
【完全保存版】危険物乙4攻略!危険物の定義から第1類〜第6類の分類・具体例まで徹底解説
危険物取扱者乙種第4類(通称:乙4)の合格を目指す皆さま、こんにちは!
「テキストを開いたものの、覚える薬品名が多すぎて挫折しそう…」
「水に溶ける・溶けない、空気より重い・軽い、引火点、発火点…情報が多すぎて頭がパンクしそう!」
そんな悩みを抱えていませんか?
乙4の試験で最も重要であり、かつ受験生が最初につまずきやすいのが「危険物の基礎的な定義」と「各類の分類・具体的な物質ごとの性質」です。ここを曖昧にしたまま暗記を進めても、本試験の巧妙なひっかけ問題には対応できません。
この記事では、専門用語ばかりの無味乾燥なテキストとは異なり、表(テーブル)やカラフルな図解表現をふんだんに使い、視覚的に整理しながら、乙4試験に必要な「危険物の本質」を超特大ボリュームで網羅的に解説します。この記事を隅々まで読み込めば、性消(危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法)科目の基礎は完璧に仕上がります!
1. 消防法における「危険物」の絶対ルール
私たちが日常で「これは危ない!」と思うもの(例えば、プロパンガス、毒薬、高圧ガス、マッチなど)が、すべて消防法上の「危険物」になるわけではありません。乙4の試験では、この「法律上の定義」が頻繁に問われます。
消防法における「危険物」とは、以下の条件をすべて満たすものを指します。
- 消防法別表第一の品名欄に掲げられている物質であること。(ここに書かれていない物質は、どんなに燃えやすくても危険物ではありません)
- 同表に定める区分に応じた性質を有すること。
絶対に覚えるべき「常温・常圧」での状態
試験で非常によく出るのが「物質の状態」に関する問題です。温度や圧力が変われば物質は固体・液体・気体へと変化しますが、消防法では厳格な基準ラインを設けています。
すべての危険物は、常温(20度)・常圧(1気圧)において、固体または液体の物質です。
※ 常温・常圧で「気体」の物質は、消防法上の危険物には一切含まれません!(プロパンガスなどは高圧ガス保安法等の別の法律で規制されます)
2. 第1類〜第6類の全体像・特徴一覧表
乙4を受験するからといって、第4類のことだけ知っていれば良いわけではありません。「第1類はどんな性質か?」「第3類の消火方法は?」といった、他類の特徴を問う問題も必ず出題されます。まずは以下の表で、全体の枠組みを頭に叩き込みましょう。
| 類別 | 性質(グループ名) | 状態 | 主な特徴と危険性 | 代表的な物質例 |
|---|---|---|---|---|
| 第1類 | 酸化性固体 | 固体 | 物質自体は燃えない(不燃性)。しかし、加熱や衝撃で分解し酸素を放出する。可燃物と混ぜると激しく燃焼を起こす。 | 塩素酸カリウム、硝酸ナトリウム |
| 第2類 | 可燃性固体 | 固体 | 比較的低温でも、火をつけると簡単に燃えてしまう。酸化剤との混合は厳禁。鉄粉などは水と反応するため禁水。 | 赤リン、硫黄、鉄粉、マグネシウム |
| 第3類 | 自然発火性物質及び禁水性物質 | 固体 または 液体 | 空気に触れると自然に発火する、または水に触れると発火し可燃性ガスを発生する。非常に扱いが難しい。 | カリウム、ナトリウム、黄リン |
| 第4類 | 引火性液体 | 液体 | (乙4の主役) 蒸発しやすく、わずかな蒸気でも火を近づけると引火する。蒸気は空気より重い。 |
ガソリン、灯油、軽油、アルコール類 |
| 第5類 | 自己反応性物質 | 固体 または 液体 | 加熱などによって発熱・発火・爆発する。物質内部に酸素を含んでいるため、窒息消火が無効(大量の水で冷却消火)。 | ダイナマイトの原料(ニトログリセリン等) |
| 第6類 | 酸化性液体 | 液体 | 自らは燃えないが(第1類の液体版)、可燃物と混ざると激しい燃焼を起こす。触れると皮膚を侵す(腐食性)。 | 過酸化水素、硝酸 |
3. 各類の特記事項(試験で狙われる例外と保存方法)
表で全体像を掴んだら、次は試験で頻出の「例外」や「特別な保存方法」を深掘りします。特に第3類危険物の保存方法は引っかけ問題の定番です。
第3類危険物の保存方法(超頻出!)
第3類は「自然発火性」と「禁水性」を併せ持つものが多いですが、例外が試験で狙われます。
- 黄リン:自然発火性のみを持つ(禁水性はない)。空気を遮断するために水中に保存する。
- カリウム・ナトリウム:水と激しく反応する(禁水性)。水分と空気を遮断するために灯油などの保護液中に保存する。
- リチウム:禁水性のみを持つ。
燃焼の3要素と消火方法
危険物の火災予防と消火を理解するには、「どうして火がつくのか?」を知る必要があります。以下の3つが揃うことで燃焼が起きます(燃焼の3要素)。
- 可燃物:燃えるもの本体(第2類、第3類、第4類、第5類危険物など)
- 酸素供給体:酸素を与えるもの(空気、第1類、第6類、第5類など)
- 点火源:火種となるもの(火気、静電気の火花、高温体など)
第4類危険物の火災では、これらの中から「酸素供給体」を取り除く(=窒息消火)のが基本となります。泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末消火剤を用います。※水溶性の液体には「水溶性液体用の泡消火剤」を使用します。
4. 第4類危険物(引火性液体)の共通性質と火災予防
いよいよ乙4のメインテーマ、第4類危険物です。個別の薬品名を覚える前に、第4類全体に共通する性質を確実にマスターしましょう。
第4類に共通する物理的・化学的性質
| 引火点・沸点 | 引火点・沸点は低いものが多い。わすがな蒸気で燃焼し、燃焼範囲の下限値が低い。 |
| 液体の比重(水との比較) | 液体は水よりも軽く、水に溶けないものが多い。 【例外(水より重い)】二硫化炭素、グリセリン、ニトロベンゼン、エチレングリコール、酢酸など 【例外(水に溶ける)】アルコール類、アセトン、アセトアルデヒドなど |
| 蒸気の比重(空気との比較) | 発生する蒸気は、空気よりも重い。 そのため、低い場所に滞留しやすく、遠くの火源から引火する危険が高い。 |
| 電気の導電性 | 電気の不良導体(電気を伝えにくい)である。 特に非水溶性のものは、流動や摩擦によって静電気が蓄積しやすい。 |
火災予防の方法
- 蒸気対策:みだりに蒸気を発生させない。通風・換気は十分に行い、排気は高所から行う(蒸気が重いため下部に滞留させない工夫が必要)。
- 点火源対策:火花を発生させる機械器具を使用しない。電気設備は防爆性のあるものを使用する。
- 静電気対策:配管の流速を小さくする。接地(アース)を行う。
- 保管方法:容器は密閉し、直射日光を避けて冷所に保存。液体膨張による体積増加に備え、容器の上部に十分な空間を取る。
5. 【超重要】第4類危険物の分類と品名・性質詳細表
第4類危険物は、その危険性の高さ(引火点の低さ)に応じて、さらに細かく分類されています。指定数量とともに必ず暗記すべき最重要ポイントです。
分類① 特殊引火物(指定数量:50L)
第4類の中で最も危険なグループです。1気圧で発火点が100℃以下、または引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のもの。
| 品名 | 主な特徴・試験に出るポイント |
|---|---|
| 二硫化炭素 (発火点90℃以下) |
純粋なものは無色無臭だが、不純物により特有の臭い。水に溶けず、水より重い(比重1.261)。そのため水没保存する。揮発性が高く蒸気は有毒。燃焼すると有毒な二酸化硫黄が発生。 |
| ジエチルエーテル (引火点-45℃) |
無色透明、甘い刺激臭。揮発性が高く、蒸気には麻酔性がある。水に少し溶け、アルコールによく溶ける。空気と長く接触したり日光に晒すと過酸化物が発生し、爆発の危険がある。 |
| アセトアルデヒド (引火点-39℃, 沸点20℃) |
無色透明。水によく溶ける。消火に通常の泡消火剤は適さない(水溶性用を使用)。 |
| 酸化プロピレン (引火点-37℃, 沸点35℃) |
水によく溶ける。引火点が非常に低く危険。 |
分類② 第1石油類(指定数量:非水溶性200L / 水溶性400L)
引火点が21℃未満の液体。ガソリンなど、常温で容易に引火するグループ。
| 品名 | 主な特徴・試験に出るポイント |
|---|---|
| ガソリン (引火点-40℃以下) |
オレンジ色に着色されている。水に溶けず、水より軽い。電気を伝えにくく静電気がたまりやすい。発火点は約300℃。 |
| ベンゼン (引火点-11℃) |
無色透明、特有の芳香臭。水に溶けない。蒸気は有毒。 |
| トルエン (引火点4℃) |
無色透明、特有の芳香臭。水に溶けない。 |
| アセトン (引火点-20℃) |
水によく溶ける(水溶性)。有機溶剤にも溶ける。特有の刺激臭。 |
| ピリジン (引火点20℃) |
水に溶ける。悪臭があり有毒。 |
分類③ アルコール類(指定数量:400L)
1分子中の炭素原子の数が1個〜3個の飽和1価アルコール。
| 品名 | 主な特徴・試験に出るポイント |
|---|---|
| メタノール (C1) エタノール (C2) イソプロピルアルコール (C3) |
水・有機溶剤によく溶ける。燃焼している炎の色が淡く見えづらいため、火災発見が遅れる危険がある。消火には水溶性液体用の泡消火剤を使用。静電気はほとんど発生しない。メタノールは有毒、エタノールは無毒。 |
分類④ 第2石油類(指定数量:非水溶性1000L / 水溶性2000L)
引火点が21℃以上、70℃未満のもの。常温では引火しにくいが、加熱すると引火する。
| 品名 | 主な特徴・試験に出るポイント |
|---|---|
| 灯油 (引火点40℃以上) |
無色または淡い黄色。特有の臭気。発火点は約220℃でガソリンより低い。ガソリンと混ざると引火しやすくなる危険がある。 |
| 軽油 (引火点45℃以上) |
淡黄色または淡褐色。ディーゼルエンジンの燃料。 |
| 酢酸(氷酢酸) (引火点41℃程度) |
水溶性。濃度96%以上の無色透明な液体。強い刺激臭と酸味がある。水より重い。 |
分類⑤ 第3石油類(指定数量:非水溶性2000L / 水溶性4000L)
引火点が70℃以上、200℃未満のもの。
| 品名 | 主な特徴・試験に出るポイント |
|---|---|
| 重油 (引火点60〜150℃) |
褐色〜暗褐色の液体。不純物として硫黄を含み、燃えると有毒ガス(二酸化硫黄)を発生。一旦引火すると液温が高いため消火が困難。 |
| クレオソート油 (引火点74℃) |
暗褐色の液体。水より重いが水に溶けない。木材の防腐剤に使用。 |
| エチレングリコール | 水溶性。水より重い。無色で粘り気と甘味がある。自動車の不凍液に使用。 |
| グリセリン | 水溶性。水より重い。無色で強い粘り気。医薬品や化粧品に使用。 |
分類⑥ 第4石油類(指定数量:6000L)
引火点が200℃以上、250℃未満のもの。
【例】ギヤー油、シリンダー油:粘り気が大きく揮発性が低い。引火点が高いため加熱しなければ引火の危険はないが、燃えた場合は消火が困難。水に浮く。
分類⑦ 動植物油類(指定数量:10000L)
動物の脂肉や植物の種子から抽出したもので、引火点が250℃未満のもの。
【例】ヤシ油、アマニ油:ヨウ素価(酸化されやすさの指標)が高いもの(乾性油など)は、自然発火する危険があるため注意が必要。
6. 確実合格!厳選・一問一答ドリル
ここまで学んだ内容をアウトプットして記憶を定着させましょう。実際の試験形式に近い問題です。
まとめ:まずは「分類」と「例外」から攻めよう!
お疲れ様でした!この記事では、テキスト数冊分にも相当する濃密な基礎知識を一気に解説しました。
- 危険物の定義と第1類〜第6類の燃焼・消火の基本ルール
- 第4類特有の物理的性質(水より軽い、蒸気は重い、静電気など)
- 品名ごとの例外(水に溶けるもの、水より重いもの)
乙4の試験勉強は、とにかく「比較して整理すること」が最短の合格ルートです。単に「メタノール」と暗記するのではなく、「メタノールは水溶性だから消火には特殊な泡が必要」とロジックで覚えるようにしましょう。
この記事をブックマークして、通勤・通学時間や寝る前のスキマ時間に何度も表を見返してください。皆さんの乙4合格を心より応援しています!
otsu4_comprehensive_guide.html
「otsu4_comprehensive_guide.html」を表示しています。

