
【完全保存版】危険物乙4攻略(第3回)!出題頻度No.1「特殊引火物」「第1石油類」「アルコール類」完全攻略
乙4受験生の皆さま、学習は順調でしょうか?
第1回で危険物全体の分類を学び、第2回で第4類危険物の共通ルール(蒸気は重い、静電気に注意、水はダメなど)をマスターしましたね。この基礎があれば、これからの個別学習の吸収スピードが劇的に上がります!
第3回となる今回は、いよいよ各論に入ります。試験で最も出題される(出題頻度No.1)と言っても過言ではない、引火点の低い超危険な3つのグループ「特殊引火物」「第1石油類」「アルコール類」を徹底解剖します。
薬品名と性質がごちゃ混ぜになりやすい分野ですが、この記事の「比較表」と「重要ポイント」を押さえれば、本試験のひっかけ問題も簡単にクリアできるようになります。さあ、一気に攻略していきましょう!
1. 最も危険なグループ!「特殊引火物」の完全攻略
第4類危険物の中で最も引火点や発火点が低く、最も危険な物質のグループです。指定数量も一番少なく設定されています。
- 定義: 1気圧において、発火点が100℃以下のもの、または引火点が-20℃以下かつ沸点が40℃以下のもの。
- 指定数量: 50L(第4類の中で最小=最も危険)
【試験に出る!】特殊引火物 4つの代表物質
特殊引火物では、以下の4つの物質の特徴が必ず出題されます。それぞれの違いを明確に覚えてください。
| 品名 | 引火点・発火点・沸点 | 性質と試験対策の超重要ポイント |
|---|---|---|
| 二硫化炭素 | 発火点:90℃以下 |
水より重い(比重1.261)ため、水に沈む。 水に溶けないため、蒸気発生を防ぐ目的で「水没保存」する(超頻出)。 純粋なものは無色無臭だが、不純物を含むと特有の臭いがする。 アルコールやジエチルエーテルには溶ける。蒸気は有毒。 燃焼すると有毒な二酸化硫黄を発生する。 |
| ジエチルエーテル | 引火点:-45℃ |
無色透明で、甘い刺激臭がある。揮発性が非常に高い。 蒸気には麻酔性がある。 空気と長く接触したり、日光に晒すと「過酸化物」が発生する。これは加熱や衝撃で爆発の危険があるため要注意。 |
| アセトアルデヒド | 引火点:-39℃ 沸点:20℃ |
無色透明。水によく溶ける(水溶性)。 水溶性のため、火災時には通常の泡消火剤は適さず、「水溶性液体用の泡消火剤」を使用しなければならない。 |
| 酸化プロピレン | 引火点:-37℃ 沸点:35℃ |
水によく溶ける(水溶性)。 アセトアルデヒドと同様、通常の泡消火剤は適さない。引火点が非常に低く危険。 |
試験では「二硫化炭素は空気と接触すると過酸化物を生じる」といった、物質の性質を入れ替えた問題がよく出ます。
水没保存=二硫化炭素、過酸化物=ジエチルエーテル、水溶性=アセトアルデヒド・酸化プロピレンと、キーワードで確実にリンクさせてください。
2. 私たちの身近にある危険物!「第1石油類」の完全攻略
第1石油類には、我々の生活に最も身近な「ガソリン」が含まれます。非水溶性と水溶性で指定数量が異なる点に注意しましょう。
- 定義: 1気圧において、引火点が21℃未満の引火性液体。常温(20℃)で常に引火の危険がある。
- 指定数量(非水溶性): 200L (ガソリン、ベンゼン、トルエンなど)
- 指定数量(水溶性): 400L (アセトン、ピリジンなど)
【試験に出る!】第1石油類 代表物質の比較
| 品名 | 水溶性 | 性質と試験対策の超重要ポイント |
|---|---|---|
| ガソリン | 非水溶性 |
識別のためにオレンジ色に着色されている。 引火点は-40℃以下と極めて低い。発火点は約300℃。 電気の不良導体であり、静電気が非常にたまりやすい。 燃焼範囲は 1.4〜7.6 vol%。蒸気比重は3〜4で空気よりかなり重い。 |
| ベンゼン | 非水溶性 |
無色透明。特有の芳香臭がある。蒸気は有毒。 引火点は -11℃。水には溶けないが、アルコールにはよく溶ける。 |
| トルエン | 非水溶性 |
無色透明。特有の芳香臭がある。 引火点は 4℃。水には溶けず、アルコールによく溶ける。 |
| アセトン | 水溶性 |
無色透明。特有の刺激臭(アセトン臭)。 水にも有機溶剤にもよく溶ける。 引火点は -20℃。消火には耐アルコール泡を使用する。 |
| ピリジン | 水溶性 | 水にも有機溶剤にも溶ける。悪臭があり有毒。 |
3. 炎が見えない恐怖!「アルコール類」の完全攻略
アルコール類は消毒用などで馴染み深いですが、火災時には特有の危険性を持ちます。メタノールとエタノールの違いをしっかり押さえましょう。
- 定義: 1分子中の炭素(C)の数が1〜3個の飽和1価アルコール。
- 指定数量: 400L
メタノール(C1)・エタノール(C2)の共通性質
- 水にも有機溶剤にもよく溶ける。
- 引火点は20℃以下(メタノール11℃、エタノール13℃)。沸点は100℃より低い。
- 比重は水(1)より小さく、蒸気比重は空気(1)より大きい。
- 静電気はほとんど発生しない。(ガソリンとの大きな違い)
- 燃焼している炎の色が淡く(青白い)、日中は見えづらい。火災の発見が遅れる危険がある。
- 消火には必ず「水溶性液体用の泡消火剤」を使用する。
メタノールとエタノールの「決定的な違い」
性質は非常に似ていますが、人体への影響に大きな違いがあります。
| メタノール(メチルアルコール) | 自動車の燃料や塗料の溶剤に使用。有毒であり、誤飲すると失明や死に至る危険がある。 |
| エタノール(エチルアルコール) | お酒(酒類)の主成分であり、消毒用にも使われる。無毒。 |
4. 確実に得点する!一問一答確認ドリル
試験に出やすいポイントをQ&A形式でまとめました。声に出して解答してみましょう!
まとめ:各物質の「個性(例外)」をマークせよ!
第3回の学習、大変お疲れ様でした!
特殊引火物、第1石油類、アルコール類の3グループは、乙4試験における「絶対得点源」です。
- 水に沈む(二硫化炭素)
- 過酸化物を作る(ジエチルエーテル)
- 静電気が溜まりやすい(ガソリン)
- 炎が見えない、水溶性泡を使う(アルコール類)
上記のように、各物質の「強烈な個性」をキーワードで結びつけることが暗記のコツです。次回、最終回となる第4回では、残りの「第2〜第4石油類」と「動植物油類」を解説します。自然発火のメカニズムなど、試験の合否を分ける重要なポイントが目白押しです。お楽しみに!