火後の汚れがないというメリットがあります。
Q. 一酸化炭素の化学式は?
A. CO
血液中のヘモグロビンと強く結びつき、人体を酸欠状態に陥らせるため、火災現場における死亡原因の多くを占める恐ろしいガスです。
Q. 水素の化学式は?
A. H₂
第3類危険物の「禁水性物質(ナトリウムなど)」が水と反応した際や、バッテリーの充電時などに発生します。
非常に爆発しやすいため、発生した場合は換気を徹底する必要があります。
Q. 酸素は燃焼する物質か?
A. それ自体が燃える物質ではない
この性質を持つ第1類(酸化性固体)や第6類(酸化性液体)は、それ自体は燃えませんが、混在すると非常に危険です。
Q. 酸素は燃焼を助けるか?
A. 助ける
空気中の酸素濃度が一定以下(一般に約15%以下)になると、通常の燃焼は継続できなくなり火が消えます。
これが消火器などによる「窒息消火」のメカニズムです。
Q. 二酸化炭素は一般的な燃焼を助けるか?
A. 助けない
そのため消火剤として重宝されますが、密閉空間で大量に放出すると人間が窒息する危険があるため注意が必要です。
Q. 一酸化炭素は完全燃焼で生成するか?
A. いいえ。不完全燃焼で生成する
一酸化炭素自体がまだ燃える余地(可燃性)を残しているため、有毒であるだけでなく、引火・爆発のリスクも併せ持ちます。
Q. 完全燃焼で炭素から主に生成する気体は?
A. 二酸化炭素
ガソリンや灯油などの第4類危険物も有機化合物なので、完全燃焼すれば二酸化炭素と水になります。
Q. 不完全燃焼で発生しやすい有毒ガスは?
A. 一酸化炭素
火災の煙を吸い込んだことによる一酸化炭素中毒は、火災時に最も警戒すべき直接的な死因となります。
Q. 一酸化炭素は無色・無臭か?
A. 無色・無臭
気づかないうちに中毒が進行し、頭痛やめまいから意識不明へと至るため「サイレント・キラー」とも呼ばれます。
適切な換気と警報器の設置が唯一の対策です。
Q. 密度とは何か?
A. 単位体積あたりの質量
水の場合は1cm³あたり1gなので密度は「1」です。
この密度を水と比べた割合が、乙4でよく問われる「比重」になります。
Q. 比重1より小さい液体は水に浮くか?
A. 浮く
第4類危険物のほとんど(ガソリンや灯油など)は液比重が1より小さいため、火災時に大量の水をかけると水面で燃え広がる危険があります。
Q. 比重1より大きい液体は水より重いか?
A. 重い
第4類危険物の中で比重が1より大きいものは非常に少なく、二硫化炭素(特殊引火物)などがその代表例として試験で頻繁に狙われます。
Q. ガソリンの比重は水より小さいか?
A. 小さい
そのため、ガソリンが漏洩した際に雨水などが混ざると、ガソリンが水の上に浮いた状態で広範囲に流出・拡散してしまうため、排水溝などに流さないよう厳重な注意が必要です。
Q. ガソリンは水に浮くか?
A. 浮く
そのため、ガソリン火災に対して通常の棒状の水をかけるのは、燃えているガソリンを周囲に撒き散らす結果となり「厳禁」とされています。
消火には泡消火剤や粉末消火剤による窒息消火が有効です。
Q. 二硫化炭素は水より重いか?
A. 重い
引火点が-30℃と極めて危険なため、この性質を利用して「水没貯蔵(水の中に沈めて保管し蒸発を防ぐ)」が行われます。
Q. 液体の比重が水より小さい場合、水面上に広がりやすいか?
A. はい。
港や川で油流出事故が起きると、オイルフェンスを張って拡散を防ぎますが、これも油が水面に浮いて広がる性質に起因しています。
Q. 第4類危険物では「水に溶けるか・溶けないか」が重要か?
A. 非常に重要
Q. 第4類危険物の品名は何種類ある?
A. 10種類(非水溶性・水溶性の区分を含む)
ここに第1〜第3石油類の「非水溶性/水溶性」の区分を含めると、全10種類の分類となります。
Q. 第4類の品名をすべて答えよ。
A. 特殊引火物、第1石油類、アルコール類、第2石油類、第3石油類、第4石油類、動植物油類
引火点が低い(危険)順に並んでおり、それぞれの品目の定義(引火点の温度範囲など)と、それに該当する代表的な物質名をセットで暗記することが合格への最短ルートです。
Q. 特殊引火物の指定数量は?
A. 50L
これ以上の量を扱う場合は厳重な施設が必要です。
Q. 特殊引火物の代表例を2つ答えよ。
A. ジエチルエーテル、二硫化炭素
ジエチルエーテルは「麻酔性」があり、日光で爆発性の過酸化物を生じます。
二硫化炭素は「水より重い」「発火点が90℃と極めて低い」という唯一無二の性質を持つため、必ず暗記してください。
Q. ガソリンは第何石油類か?
A. 第1石油類
ガソリンの引火点は-40℃以下であり、この区分に余裕で当てはまります。
日常的に最も大量に消費される危険物であるため、試験での出題割合も圧倒的に高いです。
Q. ガソリンは水に溶けるか?
A. ほとんど溶けない
水とは一切混ざらず、比重が軽いため水面に分離して浮きます。
このため、万が一の火災時には水をかけても消火できず、泡消火器や粉末消火器を使用する必要があります。
Q. アセトンは第何石油類か?
A. 第1石油類
引火点は-20℃と低く、水だけでなく様々な有機溶媒ともよく混ざるため、塗料や接着剤の溶剤として幅広く使われています。
Q. アセトンは水に溶けるか?
A. よく溶ける
そのため、消火には必ず「水溶性液体用泡消火薬剤(耐アルコール泡)」が必要です。
Q. エタノールは何類か?
A. アルコール類
お酒の成分や消毒液としておなじみですが、引火点は約13℃であり、常温で引火する立派な危険物です。
Q. メタノールは何類か?
A. アルコール類
エタノールと性質は似ていますが、メタノールは劇物にも指定されるほど毒性が強く、誤飲すると失明や死に至る危険がある点で大きく異なります。
Q. 灯油は第何石油類か?
A. 第2石油類
家庭用の暖房器具などに広く使われているため身近ですが、火災事故も多発しています。
常温では引火しにくいものの、布に染み込んだり霧状になったりすると、引火点以下でも火がつく危険があります。
Q. 軽油は第何石油類か?
A. 第2石油類
主にディーゼルエンジンの燃料として使用され、淡黄色または淡褐色の液体です。
灯油と性質が非常に似ていますが、軽油の方が引火点がわずかに高い(45℃以上)という違いがあります。
Q. 重油は第何石油類か?
A. 第3石油類
粘り気(粘度)が強く、褐色や暗褐色のドロドロとした液体で、主に大型ボイラーなどの燃料に使われます。
常温では引火の危険が少ないですが、加熱して取り扱う場合は引火リスクが高まるため注意が必要です。
Q. ギヤー油は第何石油類か?
A. 第4石油類
自動車や産業機械の歯車(ギア)を潤滑するためのオイルで、非常に高い温度にならなければ引火しません。
第4石油類には水溶性のものが存在せず、すべて「非水溶性」として扱われます。
Q. シリンダー油は第何石油類か?
A. 第4石油類
蒸気機関などの高温になるシリンダー内部を潤滑するためのオイルであり、引火点が高いのが特徴です。
火災になりにくい反面、一度燃え出すと液温が極めて高くなり、消火が非常に困難になるという特性があります。
Q. 動植物油類の代表例を2つ答えよ。
A. 菜種油、ヤシ油など
引火点が250℃未満のものが対象となり、第4類危険物の中で最も指定数量が大きい(10,000L)区分です。
ウエス(布)に染み込んだ状態で放置すると「自然発火」する危険性があることが試験で頻繁に問われます。
Q. ガソリンの引火点は非常に低いか?
A. 非常に低い
これは、真冬の北海道のような極寒の地であっても、ガソリンは常に燃えやすい蒸気を出し続けていることを意味します。
そのため、ガソリンを取り扱う際はわずかな静電気火花すらも致命的な点火源になります。
Q. ガソリンは常温で引火する危険性が高いか?
A. 高い
蓋を開けた瞬間に大量の可燃性蒸気が周囲に広がり、タバコの火や静電気で瞬時に引火・爆発します。
第4類危険物の中でも、ガソリンは特に常温での引火リスクが最高レベルの物質です。
Q. 灯油はガソリンより引火しにくいか?
A. はい。
引火点が-40℃以下のガソリンと比較すると、引火のしやすさは格段に低いです。
ただし、真夏の直射日光で温められたり、ストーブの近くに置いたりして液温が40℃を超えると引火する危険があります。
Q. 軽油はガソリンより引火しにくいか?
A. はい。
そのため、灯油や軽油はガソリンのような厳重な蒸気対策をしなくても比較的安全に扱うことができます。
ただし、霧状に噴霧された状態(可燃性蒸気と空気が混ざりやすい状態)では常温でも引火・爆発することがあります。
Q. 重油はガソリンより引火しにくいか?
A. はい。
常温では揮発性もほとんどなく、火を近づけてもなかなか燃え出さないのが特徴です。
そのため、指定数量も2,000Lとガソリン(200L)の10倍に設定されています。
Q. 第1石油類は第4石油類より一般に引火しやすいか?
A. はい。
第1石油類(引火点21℃未満)は常温で引火しますが、第4石油類(引火点200℃以上250℃未満)はドロドロの油で引火しにくいです。
数字が小さいほど危険度が高いと覚えておきましょう。
Q. 引火点が低いほど危険性は高くなるか?
A. 一般に高くなる
私たちが生活する常温環境で可燃性蒸気が充満しやすくなるため、引火点が低い物質ほど爆発や火災のリスクが飛躍的に高まります。
乙4の法令(指定数量など)も、この引火点の低さを基準に危険性を評価しています。
Q. 第4類危険物では蒸気への着火が重要か?
A. 非常に重要
したがって、火災を予防するためには「蒸気をいかに発生させないか」「蒸気をいかに滞留させないか」が最も重要なポイントになります。
Q. ガソリン蒸気は空気より重いか?
A. 重い
そのため、上に逃げていかずに地面を這うように広がり、床のくぼみや地下室、排水溝などに長く留まります。
気づかないうちに足元に危険なガスが充満している可能性があるため、床面付近の換気が不可欠です。
Q. 灯油蒸気も空気より重いか?
A. 一般に空気より重い
第4類危険物の可燃性蒸気は、ほぼすべてが「空気より重い」のが特徴です。
「蒸気比重は1より大きい(空気より重い)」は乙4試験で絶対に出題される鉄板知識です。
Q. 引火性液体を密閉容器に入れて加熱すると危険か?
A. 危険
そのまま加熱を続けると、容器が圧力に耐えきれずに大爆発を起こす(BLEVEと呼ばれる現象など)ため極めて危険です。
火災時にドラム缶やタンクに水をかけて冷却するのは、この圧力上昇による爆発を防ぐためです。
Q. 容器内の蒸気圧が上昇することが危険につながるか?
A. つながる
温度が上がると蒸気圧は大きくなり、密閉容器内では内側から容器を破裂させるほどの力になります。
破裂した瞬間に大量の可燃性蒸気が空気と混ざり、火源があれば一瞬で大爆発を引き起こします。
Q. 第4類危険物は原則として液体か?
A. はい
もし常温で気体であれば「高圧ガス」の扱いになり、常温で固体であれば第2類(可燃性固体)などに分類されます。
「液体であること」は第4類のアイデンティティそのものです。
Q. 第4類危険物の最大の特徴は?
A. 引火性を有する液体であること
ガソリンや灯油、アルコールなど、私たちの生活に密着した燃料や溶剤の多くがこれに当てはまります。
この性質ゆえに、火気厳禁や静電気対策、防爆構造の電気設備といった厳重な火災予防策が必要になります。
Q. ジエチルエーテルは何類か?
A. 特殊引火物
引火点は-45℃とガソリンよりもさらに低く、沸点も34.6℃しかないため、夏の暑い日には自然に沸騰して大量の危険な蒸気を発生させます。
かつては麻酔薬としても使われていました。
Q. ジエチルエーテルは非常に引火しやすいか?
A. 非常に引火しやすい
さらに、空気中に長く放置したり日光に当てたりすると、爆発しやすい「過酸化物」を生成する厄介な性質を持っています。
保管する際は密栓して冷暗所に置き、直射日光を避ける必要があります。
Q. 二硫化炭素は何類か?
A. 特殊引火物
引火点が-30℃と低いうえに、発火点(火種がなくても自ら燃え出す温度)がなんと「90℃」しかありません。
お湯の温度程度で自然発火してしまうため、取り扱いには他の物質とは異なる特別な対策が必要です。
Q. 二硫化炭素は水より重いか?
A. 重い
このため、水の中に入れると底に沈みます。
試験では「第4類はすべて水より軽い」という引っかけ問題でよく出題されます。
Q. 二硫化炭素は水に溶けにくいか?
A. 溶けにくい
この性質を利用して、二硫化炭素をタンクで貯蔵する際は、液面の上に水を張って蓋の代わりにする「水没貯蔵」が行われます。
水で覆うことで、有毒で可燃性の蒸気が空気中に逃げるのを完全に防ぐことができます。
Q. ガソリンの蒸気は低い場所に滞留しやすいか?
A. しやすい
そのため、ガソリンを扱う施設の換気設備は、天井付近の空気を抜くのではなく、「低い場所の空気を強制的に屋外へ排出する構造」にしなければなりません。
Q. ガソリンを水で流すと、火災面積が拡大する危険があるか?
A. ある
もし火がついたガソリンにホースで水を放水すると、水流に乗って燃えているガソリンが広範囲に流れ出し、周囲の建物にまで火災を拡大させてしまいます(ボイルオーバーやスロップオーバーの原因にもなります)。
Q. ガソリン火災では水を直接大量にかけるのが基本か?
A. 基本ではない
消火の基本は、酸素を遮断する「窒息消火」です。
ただし、周囲のタンクが熱で爆発するのを防ぐために、タンクの壁面に散水して冷却することはあります。
Q. ガソリン火災に泡消火剤は有効か?
A. 有効
大量の泡で燃えている油の表面を完全に覆い隠すことで、空気中の酸素を遮断し(窒息消火)、同時に泡に含まれる水分で油の温度を下げる(冷却消火)という二重の効果を発揮します。
Q. ガソリン火災に粉末消火剤は有効か?
A. 有効
ガソリンスタンドや一般家庭に置かれている消火器の多くはこの「ABC粉末消火器」であり、ガソリン(B火災)にも非常に有効です。
Q. ガソリン火災に二酸化炭素消火剤は有効か?
A. 有効
ガソリン火災にも有効であり、消火後に粉や泡の汚れが残らないため、電気設備や精密機械が近くにある場所の火災で重宝されます。
Q. アルコール火災では通常の泡消火剤が破壊されることがあるか?
A. ある
水溶性の液体が燃えているところに「通常の泡消火剤」をかけると、アルコールが泡の中の水分を吸収してしまい、せっかくの泡が瞬時に消滅・破壊(消泡)されてしまい、消火できません。
Q. アルコール火災には耐アルコール泡が用いられることがあるか?
A. ある(必須)
「水溶性の火災=耐アルコール泡」という結びつきは、乙4試験における絶対のセオリーです。
Q. アセトンは水と混ざりやすいか?
A. はい
そのため、アセトンが漏洩した際は、水を大量にかけて濃度を薄めることで引火の危険性を下げる「希釈消火」という手段が取れる場合があります(ただし、大量の水が下水に流出しないよう注意が必要)。
Q. エタノールは水とよく混ざるか?
A. はい
この性質のため、エタノール火災においても通常の泡消火剤は使えず、耐アルコール泡を使用する必要があります。
また、水と混ざって濃度が下がっても、依然として引火性を持つ場合があるため油断できません。
Q. メタノールは水とよく混ざるか?
A. はい
試験では「次のうち水溶性の危険物はどれか?」という形式でよく出題されるため、メタノール、エタノール、アセトンの3つは「水溶性3兄弟」として覚えておくと便利です。
Q. 灯油は水に溶けにくいか?
A. はい
比重も約0.8と水より軽いため、水と混ぜるときれいに2層に分かれ、灯油が上層に浮きます。
そのため火災時は通常の泡消火剤で対応可能です。
Q. 軽油は水に溶けにくいか?
A. はい
比重も約0.8〜0.85で水より軽く浮きます。
第2石油類や第3石油類を勉強する際は、水溶性のもの(酢酸やグリセリンなど)を優先して覚え、それ以外は非水溶性だと判断すると効率的です。
Q. 重油は水に溶けにくいか?
A. はい。
海でタンカー座礁事故などが起きると重油が海面を覆って黒い膜になるのは、この「水に溶けず、水より軽い」という性質のためです。
Q. 水に溶けない油火災では、水による消火が危険になる場合があるか?
A. ある
さらに、高温の油に水が触れると水が一瞬で水蒸気爆発を起こし、燃えている油を周囲に撒き散らす危険性もあります。油火災に水は厳禁です。
Q. 消火の基本原理を3つ答えよ。
A. 冷却消火、窒息消火、除去消火
熱を奪う「冷却消火」、酸素を遮断する「窒息消火」、可燃物そのものを無くす「除去消火」の3つがあります。
ここに、化学的な燃焼の連鎖反応を断ち切る「負触媒(抑制)消火」を加えて4要素とすることもあります。
Q. 水による消火は何消火?
A. 冷却消火
木材や紙などの一般火災(A火災)には極めて有効ですが、第4類危険物のような油火災には原則として適しません。
ただし、微細な霧状にして放射する場合は、油火災に対する冷却消火として有効なケースがあります。
Q. 泡消火は主に何消火?
A. 窒息消火と冷却消火
さらに、泡の中に含まれる水分が油の熱を奪う「冷却消火」の効果も併せ持つという一石二鳥の消火剤です。
そのため、第4類危険物の火災(B火災)に対して主力として用いられます。
Q. 二酸化炭素消火器は主に何消火?
A. 窒息消火
気体であるため消火後に汚れが全く残らず、電気を通さない性質を持つため、電気設備や精密機械室での火災(C火災)や油火災(B火災)によく使用されます。
密閉空間で使用すると人が酸欠になる危険があるため注意が必要です。
Q. 粉末消火器による消火は主に何の作用を利用する?
A. 燃焼の連鎖反応を抑制する作用など
一瞬で炎を制圧する強い即効性があり、放出された粉末が燃焼面を覆うことによる窒息効果も発揮します。
ガソリンスタンド等でよく見かける「ABC粉末消火器」がこれに該当します。
Q. 第4類危険物の火災に適した代表的な消火剤は?
A. 泡、粉末、二酸化炭素など
したがって、泡消火剤、各種粉末消火剤、二酸化炭素消火剤、ハロゲン化物消火剤などが適しています。
逆に「棒状の注水」による冷却消火は絶対に選択してはいけません。
Q. ガソリン火災で水を棒状に放射するのが危険な理由は?
A. 燃えている液体を広げるおそれがあるため
そこに勢いよく棒状の水をかけると、水面上に浮いた燃焼中の油が周囲に撒き散らされ、火災の範囲を拡大させてしまうため極めて危険です。
この理屈は試験で頻繁に問われる超重要ポイントです。
Q. 油火災では燃えている油を飛散させないことが重要か?
A. 重要
そのため、泡消火器を使用する場合でも、燃えている油の表面に直接勢いよく当てるのではなく、タンクの壁面などに当てて「泡を静かに滑らせるように」覆いかぶせる技術が求められます。
Q. 可燃性蒸気が発生している場所では火気を避けるべきか?
A. 当然避ける
危険物を扱う施設内では、マッチやライターはもちろん、火花が出るグラインダー作業や溶接作業なども厳重に管理し、不要な火気は一切持ち込まないのが鉄則です。
Q. 静電気による火災を防ぐため接地を行うことがあるか?
A. ある
配管、タンク、タンクローリーなどの金属設備を導線で地面とつなぐ「接地(アース)」を行うことで、発生した静電気を速やかに大地へ逃がし、火花放電(スパーク)を防ぐことができます。
静電気対策の基本中の基本です。
Q. 危険物を扱う場所では換気が重要か?
A. 重要
換気が不十分な密閉空間で危険物を取り扱うと、あっという間に爆発範囲の濃度に達し、大惨事を招きます。
Q. 可燃性蒸気が低所に滞留する可能性を考える必要があるか?
A. ある
そのため、天井に換気扇をつけるだけでは不十分であり、必ず「床面近くの低い場所の空気を吸い出す」構造の換気設備が必要です。
Q. ガソリンを屋内で扱う場合、蒸気の滞留を防止する必要があるか?
A. ある
少しでも蒸気が滞留していると、電気のスイッチを入れた際に出る微小な火花だけで爆発する危険があります。
Q. 危険物を容器に入れて保管するとき、容器を密閉すれば必ず安全か?
A. いいえ。温度上昇などによる内圧上昇にも注意が必要
夏場の直射日光などで容器の温度が上がると、内部で液体の蒸発が進んで圧力が急激に高まり、最悪の場合は容器が破裂・爆発する危険性があるため、温度管理とセットで考える必要があります。
Q. 危険物を扱うとき、容器の破損・漏れを防止する必要があるか?
A. ある
漏れ出した液体はたちまち蒸発して可燃性ガスとなり、火災のリスクを急増させます。
運搬時や移動時には、容器に衝撃を与えない慎重な取り扱いが法令で求められています。
Q. 危険物の貯蔵では直射日光を避けることが重要か?
A. 重要
さらに、容器の内圧上昇による破裂や、特殊引火物(ジエチルエーテル等)のように日光によって爆発性の過酸化物を生じるものもあるため、「冷暗所に貯蔵する」のが危険物管理の絶対原則です。
Q. 危険物の温度が上昇すると蒸気の発生量が増える場合があるか?
A. ある
例えば、引火点が40℃の灯油でも、夏場の暑い倉庫内で温度が上がれば、ガソリンと同じように大量の可燃性蒸気を出すようになり、極めて危険な状態へと変貌します。
Q. 危険物施設で火気を厳しく管理する必要があるか?
A. ある
酸素をなくすことは難しく、蒸気の発生を完全にゼロにすることも困難なため、私たちが最も確実にコントロールできる「点火源(火気)の徹底排除」が火災予防の要となります。
Q. 第4類危険物の火災予防で最も重要な考え方の一つは?
A. 可燃性蒸気を発生・滞留させず、火源を近づけないこと
容器を密閉して蒸気を出さない、漏れたら換気して滞留させない、そして絶対に火気(静電気含む)を近づけない。
この3つの原則を守ることが、乙4の試験問題や実務におけるすべての安全対策のベースとなっています。
Q. 乙4合格のために最優先で暗記したいものは?
A. ①指定数量、②危険物の分類、③代表的な危険物の性質、④引火点・発火点などの用語、⑤消火方法、⑥法令上の重要な数字
この1問〜200問で紹介した「指定数量や分類の数字」「第4類の性質」「消火と予防の基本」を確実に暗記しておけば、選択肢を絞り込む力が飛躍的に向上し、合格ライン(各科目60%以上)を突破する大きな武器となります。
直前まで繰り返し復習して、確実な得点源にしてください!

